薩摩郷句平成27年度用
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
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 鮫島爺児医 作 永徳天真 選
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平成24年9月号より選者は津曲とっこ先生へ変更
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−薩摩郷句 平成27年度 目 次 −

選者をお勤め頂いていた 永徳天真先生が 平成27年3月6日御逝去されました。
先生には平成19年3月から鹿児島市医報の「鹿市医郷壇」の選者としてご活躍くださいました。
感謝しながら ご冥福をお祈り申し上げます。

なお後任として樋口一風先生が 平成27年7月号から選者をお勤め頂いております。

「鏡」(かがん)   [平成27年12月号]

「小言」(こまごっ)   [平成27年11月号]

「上手し」(じょし)   [平成27年10月号]

「妬ん」(しょのん)   [平成27年9月号]

「疲れ」(だれ)   [平成27年8月号]

「苦労」(くろ)   [平成27年7月号]

「自慢」(おぎら)   [平成27年4月号]

「音」(おと、ね)   [平成27年3月号]

「寒み」(さみ)   [平成27年2月号]

「料理」(じゅい)   [平成27年1月号]

平成27年12月号  兼題 「鏡」 (かがん)
(天位) 良か子じゃち 見れば鑑の 親が良し (よかこじゃち みればかがんの おやがよし)   
(唱)(躾ん良さが 所作せ表れっ) (しつけんよさが しょせあらわれっ)

鏡む見っ 我がとは知たじ 語い幼児  (かがむみっ わがとはしたじ かたいちび)    
(唱)(まこて可愛ぜ児ち 手で撫ぜっみっ) (まこてむぜこち てでなぜっみっ)

鏡割い 過疎地じゃ餅も 小んこなっ  (かがんわい かそちじゃもっも ちんこなっ)
 (自唱)(正月っ過ぎれば 欲し人も居らじ) (しょがっすぎれば ほしともおらじ)

古り神社 錆がきたよな 御神鏡   (ふりじんしゃ さっがきたよな ごしんきょう )
 (自唱)(飾いよっかい 歴史が大事) (かざいよっかい れきしがてせっ)

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平成27年11月号  兼題 「小言」 (こまごっ)
(地位) 太て鼾 小言つ言てん 同罪で終了 (ふていびっ こまごつゆてん ぐわぃでちょん)   
(唱)(汝も掻ちょった 言て笑れ話) (わいもけちょった ちゅてわればなし)

金婚も 過ぎたて減らん 女房ん小言  (きんこんも すぎたてへらん かかんぐぜ)    
(唱)(喧しかどん 聞かな心配うぇなっ) (やぜろしかどん きかなせうぇなっ)

親方ん 小言が効っ 幕き上がっ  (おやかたん こまごっがきっ まきあがっ)
 (唱)(見込んがあっで 小言も多え) (みこんがあっで こまごっもうえ)

小言つば 言なち叱られた 戦時中   (こまごつば ゆなちがられた せんじちゅう )
 (自唱)(欲しがりません 勝つまではじゃっ)(ほしがりません かつまではじゃっ)

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平成27年10月号  兼題 「上手し」 (じょし)
(天位) 孫と囲碁 褒め褒め打って 上手じ負けっ (まごといご ほめほめうって じょじまけっ)   
(唱)(歯痒い真似どん すっ爺ん手管) (はがいまねどん すっじんてかん)

運転な 上手じゃが度度 貰ろ切符  (うんてんな じょしじゃがはいと もろきっぷ)    
(唱)(用心ぬせんな 免停が心配) (ゆじんぬせんと めんていがせわ)

安し給料い 遣い繰い上手の 女房け恵さっ  (やしはれい やいくいじょしな かけのさっ)
 (唱)(子供も育えっ 少とあ貯金) (こどんもおえっ ちっとあちょきん)

長電話 上手し早よせんと 鍋べ焼けっ   (ながでんわ じょしはよせんと なべやけっ )
 (自唱)(3分ん越せば 恥ちゅ思わにゃ)(さんぷんこせば はじちゅおもわにゃ)

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平成27年9月号  兼題 「妬ん」 (しょのん)
(地位) 栄転ぬ 家族は喜っ 仲間しゃ妬ん (えいてんぬ けねはよろくっ どしゃしょのん)   
(唱)(宅は部長よち 鼻ん高け妻) (やどはぶちょよち はなんたけかか)

宝籤じょ 我があ買わんじ 妬む言っ  (たからくじょ わがはこわんじ しょのむゆっ)    
(唱)(買もせん籤が 何故が当たろか) (こもせんくじが ないがあたろか)

麻雀で 勝てば運が良ち 妬まれっ  (まーじゃんで かてばふがえち しょのまれっ)
 (唱)(腕ん悪とあ 棚ね上げっ愚痴) (うでんわりとあ たねあげっぐっ)

栄転ぬ 妬んでみてん 実力差   (えいてんぬ しょのんでみてん じつりょくさ )
 (自唱)(あん人ならち 我がも認めっ)(あんひとならち わがもみとめっ)

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平成27年8月号  兼題 「疲れ」 (だれ)
(地位) 疲れを取い 薬や昼寝が 確実っ効っ (だれをとい くすやひいねが ぴしゃっきっ)   
(唱)(あんまい長げち 傍ん人が心配) (あんまいなげち はたんしがせわ)

孫ん守い 帰でた後から 疲れが来っ  (まごんもい もでたあとかい だれがきっ)    
(唱)(孫ん家来の ごっじゃった付け) (まごんけらいの ごっじゃったつけ)

残業で 疲れを言うよじゃ 先きゃ知れっ  (ざんぎょうで だれをいうよじゃ さきゃしれっ)
 (自唱)(仕事ちゃ楽しち 笑顔を見せにゃ) (しごちゃたのしち えがおをみせにゃ)

ゴルフ好っ 疲れも見せんじ 一日中   (ゴルフずっ だれもみせんじ ひのひして )
 (自唱)(好っな遊びな 小言も言わじ)(すっなあそびな こごっもいわじ)

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平成27年7月号  兼題 「苦労」 (くろ)
(天位) 苦労をした 割にゃ軽りどち 給料を叱っ (くろをした わいにゃかりどち はれをがっ)   
(唱)(俺ゆば見い目が 凄ぜ低き評価) (おゆばみいめが わぜひきひょうか)

五体よっか 心ん苦労が 心身に沁みっ  (ごてよっか こころんくろが みにしみっ)   
(唱)(相当な名医ん 注射も効かじ) (じょじょなめいいん ちゅうしゃもきかじ)

難儀苦労 負けんじ頑張っ 今があっ  (なんぎくろ まけんじきばっ いまがあっ)
 (自唱)(若け人の苦労は 将来の薬) (わけしのくろは みらいのくすい)

ご来光 登山の苦労は 飛で逃げっ   (ごらいこう とざんのくろは つでにげっ )
 (自唱)(お太陽様も にこにこ笑っ)(おてんとさまが にこにこわるっ)

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平成27年4月号  兼題 「自慢」 (おぎら)
平成27年3月号  兼題 「音」 (おと、ね)
(天位) 賽銭な 音がせん方に 神みゃ笑るっ (さいせんな おとがせんとに かみゃわるっ)   
(唱)(願げを聞っとい 分け隔てなし) (ねげをきっとい わけへだてなし)

太鼓三味線の 良か音て乗って 踊いでっ  (てこしゃんの よかおてのって おどいでっ)   
(唱)(好っで勝手い 動っ手と足) (すっでかってい うごってとあし)

太て鼾 音が消えたや 心配を焼っ  (ふていびっ おとがきえたや せわをえっ)
 (自唱)(寝言っ語せっ 続けた鼾) (ねごつかやせっ つづけたいびっ)

風鈴の 音で暑さが 飛で逃げっ   (ふうりんの おとであつさが つでにげっ )
 (自唱)(音も涼しが 昼寝を誘っ)(おともすずしが ひいねをさそっ)

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平成27年2月号  兼題 「寒み」 (さみ)
(地位) 寒み財布ち 睨んだママは 軽り会釈(さみふぞち にらんだママは かりえしゃっ)   
(唱)(上客じゃれば 横でべったい)(じょうきゃくじゃれば よこでべったい)

霜を踏ん 寒み様子も見せじ 球を追っ (しもをふん さみふもみせじ たまをうっ)   
(唱)(好っじゃればこそ 元気な証拠)(すっじゃればこそ げんきなしょうこ)

寒み晩にゃ 熱燗焼酎い 貰ろ元気 (さみばんな あつかんしょちゅい もろげんき)
 (自唱)(年齢しゃけ忘れっ 歌どん歌とっ)(としゃけわすれっ うたどんうとっ)

寒むなれば 風邪が流行って 忙しこっ   (さむなれば かぜがはやって せわしこっ)
 (自唱)(客きな悪りどん 忙し方が良か)(きゃきなわりどん せわしほがよか)



平成27年1月号  兼題 「料理」 (じゅい)
(天位) 女房ん料理 褒め様も無かが 褒めっ食っ(かかんじゅい ほめよもなかが ほめっくっ)   
(唱)(味覚の違げは 幸か不幸か)(みかっのちげは こうかふこうか)

炬燵ち入っ 差しっ差されっ 美味め料理 (こたちいっ さしつさされっ うんめじゅい)   
(唱)(良か晩じゃらい 御馳走が並るっ)(よかばんじゃらい ごっそがなるっ)

慣れた店 顔見りゃ料理は 決まっ居っ (なれたみせ つらみりゃじゅいは きまっちょい)
 (自唱)(目刺と 刺身があれば 後は程々)(がらんつと さしんがあれば あとはほいほい)

料理次第で 飲ん物が違ご 上戸も居っ   (じゅいしでで のんもんがちご じょこもおっ)
 (自唱)(焼酎好も 肉料理の時きゃ ワインぬ飲っ)(しょちゅずっも にくじゅいのときゃ ワインぬくろっ)

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