薩摩郷句 鹿市医郷壇 

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薩摩狂句 鹿県医狂壇 

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津曲とっこ選 
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− 薩摩狂句 平成30年度 目 次 −

 「一度」 (いっど) [平成30年12月号]

 「後」 (あと) [平成30年11月号]

 「板」 (いた) [平成30年10月号]

 「生きっ」 (いきっ) [平成30年9月号]

 「嘘」 (うそ) [平成30年8月号]

 「急っ」 (いそっ) [平成30年7月号]

 「味」 (あっ) [平成30年6月号]

 「慌こ」 (せしこ) [平成30年5月号]

 「家」 (いえ) [平成30年4月号]

 「歩っ」 (さるっ) [平成30年3月号]

 「悪っ」 (あっ) [平成30年2月号]













 「抱っ」 (だっ) [平成30年1月号]

平成30年12月号  兼題 「一度」(いっど)
(地位) 年一度 はがっ一枚で 挨拶つしっ  (ねんいっど はがっいつめで えさつしっ)   
(唱)(来年どま合て 乾杯ゆしもそ) (でねんどまおて かんぱゆしもそ)

戦争は 一度も不可ん 平和が良  (せんそうは いっどもいかん へいわがえ)    
(唱)(お互い国が 仲良せんこて) (おたがいくにが なかゆせんこて)

 一度しか 無か人生ゆば 大事じ生きっ   (いっどしか なかじんせいゆば でじいきっ)
 (唱)(楽しか日をば 家族で送らな) (たのしかひをば けねでおくらな)

一度どま ホールインワン したか爺   (いっどどま ホールインワン したかじじ)
 (唱)(簡単す出来そで 奥が深かかど)  (もやすでけそで おくがふかかど)

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平成30年11月号  兼題 「後」(あと)
(地位) 西郷様ん 後を継っ偉人が 欲し日本  (せごさあん あとをつっとが ほしにほん)   
(唱)(世界に冠たる 日本が欲しで) (せかいにかんたる にほんがほしで)

後何日 お年玉貰ろ 正月ちょ待っ   (あとなんち おとしだまもろ しょがちょまっ)    
(唱)(お年玉 幾程こ貰ろかち 胸算用) (おとしだま どしこもろかち むなさんにょ)

 平成の 後も元気で 頑張いもそ   (へいせいの あともげんきで きばいもそ)
 (唱)(皆元気で 長生くせんな) (みんなげんきで ながいくせんな)

地震ん後 見っ吃驚った 生き地獄   (なえんあと みったまがった いきじごっ)
 (唱)(焼け跡い立って 茫然となっ) (やけあといたって ぼうぜんとなっ)

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平成30年10月号  兼題 「板」(いた)
(人位) 雑巾で 床板た掃除て 用意走  (ぞうきんで ゆかいたふって ヨーイドン)   
(唱)(廊下はいつも ピカピカ光かっ) (ろーかはいつも ピカピカひかっ)

強暴た 鯉も俎板て 目を閉ぶっ   (ばたぐろた こいもまないて めをつぶっ)    
(唱)(弱肉強食 人間な悪) (じゃくにくきょしょく にんげんなわる)

 火葬場じゃ 板ん上え寝っ あの世行っ   (かそうばじゃ いたんうえねっ あのよいっ)
 (唱)(悔いは無か如っ 人生い送くっ) (くいはなかごっ じんせいおくっ)

雨風を 板で防いだ 戦時中   (あめかぜを いたでふせいだ せんじちゅう)
 (唱)(勝っ迄は言て 皆が我慢っ) (かつまではちゅて みんながきばっ)

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平成30年9月号  兼題 「生きっ」(いきっ)
(天位) 西郷様ん 遺訓な今も 生きっ居っ  (せごさあん いくんないまも いきっちょっ)   
(唱)(郷中教育か 薩摩で生きっ) (ごじゅうきょういか そつまでいきっ)

拉致ん家族 生きっ居いうち 会と願ごっ   (らちんけね いきっちょいうち おとねごっ)    
(唱)(会がなる政策く 早よ頼みます) (おがなるせさく はよたのみます)

 戦争で け死まじ生きっ 百歳く越えっ   (せんそうで けしまじいきっ ひゃくこえっ)
 (唱)(元気で長く 生きっ下んやい) (げんきでながく いきっくんやい)

囲碁勝負 生きっか死んか 決手て打っ   (いごしょうぶ いきっかしんか きめてうっ)
 (唱)(石しょば取い碁は 強よはならんど) (いしょばといごは つよはならんど)

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平成30年8月号  兼題 「嘘」(うそ)
(天位) 出来ん事つ 出来そな嘘を 言う選挙   (でけんこつ でくそなうそを いうせんきょ)   
(唱)(言た事ちゃ確実んと 守らにゃ次ぎゃ無) (ゆたこちゃちゃんと まもらにゃつぎゃね)

神棚ん菓子しょ 口ちひっ付けっ 違ごち幼児  (たなんくわしょ くちひっつけっ ちごちちび)    
(唱)(食たた私じゃ なかち嘘そ言っ) (くたたあたいじゃ なかちうそゆっ)

 嘘を言な 郷中ん教えん 鑑じゃっ   (うそをゆな ごじゅんおしえん かがんじゃっ)
 (唱)(郷中教育 今も生き居っ) (ごちゅうきょういく いまもいきちょっ)

嘘言人は 泥棒よっかい 素性が悪り   (うそひいは どろぼよっかい たっがわり)
 (唱)(こげな人間とな 縁ぬ切いが良) (こげなひととな えんぬきいがえ)

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平成30年7月号  兼題 「急っ」(いそっ)
(地位) 母危篤き 急っ車い 赤信号 (ははきとく いそっくいまい あかしんご)   
(唱)(今行っで け死んとじゃなかど) (いまいっで けしんとじゃなかど)

拉致ん家族 急がな親も 先が無し  (らちんけね いそがなおやも さっがのし)    
(唱)(年しょ取った 親は待っ疲れっ) (としょとった おやはまっだれっ)

オレオレにゃ 急っ返事せじ 用心しっ   (オレオレにゃ いそっへずせじ ゆじんいっ)
 (唱)(貴方が名前を 先き言えち聞っ) (わいがなまえを さきゆえちきっ)

土手工事 急っ災害ゆ 無ごっしっ   (どてこうじ いそっさいがゆ ねごっしっ)
 (唱)(危険ね所ゆば 無ごっしもんそ) (あっねとこゆば ねごっしもんそ)

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平成30年6月号  兼題 「味」 (あっ)
(地位) 母親ん味 飯と汁じゃが 美味かった (かかんあっ めしとじゅいじゃが うまかった)   
(唱)(贅沢く言わじ 感謝して食んな) (ぜいたくゆわじ かんしゃしてくわんな)

狂句いな 俳句と違ごた 味があっ  (きょうくいな はいくとちごた あっがあっ)    
(唱)(狂句味のある 句を作いもそ) (きょうくみのある くをつくいもそ)

苦げ薬や 味が悪り言て 飲まん小児   (にげくすや あっがわりちゅて のまんちび)
 (唱)(幼児ん為甘め薬ゆ作っ呉れ) (ちびんためあめくすゆつくっくれ)

忘られん 富士山頂でん 水の味   (わすられん ふじさんちょでん みっのあっ
 (唱)(最高ん山で 喉はからから) (さいこんやまで のどはからから)

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平成30年5月号  兼題 「慌こ」 (せしこ)
(地位) 別れ船 慌こ手を振っ 目にゃ涙 (わかれぶね せしこてをふっ めにゃなんだ)   
(唱)(船ん別れは 本当て辛かど) (ふねんわかれは まこてつらかど)

原稿も 慌こ書た時きゃ 多け間違  (げんこうも せしこけたときゃ うけまっげ)    
(唱)(余裕を持って 書っ物なせな) (よゆうをもって かっもんなせな)

呆えゴルフ 慌こて叩てっ ミスばしっ  (ぼえゴルフ せしこてたてっ ミスばしっ)
 (唱)(気持ちゃ落て着っ ショットを決めな) (きもちゃおてちっ ショットをきめな)

臍繰を 慌こ隠たが 女妻け露見っ   (へそくいを せしこかきたが かけばれっ)
 (唱)(家を新しゅ 建て替ゆっ言っ) (いえをあたらしゅ たてかゆっちゅっ)

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平成30年4月号  兼題 「家」 (いえ え)
(地位) 大工殿に 下手に文句を言と 家を曲げっ (でっどんに へたにぎをゆと えをまげっ)   
(唱)(文句を言と中途で 投げ出せっ) (ぎをゆとちゅとで なげだせっ)

新か家い 間取いや向っで 妬む言っ  (にかいえい まどいやむっで しょのむゆっ)    
(唱)(自分で間取いの 家を建て言っ) (わがてまどいの いえをたてちゅっ)

気が緩ん 家ん近っで 多わか事故  (きがゆるん いえんちかっで うわかじこ)
 (唱)(停車すっ迄じゃ 用心ぬせんな) (ていしゃすっまじゃ ゆじんぬせんな)

破損た来てん 家移や拒否ち 頑固爺   (がたきてん やうつやせんち がんこじい )
 (唱)(家を新しゅ 建て替ゆっ言っ) (いえをあたらしゅ たてかゆっちゅっ)

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平成30年3月号  兼題 「歩っ」 (さるっ)
(地位) 肥満症いにゃ 食とを減がめっ 歩け言っ (だんべいにゃ くとをへがめっ さるけちゅっ)   
(唱)(バランスん良か 身体だ作らな) (バランスんよか からだつくらな)

初孫が 立って歩たや 家族は騒動  (はっまごが たってさるたや けねはそど)    
(唱)(気を付けちょらんと ひっ転っど) (きをつけちょらんと ひっころっど)

火の用心 叫れっ歩った 幼少期  (ひのよじん おれっさるった ちんけころ)
 (唱)(お蔭で集落じゃ火事は無し) (おかげでしゅらっじゃ かじはのし)

歩っとが 楽しか夫婦は 若け証拠   (さるっとが たのしかみとは わけしょうこ )
 (唱)(健康し身体しっ 年等ま取らん) (さかしごてしっ としどまとらん)

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平成30年2月号  兼題 「悪っ」 (あっ)
(天位) 核兵器 無かほが良どん 使こた悪 (かくへいき なかほがえどん つこたあっ)   
(唱)(絶対使こちゃ いかん核兵器) (ぜったいつこちゃ いかんかくへいき)

保護し過ぎ 猪が農作物き 悪さしっ  (ほごしすぎ ししがのうさき わるさしっ)    
(唱)(猟師い頼ん 駆除せんな) (りょうしいたのん くじょせんな)

ラーフルを 入口ち挟ん 悪戯者  (ラーフルを いいぐちはすん われこっぼ)
 (唱)(油断大敵 笑るた先生) (ゆだんたいてき わるたせんせい)

トンボ捕や 盆前へ悪りち 婆が叱っ   (トンボとや ぼんまえわりち ばばががっ )
 (唱)(盆に先祖を 迎えないかん) (ぼんにせんぞを むかえないかん)

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平成30年1月号  兼題 「抱っ」 (だっ)
(天位) 乳飲ん子い 人目め気いせじ 抱て授乳 (ちのんごい ひとめきいせじ でてじゅにゅう)   
(唱)(子供む育すって 恥ね事ちゃ無か) (こどむおやすって げんねこちゃなか)

初デート 抱っとも知らじ ただ語っ  (はつデート だっともしらじ ただかたっ)    
(唱)(将来抱っ日が 来っで頑張らな) (やがっだっひが くっできばらな)

母親が抱た パンダん子供み 凄ぜ人気   (はほがでた パンダんこどみ わぜにんき)
 (唱)(日中友好ん シンボルじゃっで) (にっちゅゆうこん シンボルじゃっで)

病気め子を 台風ん最中け 抱っ受診   (あんべごを うかぜんさなけ でっじゅしん )
 (唱)(薬で元気き なったち返事) (くすいでげんき なったちへんじ)

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