薩摩郷句 
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
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− 薩摩郷句平成21年度 目 次 −

「議」、「文句」(ぎ)   [平成21年12月号]
「欠点」(あら)   [平成21年11月号]
「胸」(むね)   [平成21年10月号]
「稽古」(けこ)   [平成21年9月号]
「苦情」(くじょ)   [平成21年8月号]
(おてちき)   [平成21年7月号]
「嫁」(よめ)   [平成21年6月号]
「真実」(まこっ)   [平成21年5月号]
「写真」(しゃしん)   [平成21年4月号]
「大概」(てげ)   [平成21年3月号]
「驚っ」(たまがっ)   [平成21年2月号]
「明日」(あした)   [平成21年1月号]

平成22年1月号の兼題は「神様」(かんさあ)です。ご期待ください。













平成21年12月号  吟題  「議」、「文句」(ぎ)

 (天位)
議を言うな そん一言で 騒動いなっ
(ぎをいうな  そんひとこっで そどいなっ)
(唱)(そん押し付けい納得かいかじ)
(そんおしつけい   なっとかいかじ)

高け課税  文句を言っみてん  言だけ損
(たけかぜい ぎをゆっみてん  ゆだけそん)
(唱)(政治を変えち 酔ろと吠えっ)
(せいじをかえち よくろとほえっ)

特価品  欠点があってん 文句は言えじ
(とっかひん  あらがあってん  ぎはゆえじ)
(自唱)(そいで安しとち 逆き文句を言われ)
(そいでやしとち ぎゃきぎをゆわれ)

 国会じゃ 議と議を言合っ 法令を作成っ
(こっかいじ゜ゃ ぎとぎをゆおっ ほをつくっ)
(自唱)(与党過半数けりゃ 議も言う時間無し)
(よとうおおけりゃ ぎもいうまなし)

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平成21年11月号  吟題  「欠点」(あら)

 (人位)
ハイビジョン  美人の皺ずい 見すい欠点
(ハイビジョン  シャンのしわずい みすいあら)
(唱)(メイクも進化 対応をばしっ)
(メイクもしんか たいおをばしっ)

新婚当初 欠点等ま見えん  良か世じゃっ
(といえはな  あらどまみえん よかよじゃっ)
(唱)(好っじゃち一日 三度も言えば)
(すっじゃちひして さんどもゆえば)

先生の 綽名は欠点を  言当て居っ
(せんせいの あだなはおらを ゆあてちょっ)
(自唱)(綽名付けには 名人が居っ)
(あだなつけには  めいじんがおっ)

 欠点ん無か 人は浄土が 待っおじゃっ
(あらんなか  ひとはじょうどが まっおじゃっ)
(自唱)(浮世は一代 欠点も又良か)
(うきよはいっで あらもまたよか)

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平成21年10月号  吟題  「胸」(むね)

記録会 子の力泳に 痛ん胸
(きろっかい このりきえいに いたんむね)
(自唱)(泣虫ん子が 元気い頑張っ)
(なっべしょんこが げんきいきばっ)

逆転打 胸は高鳴っ 塁ゆ周っ
(ぎゃくてんだ むねはたかなっ るゆまわっ)
(自唱)(ガッツポーズも 見せ場をつくっ)
(ガッツポーズも みさばをつくっ)

甲子園 一球一打い 踊い胸
(こうしえん いっきゅうしちだい おどいむね)
(自唱)(代表校は  さすがち褒めっ)
(だいひょうこうは さすがちほめっ)

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平成21年9月号  吟題  「稽古」(こけ)

(天位)
激し稽古 母親は隠れっ  泣て見ちょっ
(はげしけこ かかはかくれっ ねてみちょっ)
(唱)(黙っ見守い我が子ん成長)
(だまっみまもいわがこんせいちょ)

遼君は 稽古もすっどん度胸も良し
(りょうくんは  けこもすっどん どきょもよし)
(自唱)(初心忘れず 稽古は頑張らにゃ)
(しょしんわすれず けこはきばらにゃ)

下手くそも 稽古を頑張れば 天位獲っ
(へたくそも けこをきばれば てんいとっ)
(自唱)(指折り数え  出来れば楽し)
(ゆびおりかぞえ でくればたのし)

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平成21年8月号  吟題  「苦情」(くじょ)

(人位)
苦情を言う 姑も居らんじ 寂し盆
(くじょをいう かかもおらんじ さびしぼん)
(唱)(今一度声を聞こごっあらい)
(いまいっどこえをきごこっあらい)

祖父の苦情 慣れた祖母様は 笑るっ聞っ
(じいのくじょ なれたばさまは わるっきっ)
(自唱)(似た様な苦情を  又か言っ笑るっ)
(にたよなくじょを  またかちゅわるっ)

仕事ちゃせじ 苦情ん多え奴が 何処けも居っ
(しごちゃせじ くじょんうえとか どけもおっ)
(自唱)(苦情を言ながら 食事ちゃ腹一杯)
(くじょをゆながら くこちゃおてちき)

 苦情を言て 背負わせられた 好かん役
(くじょをゆて かるわせられた すかんやく)
(自唱)(成り手も居らじ 苦労が分かっ)
(ないてもおらじ くろうがわかっ)

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平成21年7月号  吟題 (おてちき)

塾き慣れっ  子供達ちゃおてちき 遊ぼせじ
(じゅきなれっ こたちゃおてちき あそぼせじ)
(唱)(遊っで学ん 事も多けとい)
(あそっでまなん こっもうけとい)

飲兵衛は おてちき飲んで 次ぎゃ梯子
(のんべえは おてちきのんで つぎゃはしご)
(自唱)(身体で害っで 言てん聞かせじ)
(からでさわっで ちゅてんきかせじ)

国会じゃ おてちき議論 して欲しか
(こっかいじゃ おてちきぎろん してほしか)
(自唱)(議論んぬすれば 不備が露出っ)
(ぎろんぬすれば ボロがはんでっ)

 怠者 食事ちゃおてちき 仕事ちゃ大概
(すくらっぼ くこちゃおてちき しごちゃてげ)
(自唱)(満腹き成って 寝っとが仕事っ)
(まんぷきなって ねっとがしごっ)

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平成21年6月号  吟題 「嫁」(よめ)

嫁めやった 娘が婿を 連れ戻っ
(よめやった むすめがむこを つれもどっ)
(自唱)(養子じゃ無かで 実父も了解)
(ようしじゃなかで とともりょうかい)

嫁姑 今時か嫁が 強よけなっ
(よめしゅうと いまどかよめが つよけなっ)
(自唱)(電子部品にゃ 嫁さん頼い)
(でんしぶひんにゃ よめさんだよい)

嫁め行た娘  近き居っ方が 頼い成っ
(よめいたこ ちかきおっとが たよいなっ)
(自唱)(遠くの子供より 近くの他人)
(とおくのこより ちかくのたにん)

利口な嫁 姑ん仕草を 上手し真似っ
(じくなよめ かかんしぐさを じょしまもっ)
(自唱)(ハイハイ聞けば 貰物ん増えっ)
(はいはいきけば もろもんふえっ)

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平成21年5月号  吟題 「真実」(まこっ)

(地位)
末期癌 真実ちゃ言えじ 笑るっ診っ
(まっきがん まこちゃゆえじ わるっみっ)
(唱)(大丈夫じゃがち 言うとが精一杯)
(だいじょっじゃがち ゆうとがせっぺ)

衛星は 知らん真実つば 送っ来っ
(えいせいは しらんまこつば おくっきっ)
(自唱)(さすがかぐやち 学者も褒めっ)
(さすがかぐやち がっしゃもほめっ)

政治犯 真実ちゅ言わんじ 虚勢ゆ張っ
(せいじはん まこちゅゆわんじ きょせゆはっ)
(自唱)(選んだ大衆達ちゃ 法律には無縁)
(えらんだしたちゃ ほうにはむえん)

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平成21年4月号  吟題 「写真」(しゃしん)

(地位)
はいチーズ 笑顔が揃っ 良か写真
(はいチーズ えがおがそろっ よかしゃしん)
(唱)(笑るた写真ぬ また見て笑るっ)
(わるたしゃしんぬ またみてわるっ)

良か写真 何度も見たて また見入っ
(よかしゃしん なんどもみたて またみいっ)
(自唱)(良か思い出が 次ぎ次ぎ浮かん)
(よかおもいでが つぎつぎうかん)

災害の 写真ぬ撮ろち 命掛け
(さいがいの しゃしんぬとろち  いのっがけ)
(自唱)(橋も流れっ 助けもならじ)
(はしもながれっ たすけもならじ)

古り写真 色は褪せてん 懐かしゅし
(ふりしゃしん いろはあせてん なつかしゅし)
(自唱)(昔の顔が 元気をくれっ)
(むかしのかおが げんきをくれっ)

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平成21年3月号  吟題 「大概」(てげ)

(入選)
給付金 議論な大概で 早よ配れ
(きゅうふきん ぎろんなてげで はよくばれ)
(唱)(言た事ちゃつうつ せんな騒動事)
(ゆたこちゃつうつ せんなそどごっ)

五分でな 診察大概言て 保険点数下がっ
(ごふんでな みかたてげちゅて てんさがっ)
(自唱)(一目で分かる 名医もござる)
(ひとめでわかる 名医もござる)

長げ挨拶 大概で済まさにゃ 欠伸ぶ産ん
(なげえさっ てげですまさにゃ あくぶうん)
(自唱)(分かった話しゃ 飛ばして結構)
(わかったはなしゃ とばしてけっこう)

大概食てん まだ食う孫を 祖父あ撫ぜっ
(てげくてん まだくうまごを じあなぜっ)
(自唱)(早く大きく  育ての願い)
(はやくおおきく そだてのねがい)

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平成21年2月号  吟題 「驚っ」(たまがっ)

(地位)
逆転満塁打 当人も驚っ 塁ゆ廻っ
(ぎゃくてんだ ぬしもたまがっ るゆまわっ)
(唱)(紛れ当たいが 一躍ヒーロー)
(まぐれあたいが いちやくヒーロー)

遼君の 飛びにゃ青木も け驚っ
(りょうくんの とびにゃあおきも けたまがっ)
(唱)(凄ぜさわやか 若さが魅力)
(わっぜさわやか わかさがみりょく)

猿ん子を 犬が育てっ 驚った
(さるんこを  いんがそだてっ たまがった)
(自唱)(犬猿の仲  聞いたた昔)
(けんえんのなか きいたたむかし)

驚った 株ん損ぬば 国家が補償
(たまがった かぶんそんぬば くんがほしょ)
(自唱)(保障の財源は 庶民に課税)
(ほしょうのもとは しょみんにかぜい)

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平成21年1月号  吟題 「明日」(あした)

(入選)
明日かあ 嫁い行っ娘い 心配な父親
(あしたかあ よめいいっこい せわなとと)
(唱)(そいに比べっ 母親どま平然)
(そいにくらべっ かかどましれっ)

朝ドラは 見たか場面で また明日
(あさドラは みたかばめんで またあした)
(自唱)(明日も見てち 宣伝も上手)
(あしたもみてち  せんでんもじょし)

明日でな 駄目じゃち急かす 詐欺電話
(あしたでな だめじゃにせかす さぎでんわ)
(自唱)(悪るが露呈るれば 手錠り待っ居っ)
(わるがばるれば  くさりまっちょっ)

締切いが 明日てなっから 書く原稿
(しめきいが あしてなっから かくげんこ)
(自唱)(ちゃんと頭てな 入っちょい原稿)
(ちゃんとびんてな いっちょいげんこ)

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