薩摩郷句と薩摩狂句
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
平成11年作はこちらへ
平成12年作はこちらへ
平成13年作はこちらへ
平成14年作はこちらへ
平成15年作はこちらへ
平成16年作はこちらへ
平成17年作はこちらへ
平成18年作はこちらへ
 鮫島爺児医 作 永徳天真 選
 平成19年作はこちらへ
 平成20年作はこちらへ
平成21年作はこちらへ
平成22年作はこちらへ
  平成23年作はこちらへ
平成24年作はこちらへ
平成25年作はこちらへ
平成26年作はこちらへ
平成27年7月号より選者は樋口一風先生へ変更
平成27年作はこちらへ
平成28年作はこちらへ
平成29年作はこちらへ
平成30年作はこちらへ
平成31年作はこちらへ
令和 2年作はこちらへ
令和 3年作はこちらへ
令和 4年作はこちらへ

実方天声選薩摩狂句はこちらへ
慶田乱雲選薩摩狂句(医壇笑檀) 
平成17度年作は こちらへ
平成18年度作は こちらへ
平成19年度作は こちらへ
平成20年度作は こちらへ
平成21年度作は こちらへ
平成22年度作は こちらへ
平成23年度作は こちらへ
平成24年9月号より選者は津曲とっこ先生へ変更
平成24年度作は こちらへ
平成25年度作は こちらへ
平成26年度作は こちらへ
平成27年度作は こちらへ
平成28年度作は こちらへ
平成29年度作は こちらへ
平成30年度作は こちらへ
平成31年度作は こちらへ
令和 2年度作は こちらへ
令和 3年度作は こちらへ
令和 4年度作は こちらへ



−薩摩郷句 令和4年度 目 次 −








 「門松」 (かどまっ)   [令和4年1月号]
 「厄払れ」(やっばれ)   [令和4年2月号]
  「娘」(おご)   [令和4年3月号]
 「発表」(はっぴょう)   [令和4年4月号]
 「灰汁粽」(あっまっ)   [令和4年5月号]

令和4年5月号  兼題 「灰汁粽」 (あっまっ)
 
令和4年5月号  兼題 「灰汁粽」 (あっまっ)
 久か振い 灰汁粽く出たや 直き空 ( さしかぶい あっまくでたや いっきから)   
(唱)(昔しゅ思め出っ こや懐かしち) (むかしゅおめでっ こやなっかしち)  

戦時中 灰汁粽く貰ろっ 嬉し泣っ   ( せんじちゅう あっまくもろっ うれしなっ )
 (唱)(空っ腹れ知った 他人の情け) ( すっばれしった たにんのなさけ)

   灰汁粽が 嬉し遠足き 輪を掛けっ   ( あっまっが うれしえんそき わをかけっ )BR>(唱)( 何ん言はならん 楽しか遠足 ) (なんちゅはならん たのしかえんこ)

灰汁粽が 美味し皮も 舐めっ食っ   ( あっまっが うんもしかわも なめっくっ )
 (唱)( 食物が足らじ 空腹じか毎日 ) ( くもんがたらじ ひもしかめにっ )

目次へ

令和4年4月号  兼題 「発表」 (はっぴょう)

 合格の 発表を見ろち 早よ起きっ ( ごうかっの はっぴょをみろち はよおきっ)   
(唱)(目覚ます掛けっ 一番電車) (めざますかけっ いっばんでんしゃ)  

発表前へ お祝ゆ贈っ 気の早え爺   ( はっぴょまえ おいわゆおくっ きのはえじ )
 (唱)(俺が孫じゃが 間違げは無でち) ( おいがまごじゃが まっげはねでち)

   選挙戦 縺れっ発表 遅そけなっ   ( せんきょせん もつれっはっぴょ おそけなっ )    
(唱)( 接戦ち 分かっ居ったで 気にけなっ ) (せっせんち わかっちょったで きにけなっ)

子ん名前 意見が合わじ 爺が発表   ( こんなまえ いけんがあわじ じがはっぴょ )
 (唱)( 爺が決めれば 文句は無なっ ) ( じじがきめれば もんくはのなっ )

目次へ

令和4年3月号  兼題 「娘」 (おご)
 
令和4年3月号  兼題 「娘」 (おご)
 好っな娘も 嫁め行た後は 只ん人 ( すっなこも よめじたあしと ただんひと)   
(唱)(惚れちょったとが 嘘んごっあっ) (ほれちょったとが うそんごっあっ)  

可愛ぜ娘も 八十歳過ぎたや 増えた小言   ( もぜおごもはっじゅすぎたや ふえたぐぜ )
 (唱)(世帯を繰い方て 難儀をしたで) (しょてをくいかて なんぎをしたで)

   一人娘が 良か養子す連れっ 帰っ来っ   ( ひといごが よかよすつれっもどっきっ )    
(唱)( 家族皆吃驚 あ出迎え ) (けねじぅたまがっ おでむかえ)

終電車 娘を送って 淋しゅなっ   ( しゅうでんしゃ おごをおくって さびしゅなっ )
 (唱)( 惚れた娘にな 物も言えんじ ) ( おれたおごにな ものもいえんじ )

目次へ

令和4年2月号  兼題 「厄払れ」 (やっばれ)
 (天位) 厄払れが 効たとじゃろかい 長ご生きっ ( やっばれが きたとじゃろかい なごいきっ)   
(唱)(有難て事てな 来年な米寿) (あいがてこてな でねんなべいじゅ)  

厄払れち あっちこっちん 神み祈っ   ( やっばれち あっちこっちん かみいのっ )
 (唱)(納得か出来し 神社を梯子) (なっとかできじ じんしゃをはしご)

   子や孫ん 厄払れをしっ 福く願ごっ   ( こやまごん やっばれをしっ ふくねごっ )    
(唱)( 十九歳ん娘も 二十五歳ん長男も ) (じゅうくんおごも にじゅごんすよも)

正月な 門松つ立てっ お出迎え   ( しょんがちな かどまつたてっ おでむかえ )
 (唱)( 門松が無と 正月ちゃ淋し ) (かどまっがねと しょんがちゃさびし )

目次へ

令和4年1月号  兼題 「門松」 (かどまっ)
 (地位) 門松が 正月が来たどち 教かせっ ( かどまっが しょがっきたどち ゆっかせっ )   
(唱)(ポーちしちょれば 早か一年) ( ボーちしちょれば はやかいっねん )  

門松も 自然保護言て 紙ぬ貼っ   ( かどまっも しぜんほごちゅて かんぬはっ )
 (唱)(松も伐らんじ かんきょうほぜん) (まっもきらんじ かんきょうほぜん)

 勿体こっ 使こた門松ちゃ 塵にしっ   ( てこねこっ つこたかどまちゃ ごんにしっ )    
(唱)( 燃やせば増ゆい 二酸化炭素 ) (もやせばふゆい にさんかたんそ)

正月な 門松つ立てっ お出迎え   ( しょんがちな かどまつたてっ おでむかえ )
 (唱)( 門松が無と 正月ちゃ淋し ) (かどまっがねと しょんがちゃさびし )

目次へ