薩摩郷句平成24年度用
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
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−薩摩郷句 平成24年度 目 次 −

「匂」(かざ)   [平成24年5月号]

「名刺」(めいし)   [平成24年4月号]

「苦情」(くじょ)   [平成24年3月号]

「計算」(さんにょ)   [平成24年2月号]

「御馳走」(ごっそ)   [平成24年1月号]

[平成年24年6月号の兼題は「物好っ」(ものずっ)、7月号は「人相」(にんそ)です。

平成24年5月号  吟題 「匂」(かざ)

(地位)  匂ぜ負けっ 休肝日どま け忘れっ
(かぜまけっ きゅうかんびどま けわすれっ)  
(唱)(都合次第で 臨機応変)
(つごうしだいで りんきおうへん)

(入選)  鰻ぐ焼っ 匂で覚んだ 腹ん虫
(うなぐやっ かざでおずんだ はらんむし)  
(唱)(グーち鳴ったで 鰻ぐ食おかい)
(グーちなったで うなぐくおかい)

 美人の娘 格好も良かが 匂も良か
(シャンのおご かっこもよかが かざもよか)  
(自唱)(育っの良さが 一目で分かっ)
(そだっのよさが ひとめでわかっ)

 化粧品 匂ん良かとは 値段が高こし 
(けしょうひん かざんよかとは ねがたこし)  
(自唱)(諭吉っ一人じゃ 足らん騒動事っ)
(ゆきっひといじゃ たらんそどごっ)

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平成24年4月号  吟題 「名刺」(めいし)

 初名刺 何言はならん 大人気分
(はつめいし なんちゅはならん おせきぶん)  
(唱)(責任感ぬ 肌で感じっ)
(せきにんかんぬ はだでかんじっ)

 角が丸り 名刺が増えっ 愚痴い女房
(かどがまり めいしがふえっ ぐぜいかか)  
(唱)(打っ捨もならじ 溜まっしもたや)
(うっせもならじ たまっしもたや)

 喜寿過ぎりゃ 名刺い年齢も 書こごちゃっ
(きじゅすぎりゃ めいしいとしも かこごちゃっ)  
(自唱)(兄貴分よち 鼻が高こなっ)
(あにきぶんよち はながたこなっ)

 思い出ん 名刺は今も 見て笑るっ 
(おもいでん めいしはいまも みてわるっ)  
(自唱)(一言メモが 生き居い名刺)
(ひとことメモが いきちょいめいし)

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平成24年3月号  吟題 「苦情」(くじょ)

 太て鼾 苦情も言えんじ 耳に栓
(ふていびっ くじょもゆえんじ みんにせん)  
(唱)(良う寝れたどち 皮肉どん言っ)
(ゆうねれたどち ひにくどんゆっ)

 地震津波 苦情は原発ち 向く変えっ
(なえつなん くじょはげんぱち むくかえっ)  
(唱)(住んがならんち 恐ろしか事故)
(すんがならんち おそろしかじこ)

 桜島 降灰苦情にゃ 不知振
(さくらじま こうはいぐじにゃ しれったん)  
(自唱)(頭を使こっ 資源にしゃんせ)
(びんたをつこっ しげんにしゃんせ)

 食物にな 苦情は無かった 戦時中 
(くもんには くじょはなかった せんじちゅう)  
(自唱)(餓じ餓じの 毎日ござした)
(ひもじひもじの めにっござした)

 高層ビル 日照権でな 高け苦情 
(ノッポビル にっしょけんでな たけくじょう)  
(自唱)(日陰になって 洗濯も駄目)
(ひかげになって せんたくもぼつ)

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平成24年2月号  吟題 「計算」(さんにょ)

(地位)  地震津波 計算を超えた 凄ぜ被害
(なえつなん さんにょをこえた わぜひがい)  
(自唱)(想定外ち 役人は逃げ)
(そうていがいち やくにんはにげ)

 計算どま 器械がすっち 出来ん九九
(さんにょどま きかいがすっち でけんくく)  
(自唱)(計算機 計算が出来ん 児童を増やけ)
(けいさんき さんにょがでけん こをあやけ)

 宇宙ん旅行 計算通りに 行て帰っ
(うちゅんたっ さんにょどおいに いてもどっ)  
(自唱)(計算違えば 人命ちゃ終了)
(さんにょちごえば いのちゃぼっ)

 高け飲代 無かザ―ビスも 計算にぇ付っ 
(たけのんで なかサービスも さんにぇちっ)  
(自唱)(只んお冷が 計算され居っ)
(ただんおひやが さんにょされちょっ)

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平成24年1月号  吟題 「御馳走」(ごっそ)

(地位) 御馳走様 そん一声が 嬉し女房
(ごっそさん そんひとこえが うれしかか)  
(唱)(出い料理やいっも 感謝して食っ)
(でいじゅやいっも かんしゃしてくっ)

 披露宴 御馳走をば先き 吟味しっ
(ひろうえん ごっそをばさき ぎんみしっ)  
(唱)(どうじゃこうじゃち始まっ評価)
(どうじゃこうじゃち はじまっひょうか)

 御馳走いも 産地をば聞っ 箸しょつけっ
(ごっそいも さんちをばきっ はしょつけっ)  
(自唱)(放射能どま 無かろかち心配)
(ほうしゃのうどま なかろかちせわ)

 団子飯が 御馳走じゃったよ 戦時中
(だごめしが ごっそじゃったよ せんじちゅう)  
(自唱)(食物があれば 運が良ち感謝)
(くもんがあれば ふがえちかんしゃ)

 晩酌にゃ 目刺があれは 御馳走じゃっ
(だいやめにゃ めざしがあれば ごっそじゃっ)  
(自唱)(薤と苦瓜で 飯どま要らじ)
(だっきゅとごいで めしどまいらじ)

 正月どま 御馳走どん食っ 寝っ過ごそ
(しょがっどま ごっそどんくっ ねっすごそ)  
(自唱)(車は渋滞 神社は行列っ)
(くいまはじゅたい じんしゃはなるっ)

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