薩摩郷句と薩摩狂句 |
「門松」 (かどまっ) [令和4年1月号] 「厄払れ」(やっばれ) [令和4年2月号] 「娘」(おご) [令和4年3月号] 「発表」(はっぴょう) [令和4年4月号] 「灰汁粽」(あっまっ) [令和4年5月号]
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令和4年5月号 兼題 「灰汁粽」 (あっまっ) | |||||||||||
令和4年5月号 兼題 「灰汁粽」 (あっまっ) | 久か振い 灰汁粽く出たや 直き空 ( さしかぶい あっまくでたや いっきから)
| (唱)(昔しゅ思め出っ こや懐かしち) (むかしゅおめでっ こやなっかしち)
戦時中 灰汁粽く貰ろっ 嬉し泣っ ( せんじちゅう あっまくもろっ うれしなっ )
灰汁粽が 嬉し遠足き 輪を掛けっ ( あっまっが うれしえんそき わをかけっ )BR>(唱)( 何ん言はならん 楽しか遠足 ) (なんちゅはならん たのしかえんこ)
灰汁粽が 美味し皮も 舐めっ食っ ( あっまっが うんもしかわも なめっくっ )
令和4年4月号 兼題 「発表」 (はっぴょう) 合格の 発表を見ろち 早よ起きっ ( ごうかっの はっぴょをみろち はよおきっ)
| (唱)(目覚ます掛けっ 一番電車) (めざますかけっ いっばんでんしゃ)
発表前へ お祝ゆ贈っ 気の早え爺 ( はっぴょまえ おいわゆおくっ きのはえじ )
選挙戦 縺れっ発表 遅そけなっ ( せんきょせん もつれっはっぴょ おそけなっ )
子ん名前 意見が合わじ 爺が発表 ( こんなまえ いけんがあわじ じがはっぴょ )
令和4年3月号 兼題 「娘」 (おご) | |
令和4年3月号 兼題 「娘」 (おご) | 好っな娘も 嫁め行た後は 只ん人 ( すっなこも よめじたあしと ただんひと)
| (唱)(惚れちょったとが 嘘んごっあっ) (ほれちょったとが うそんごっあっ)
可愛ぜ娘も 八十歳過ぎたや 増えた小言 ( もぜおごもはっじゅすぎたや ふえたぐぜ )
一人娘が 良か養子す連れっ 帰っ来っ ( ひといごが よかよすつれっもどっきっ )
終電車 娘を送って 淋しゅなっ ( しゅうでんしゃ おごをおくって さびしゅなっ )
令和4年2月号 兼題 「厄払れ」 (やっばれ) | (天位) 厄払れが 効たとじゃろかい 長ご生きっ ( やっばれが きたとじゃろかい なごいきっ)
| (唱)(有難て事てな 来年な米寿) (あいがてこてな でねんなべいじゅ)
厄払れち あっちこっちん 神み祈っ ( やっばれち あっちこっちん かみいのっ )
子や孫ん 厄払れをしっ 福く願ごっ ( こやまごん やっばれをしっ ふくねごっ )
正月な 門松つ立てっ お出迎え ( しょんがちな かどまつたてっ おでむかえ )
令和4年1月号 兼題 「門松」 (かどまっ) | (地位) 門松が 正月が来たどち 教かせっ ( かどまっが しょがっきたどち ゆっかせっ )
| (唱)(ポーちしちょれば 早か一年) ( ボーちしちょれば はやかいっねん )
門松も 自然保護言て 紙ぬ貼っ ( かどまっも しぜんほごちゅて かんぬはっ )
勿体こっ 使こた門松ちゃ 塵にしっ ( てこねこっ つこたかどまちゃ ごんにしっ )
正月な 門松つ立てっ お出迎え ( しょんがちな かどまつたてっ おでむかえ )
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