薩摩郷句 
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
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− 薩摩郷句平成20年度 目 次 −

「命」(いのっ)   [平成20年12月号]
「焼酎」(しょちゅ)   [平成20年11月号]
「余い」(あまい)   [平成20年10月号]
「相談」(そだん)   [平成20年9月号]
「相手」(えて)   [平成20年8月号]
「浴衣」(ゆかた)   [平成20年7月号]
「気力」(あや)   [平成20年6月号]
「髭」(ひげ)   [平成20年5月号]
「薬」(くすい)   [平成20年4月号]
「点」(てん)   [平成20年3月号]
「煩悩」(ぼんの)   [平成20年2月号]
「加減」(かげん)   [平成20年1月号]

平成21年1月号の兼題は「明日(あした)です。ご期待ください。













平成20年12月号  吟題 「命」(いのっ)

(入選)
新か命 家族中は無言っ 瞬間を待っ
(にかいのっ けねじゅはだまっ ときをまっ)
(唱)(オギャーち声い 溢るい笑顔)
(オギャーちこえい こぼるいえがお)

命がけ 手術のおかげ いま元気
(いのっがけ しゅじゅっのおかげ いまげんき)
(自唱)(悪物ん切除れば 天寿が待てます)
(わるもんとれば てんじゅがまてます)

国の為 命っ懸け飛だ 特攻児
(くんのため いのつかけつだ とっこうじ)
(自唱)(嫌な戦争は 二度とせん事)
(いやないさけは にどとせんこっ)

探検家 究むい為い 命っ張っ
(たんけんか きわむいためい いのっはっ)
(自唱)(行きたい見たい 究めたい為)
(ゆきたいみたい きわめたいため)

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平成20年11月号  吟題 「焼酎」(しょちゅ)

(人位入賞)
焼酎好っが 瓶ぬば懐れ 抱っけ寝っ
(しょちゅすっが びんぬばつくれ でっけねっ)
(唱)(女どん抱た 夢を見ちょいか)
(おなごどんでた  ゆめをみちょいか)

焼酎好きな 米騒動は 蚊帳ん外
(しょちゅずきな こめそうどうは かやんそと)
(唱)(黴と麹は  親類じゃが言っ)
(かびとこうじは しんじじゃがちゅっ)

芋焼酎も 人気が出たや 萬が付っ
(いもしょちゅも にんきがでたや まんがちっ)
(自唱)(良とが高けとか 分からんじ買っ)
(えとがたけとか わからんじこっ)

晩酌ん 焼酎と目刺で 機嫌の良爺
(だいやめん しょちゅとめざしで ごっのえじ)
(自唱)(肴ん都合で 飲む酒も変わっ)
(さかなんつごで のんともかわっ)

焼酎人気 地元も薩摩芋が 無ごっなっ
(しょちゅにんき ぢもともいもが ねごっなっ)
(自唱)(品薄しなれば 値は大概げ上がっ)
(しなうしなれば ねはてげあがっ)

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平成20年10月号  吟題 「余い」(あまい)

(地位入賞)
肥満祖母 余ゆ食でじゃち 威張っ居っ
(だんべばば あまゆくでじゃち いばっちょっ)
(唱)(食ともよかどん メタボが心配じゃ)
(くともよかどん メタボがせわじゃ)

余い餌 撒たや突然と 釣れでけっ
(あまいえど めたやひょかっと つれでけっ)
(自唱)(もう帰ろかち 撒たが壽を呼ん)
(もうもどろかち めたがじゅをよん)

足らんよか 少と余すが パタん奥義
(たらんよか ちっとあますが パタんこっ)
(自唱)(距離が足らんにゃ 届かん道理)
(すんがたらんにゃ とどかんどうり)

余い物 捨すごちゃ無か 戦中派
(あまいもん うっすごちゃなか せんちゅうは)
(自唱)(欠食児童 経験の為)
(けっしょくじどう けいけんのため)

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平成20年9月号  吟題 「相談」(そだん)

(地位入賞)
相談しっ 決めてん揉むい 遺産分け
(そだんしっ きめてんもむい いさんわけ)
(唱)(兄弟ん仲をば 欲っが裂かせっ)
(きょでんなかをば よっがせかせっ)

(入選)借金相談 女房け聞てからち 上手も逃げっ
(かいそだん かけきてからち うもにげっ)
(唱)(諦めじまた 来た面ん皮)
(あきらめじまたきた つらんかわ)

土俵上で 相談なしたが 取い直し
(どひょうじょで  そだんなしたが といなおし)
(自唱)(微妙な勝負じゃ そいが公平)
(びみょうなしょっじゃ そいがこうへい)

機嫌次第で 天と地の差ん 相談事
(ごっしでで てんとちのさん そだんごっ)
(自唱)(否や言ごねれば 梃でん無能じ)
(いやちゅごねれば てこでんかのわじ)

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平成20年8月号  吟題 「相手」(えて)

(人位入賞)
拉致事件 相手が悪りでな 済まされん
(らちじけん えてがわりでな すまされん)
(唱)(解決の道ちゃ トップ会談)
(かいけつのみちゃ トップかいだん)

(入選)大相撲 相手ん顔位ま 見て仕切れ
(おおずもう えてんつらどま みてしきれ)
(唱)(睨ん付けんな 盛い上がらんが)
(にらんつけんな もいあがらんが)

与野党さん 相手は同胞 仲良せにゃ
(よやとさん えてはどうほう なかゆせにゃ)
(自唱)(国民の為 審議せにゃ駄目)
(こくみんのため  しんぎせんにゃだめ)

同窓会や 皆友達が相手 良か宝
(どうそかや みなどしがえて よかたから)
(自唱)(昔しや喧嘩も 今じゃ思い出)
(むかしゃけんかも いまじゃおもいで)

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平成20年7月号  吟題 「浴衣」(ゆかた)

(入選)浴衣にな なんちゅはならん 良か情緒
(ゆかたにな なんちゅはならん よかじょうちょ)
(唱)(飾っちょらんで ゆったいとしっ)
(かざっちょらんで ゆったいとしっ)

浴衣がけ 家族中で揃っ 六月燈
(ゆかたがけ けねじゅでそろっ ろっがっど)
(自唱)(一家団欒 良か風情です)
(いっかだんらん よかふぜいです)

軽り浴衣て 団扇が良似合お 夕涼ん
(かりゆかて うっばがゆにお ゆうすずん)
(自唱)(暑さなんどま 飛んで逃げもす)
(あつさなんどま とんでにげもす)

夜目遠目 浴衣姿にぁ あい色気
(よめとおめ ゆかたすがたにゃ あいいろけ)
(自唱)(日本古来の 伝統文化)
(にほんこらいの でんとうぶんか)

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平成20年6月号  吟題 「気力」(あや)

(入選)一人娘が 嫁めはっじたっ 気力無父親
(ひといごが よめはっじたっ あやねとと)
(唱)(蛻ん殻で ぐらしごっあっ)
(もぬけんからで  ぐらしごっあっ)

嘔吐下痢 飲み食や出来じ 気力も無し
(おうとげり のみくやできじ あやものし)
(自唱)(経口補液 良く効く治療)
(けいこうほえき よくきくちりょう)

接戦じゃ 鍛えた気力が 勝ちゅ決めっ
(せっせんじゃ きたえたあやが かちゅきめっ)
(自唱)(ここ一発は 鍛えにゃ出らん)
(ここいっぱつは きたえにゃでらん)

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平成20年5月号  吟題 「髭」(ひげ)

顎髭が 頭て生えれば 言事ちゃ無し
(あごひげが びんてふえれば  ゆこちゃのし)
(自唱)(そいが出来れば ノーベル賞です)
(そいができれば ノーベルしょです) 

髭撫ずい  手付っで分かい 爺が機嫌
(ひげなずい てつっでわかい ぢがきげん)
(自唱)(ソフトタッチは 機嫌の良か所作)
(ソフトタッチは ごっのよかしょさ)

付け髭は 格好は良どん 直きばれっ
(つけひげは かっこはえどん じきばれっ
(自唱)(汗等かけば 糊も溶け出っ)
(あせどんかけば のいもとけでっ)

髭剃いにゃ 朝飯よっか 時間が要っ
(ひけそいにゃ あさめしよっか とっがいっ)
(自唱)(鏡ん見ながら 凄ぜ念が入っ)
(かがんみながら わぜねんがいっ)

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平成20年4月号  吟題 「薬」(くすい)

(入選)良薬も 加減仕様じゃ 毒きしなっ
(りょうやっも かげんしようじゃ  どきしなっ) 
(唱)(間違げが無ごっ 正しか処方)
(まっげがねごっ ただしかしょほう)

長生っの 薬や焼酎言っ 毎晩飲っ
(ながいっの くすやこいちゅっ めばんやっ)
(自唱)(好きな人には 百薬の長)
(すきなひとには ひゃくやくのちょう)

小め頃ん 怪我や喧嘩は 薬いなっ
(こめころん けがやけんかは くすいなっ)
(自唱)(多え経験が 将来ちゃ為なっ)
(うえけいけんが やがちゃためなっ)

凄ぜ名医 薬や飲まんて 効た如あっ
(わぜめいい くすやのまんて きたごあっ)
(自唱)(頼る心が 病気を治し)
(たよるこころが あんべをなおし)

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平成20年3月号  吟題 「点」(てん)

(入選)良か笑顔 通知表ん点 上がっ居っ
(よかえがお つうちひょんてん あがっちょっ) 
(唱)(頑張ったねえち 晩なからあげ)
(きばったねえち ばんなからあげ)

凄ぜ攻めも 点がはいらじ PK負け
(わぜせめも てんがはいらじ ピーケまけ)
(自唱)(余計い蹴ってん 入らにゃ無駄です)
(よけいけってん いらにゃむだです)

修学旅行ん前 肩どんもんで 点稼っ
(りょこんまえ かたどんもんで てんかせっ)
(自唱)(小使い欲しさ 良く分かる祖父)
(こつかいほしさ よくわかるとと)

通知表 点が下がれば 見せん孫
(つうちひょう てんがさがれば みせんまご)
(自唱)(褒められんとが 分かっ居い様子で)
(ほめられんとが わかっちょいふで)

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平成20年2月号  吟題 「煩悩」(ぼんの)

(入選)良か友人も 嘘を言われちゃ 煩悩無し
(よかどしも うそをいわれちゃ ぼんののし) 
(唱)(一時か顔も 見ろごっも無か)
(いっとかつらも  みろごっもなか)

煩悩も無 北朝鮮とアメリカ 仲良ゆしっ
(ぼんのもね  きたとアメリカ  なかゆしっ)
(自唱)(頼いならんち 国民はそっぽ)
(たよいならんち こくみんはそっぽ)

犬猫も 煩悩掛くれば 上手も懐っ
(いんねこも  ぼんのかくれば うもなちっ)
(自唱)(動物愛護 自然に戻れ)
(どうぶつあいご しぜんにもどれ)

老夫婦 煩悩無か小言 平然言っ
(おんじょみと  ぼんのなかぐぜ  しれっゆっ)
(自唱)(長年のうち 言う事ちゃ分かっ)
(ながねんのうち いうこちゃわかっ)

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平成20年1月号  吟題 「加減」(かげん)

(入選)パター打ち 力加減の 奥義は無し
(パターうち ちからかげんの こつはのし) 
(唱)(練習練習で 体で身い付っ)
(れんしゅれんしゅで からだでみいちっ)

食う事ちな 加減な知らん 肥満婆
(くうこちな かげんなしらん だんべばば)
(自唱)(美味め物ぬ 食うとが仕事)
(うめもんぬ くうとがしごっ)

手加減ぬ すれば負けない 勝負事
(てかげんぬ すればまけない しょうぶごっ)
(自唱)(相手を軽視っと 太て怪我をしっ)
(えてをなむっと ふてけがをしっ)

アラ釣いにゃ 加減ぬせんと 切るい糸
(あらついにゃ かげんぬせんと きるいいと)
(自唱)(引たり抜いたい 時間で勝負)
(ひたいぬいたい じかんでしょうぶ)

格闘技 加減ぬせんで 凄ぜ人気
(かくとうぎ かげんぬせんで わぜにんき)
(自唱)(ノックダウンが 人気ん秘訣)
(ノックダウンが にんきんひけっ)

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