薩摩狂句(医壇笑壇)平成17年度用
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
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−薩摩狂句 平成17年度  目 次 −

「チラシ」(ちらし)   [平成17年12月号]
「厄介」(やっけ)   [平成17年11月号]
「運動会」(うんどかい)   [平成17年10月号]
「台風」(うかぜ)   [平成17年9月号]
「ビール」(びーる)   [平成17年8月号]
「注射」(ちゅうしゃ)   [平成17年7月号]
「梅雨」(ながし)   [平成17年6月号]
「子供」(こどん)   [平成17年5月号]
「花見」(はなん)   [平成17年4月号]

鹿児島県医師会では平成17年4月より
「医壇笑壇」薩摩狂句コーナーがスタートしました。
選者に慶田乱雲先生をお願いしました。










平成17年12月号  兼題 「チラシ」(ちらし)

(佳作)
勿体無ち チラシん裏を メモいしっ
(もってねち ちらしんうらを めもいしっ)  
(唱)(他所ん国でん真似をばしっ)
(よそんくんでん まねをばしっ)

欲し品は チラしゅ比較っ 店決めっ
(ほししなは ちらしゅくらべっ みせきめっ)  
(唱)(良かの悪いかの 家族中で揉めっ)
(よかのわいかの けねじゅでもめっ)

チラシでん 捨ちゃ惜しち 貯むっ父親
(ちらしでん うっせちゃおしち たむっとと) 
(唱)(邪魔めなっとこい 何かなろ言っ)
(じゃめなっとこい ないかなろちゅっ)

安売いは 無かちチラしょば 奪っ見っ
(やすういは ねかちちらしょば ばこっみっ)
(唱)(休ん日なれば 買物が楽し)
(やすんひなれば けもんがたのし)

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平成17年11月号  兼題 「厄介」(やっけ)

(人位入賞)
こら厄介 戻いの飛行機 飛ばん由
(こらやっけ もどいのひこき とばんよし)  
(唱)(患者ん容態わぜ気いかかっ)
(かんじゃんよたい わぜきいかかっ)

病気子を 診てもろついで 厄介なっ
(やんめごを  みてもろついで やっけなっ)  
(唱)(私も膝が痛とごわんが)
(あたいもひざがいとごわんが)

パソコンな 厄介な計算 時間要らじ
(パソコンな やっけなさんにょ ひまいらじ) 
(唱)(脳の働きや呆やすひんなっ)
(のうのはたらきゃぼやすひんなっ)

保証人 厄介な事ちな  遠え親戚
(ほしょうにん やっけなこちな とえしんじ) 

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平成17年10月号  兼題 「運動会」(うんどかい)

(人位入賞)
運動会 三代出揃っ 重箱を突っ
(うんどかい さんででそろっ じゅをつつっ)  
(唱)(平和の象徴ほほえまし家族)
(へいわのしょーちょ ほほえましけね)

運動会 新米代議士も 顔を出っ
(うんどかい しんめせんせも つらをでっ)  
(唱)(まだまだ頭下げ通しです)
(まだまだびんたさげどおしです)

運動会 最後つ走っとに 凄ぜ拍手
(うんどかい げつはしっとに わぜはくしゅ) 
(唱)(懸命な顔いそら頑張れ言っ)
(せっぺなつらいそらきばれちゅっ)

運動会 すいかせんかで したや晴れ
(うんどかい すいかせんかで したやはれ) 

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平成17年9月号  兼題 「台風」(うかぜ)

衛星は 台風ん動く 良う観ちょっ
(えいせいは うかぜんうごく ゆうみちょっ)  
(唱)(お陰で天気予報が良当たっ)
(おかげでてんきよほうがゆあたっ)

台風後 忙しゅなった 建築屋
(うかぜあと いそがしゅなった けんちっや)  
(唱)(長ご飼ちょったが飛だ閑古鳥)
(なごこちょったがつだかんこどい)

予報をば 甘も観っ台風 おお暴れ
(よほうをば あもみっうかぜ おおあばれ) 
(唱)(五寸釘ぎょば打ったちけでっ)
(ごっすんくぎょばうったちけでっ)

台風は 道が逸るれば 雨恵ん
(たいふうは みっがそるれば あめめぐん) 

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平成17年8月号  兼題 「ビール」(びーる)

乾杯にゃ ビールが多えち 焼酎が泣っ
(かんぱいにゃ びーるがおえち しょちゅうがねっ)  
(唱)(盃の乾杯や格好がつかじ)
(ちょつのかんぱやかっこがつかじ)

飲まんでん 腹が肥ゆれば びーる腹
(のまんでん はらがこゆれば びーるばら)  
(唱)(貧乏じゃったとに分限者しぇ見えっ)
(びんぶじゃったとにぶけんしぇみえっ)

美味ち ビール飲むれば 病気無し
(うんまかち びーるのめれば あんべのし)

生ビール 枝豆と薤が 良か態合っ
(なまびーる まめとらっきゅが よかふおっ) 

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平成17年7月号  兼題 「注射」(ちゅうしゃ)

(人位入賞)
注射嫌れ 美人がすれば 大人しゅし
(ちゅうしゃぎれ びじんがすれば おとなしゅし)  
(唱)(痛かとも打忘れ見とれちょっ)
(いたかともちわすれ みとれちょっ)

間違騒動 注射瓶ずい 色分けっ
(まっげそど ちゅうしゃびんずい いろわけっ)  
(唱)(事故が無ごっ緊張なっちょんで)
(じこがねごっかとなっちょんで)

太て注射 見たばっかいで 効たごあっ
(ふてちゅうしゃ みたばっかいで きたごあっ)

注射をば せんと手抜っち 小言つ言っ
(ちゅうしゃをば せんとてぬっち こごつゆっ) 

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平成17年6月号  兼題 「梅雨」(ながし)

(地位入賞)
梅雨晴れ 傘を笑たが 帰や雨
(ながしばれ かさをわるたが もどやあめ)  
(唱)(ずぶ濡れなって 挙げきゃ風邪)
(ずぶぬれなって あげきゃかぜ)

空梅雨 大心配をしちょい 人工タ゜ム
(からながし うぜわをしちょい じんこだむ)  
(唱)(そら干ばつち 大騒動いなっ)
(そらかんばっち うそどいなっ)

梅雨時期 傘が多なっ 忘れ物
(ながしどっ かさがおおなっ わすれもん)

紫陽花は 降ってん晴れてん 梅雨映え
(あじさいは ふってんはれてん ながしはえ) 

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平成17年5月号  兼題 「子供」(こどん)

(天位入賞)
病気子い 今夜を越せち 脈く握っ
(やんめごい ひんにゃをこせち みやくにぎっ)  
(唱)(快復を信じた愛の声)
(かいふくわしんじたあいのこえ)

暴れ子を 叱いもならんじ 笑っ診っ
(あばれごを がいもならんじ わるっみっ)  
(唱)(親ん気持っが分かい先生)
(おやんきもっがわかいせんせい)

子供服 三年先くば 見込ん買っ
(こどんふっ さんねんさくば みこんこっ)  
(唱)(上げをした服きゃ着らんちごねっ)
(あげをしたふきゃきらんちごねっ)

小児科医 書物より子供み 教えられ
(こどんいしゃ ほんよりこどみ おしえられ)

高齢とした 診察ごった娘子ん 孫を診っ
(としゅとした みごったごじょん まごをみっ) 

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平成17年4月号  吟題 「花見」(はなん)

(入選)
花見来っ 花は眺ださじ 孫ん守い
(はなんきっ はなはみださじ まごんもい)  
(唱)(厳し嫁どま茣蓙ぜきっ座っ)
(いみしよめどまごぜきっすわっ)

花見座ん 美人の側が 賑ょ居っ
(はなんざん びじんのそばが にっぎょちょっ)  

花見場所 昼間は茣蓙敷っ 眺った晩
(はなんばしょ  ひいまはござしっ みったばん)

花見来っ 焼酎と煮しめで 良かでばい
(はなんきっ しょちゅとにしめで よかでばい) 

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