薩摩郷句 
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
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− 薩摩狂句 令和2年度 目 次 −

「参加っ」(かたっ) [令和2年12月号]  

「返事」(へし) [令和2年11月号]  

「激し」(はげし) [令和2年10月号]  

「打つ」(うっ) [令和2年9月号]  

「歌」(うた) [令和2年8月号]  

「動っ」(いごっ) [令和2年7月号]  

「栄養」(えいよ) [令和2年6月号]  

「余っ」(あまっ) [令和2年5月号]  

「浮かっ」(うかっ) [令和2年4月号]  

「苛ねっ」(こねっ) [令和2年3月号]  

「言っ」(ゆっ) [令和2年2月号]  

<「上」(うえ) [令和2年1月号]  

令和2年12月号  兼題 「参加っ」(かたっ)

.(天位) 救護班 気安す参加って 難儀ぎ知っ  (きゅうごはん きやすかたって なんぎしっ)
(唱)(苦しい人を 手助けすっど) (くるしいひとを てだすけすっど)

 通り会 参加っ語れば 役く貰ろっ (とおりかい かたっかたれば やくもろっ)
(唱)(GoToEatで 客く寄せっ)(ゴオツウミートで きゃくよせっ)

 敬老会 歌に参加って 賞を貰ろっ  (けいろかい うたにかたって しょをもろっ)
  (唱)(先生や 良か歌を知っ 居いやっで ) (せんせいは よかうたをしっ ちょいやっで)

 山登い 参加ろごあっが 身体が否  (やまのぼい かたろごあっが ごてがノ−)
  (唱)(体力に合た 山め登らんな) (たいりょくにおた やめのぼらんな)

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令和2年11月号  兼題 「返事」(へし)

.(天位) 代返な 声色ろ変えっ 軽か返事  (だいへんな こわいろかえっ かいかへし)
(唱)(カラオケも上手じ 声色ろ変えっ) (カラオケもじょじ こわいろかえっ)

(人位) 北四島 返せの返事は 知らん振い (きたよんと かえせのへしは しらんふい)
(唱)(返還す気持は 全然ん無かど)(かえすきもちは ぜんぜんなかど)

 借い相談 返事が軽して 裏が心配  (かいそだん へしがかるして うらがせわ)
  (唱)(裏が何かが 解れば借らじ ) (うらがないかが わかればからじ)

 与野党で 返事の仕方が 凄ぜ変わっ  (よやとうで へしのしかたが わぜかわっ)
  (唱)(党にゃ独自ん 考げがあっで) (とうにゃどくじん かんげがあっで)

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令和2年10月号  兼題 「激し」(はげし)

.(天位) 戦時中 激し空襲で 地獄く見っ  (せんじちゅう はげしくうしゅで じごくみっ)
(唱)(二度と戦争は すっとじゃなかど) (にどとせんそは すっとじゃなかど)

(人位) 激し雨 平穏し川を 鬼んしっ (はげしあめ おとなしかわを おにんしっ)
(唱)(車い乗らじ 元気い歩け)(くいまいのらじ げんきいあるけ)

 折檻も 激し過ぎっと 罰つ貰ろっ  (せっかんも はげしすぎっと ぱつくろっ)
  (唱)(親も子育す 勉強をせんな ) (おやもこおやす べんきょをせんな)

 桜島 激しゅ燃ゆれば 軽る五仟   (さくらじま はげしゅもゆれば かるごキロ)
  (唱)(ゆくさおじゃした 挨拶も激し) (ゆくさおじゃした えさっもはげし)

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令和2年9月号  兼題 「打つ」(うっ)

.(天位) 虐待は 打った傷跡 残こっ居っ  (ぎゃくたいは うったきずあと のこっちょっ)
(唱)(子供は国の 宝じゃっど (こどんなくにの たからじゃっど)

(人位) 呆けんごっ ネット囲碁打っ 日が短け (ぼけんごっ ネットいごうっ ひがみしけ)
(唱)(趣味んあっ衆は 呆けはせんど)(しゅみんあっしは ぼけはせんど)

 競馬馬 強よ打った程 馬力く出っ   (けいばうま つようったひこ ばりくでっ)
  (唱)(鼻ん差で 勝負が決まっ ) (はなんさで しょうぶがきまっ)

 王さんな ホームラン打っ 人気き出っ  (おおさんな ホームランうっ にんきでっ)
  (唱)(野球界でな 今も貢献) (やきゅうかいでな いまもこうけん)

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令和2年8月号  兼題 「歌」(うた)

.(天位) 泣っ居った 赤子が母親ん 歌で寝っ  (なっごった あかごがかかん うたでねっ)
(唱)(傍べ母が居れば 安心じゃっで (そべかかがおれば あんしんじゃっで)

(人位) 飲んで食て 歌等ん歌とっ 機嫌な祖父 (のんでくて うたどんうとっ ごっなじい)
(唱)(マイクを握ぎっ 歌も上手じゃっ)(マイクをにぎっ うたもじょしじゃっ)

 さすがプロ 喜怒哀楽ば 歌と分けっ   (さすがプロ ぎどあいらくば うとわけっ)
  (唱)(小節が効いた 歌と方て惚れっ ) (こぶしがきいた うとかてほれっ)

 三歳児が 歌っ踊った 誕生日  (みっつごが うとっおどった たんじょうび)
  (唱)(将来ちゃ立派な 芸人になっど) (やがちゃりっぱな げいしゃになっど)

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令和2年7月号  兼題 「動っ」(いごっ)

.(天位) 太て地球 動っ居っとい 揺れもせじ  (ふてちきゅう いごっちょっとい ゆれもせじ)
(唱)(何時も平然して 仕事っし居っど (いつもしれっして しごつしちょっど)

(人位) 心臓が 動っお陰で 生きっ行っ (しんぞうが いごっおかげで いきっじっ)
(唱)(過ぎた飲食きゃ 運動は止めにゃ)(すぎたいんしょきゃ うんどはやめにゃ)

 下手な注射 手が動っ言て 小言を言っ   (へたなちゅしゃ てがいごっちゅて ぐぜをゆっ)
  (唱)(経験ぬ積めば 上手じなっど ) (けいけんぬつめば じょしなっど)

 動っ浮き パッち撥ねたや 見事て鯛  (いごっうき パッちはねたや みごてたい)
  (唱)(浮きと竿ん 手応えで揚げっ) (うきとさおとん てごたえであげっ)

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令和2年6月号  兼題 「栄養」(えいよ)

.(天位) 赤子いな 母乳が一番 良か栄養  (あかごいな ちちがいっばん よかえいよ)
(唱)(母乳離れすっ 時きゃ難儀しっ (ちちばなれすっ ときゃなんぎしっ)

(人位) 好っ嫌れが 強えと栄養が 臍そ曲げっ (すっきせれか つえとえいよが へそまげっ)
(唱)(文句を言わじ 感謝して食わな)(もんくをいわじ かんしゃしてくわな)

 日本食 栄養バランス 出来っ居っ   (にほんしょっ えいよバランス でけっちょっ)
  (唱)(食事が出来ん 国もあっど ) (しょくじがでけん くにもまだあっ)

 小めコロナ 人間ん身体をば 栄養しっ  (こめコロナ ひとんごてをば えいよしっ)
  (唱)(どん国も絶滅ち努力しっ) (どんくんも ぜっめちどりょくしっ)

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令和2年5月号  兼題 「余っ」(あまっ)

.(天位) 桜島 マグマが余っ 灰どん撒っ  (さくらじま マグマがあまっ へどんめっ)
(唱)(灰が降らんせか すれば良かどん (へがふらんせか すればよかどん)

(人位) 余い餌さ 撒たや魚が 釣れでけっ (あまいえさ めたやさかなが つれでけっ)
(唱)(釣って来たどち 言て帰っ来っ)(つってきたどち ゆてもどっきっ)

 字余いも 不足んでん駄目 五七五   (じあまいも たらんでんぼっ ごおしちご)
  (唱)(五七五に工夫して作ろう ) (ごうしちごに くふうしてつくろう)

 余ったで 二次会い行たや 赤字なっ  (あまったで にじかいいたや あかじなっ)
  (唱)(二次会の金 貰ろわんで損) (にじかいのぜん もろわんでそん)

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令和2年4月号  兼題 「浮かっ」(うかっ)

.(天位) 肥満母親 沈んと思たや 軽る浮かっ  (だんべかか しずんともたや かるうかっ)
(唱)(浮かっごっ肥えたとじゃ無言っ (うかっごっ こえたとじゃねちゅっ)

(人位) 大学に 浮かったよ言て 孫ご電話 (だいがっに うかったよちゅて まごでんわ)
(唱)(爺の病院な 安泰じゃっど)(じのびょういんな うんたいじゃっど)

 予備校は 浮かった数で 人気き獲っ   (よびこうは うかったかしで にんきとっ)
  (唱)(努力くせんな合格らんど ) (どりょくをせんな うからんど)

 名案が 浮こて自信の 句が出来っ  (めいあんが うこてじしんの くがでけっ)
  (唱)(選者は直き 天賞い選っど) (せんじゃはいっき てんしょいえらっど)

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令和2年3月号  兼題 「苛ねっ」(こねっ)

.(天位) 桜見い 呼ばれじ苛ねっ 落度探し  (さくらみい よばれじこねっ あらさがし)
(唱)(疚しゅなければ 書類を出せば (やましゃなければ しょるいをだせば)

(人位) トランプが 確実とせえ言て 北た苛ねっ (トランプが ちゃんとせえちゅて きたこねっ)
(唱)(簡単に言通いやせんど) (かんたんに ゆとおいやせんど)

 皆な可愛で 苛す事ちゃせん 核家族   (みなもぜで こなすこちゃせん かくかぞっ)
  (唱)(笑顔で楽しく生活しちょっど ) (えごでたのしく せいかつしちょっど)

 一人子を 苛ねっ笑るたや 父親が騒動  (ひといごを こねっわるたや ちゃんがそど)
  (唱)(俺が家ん子い 手を出すっと 許さんど) (おいがえんこい てどんだすっと ゆるさんど)

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令和2年2月号  兼題 「言っ」(ゆっ)

.(天位) 使走ご 先き褒美び言っ 走らせっ  (つけかっご さきほうびゆっ はしらせっ)
(唱)(使銭ぬ呉るっと言事つ聞っど (つけぜんぬくるっと ゆこつきっど)

(人位) 遺産分け 遺書等ま不要ん 口で言っ (いさんわけ いしょどまいらん くっでゆっ)
(唱)(良か遺産分けを親がしっ) (よかいさんわけを おやがしっ)

 野党ん衆は 与党にゃ堪えん 議をば言っ   (やとんしは よとにゃこたえん ぎをばゆっ)
  (唱)(今年の花見ぬせんち言っ ) (ことしのはなんぬ せんちゆっ)

 天気予報 良当っち言っ 雨具ぐ持っ  (てんきよほ ゆあたっちゆっ あまぐもっ)
  (唱)(雨ん予報ん時きゃ 傘を持っ行っ) (あめんよほんときゃ かさをもっじっ)

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令和2年1月号  兼題 「上」(うえ)

.(天位) 郷中ん習慣 生まれた順に 上へ座っ  (ごじゅんなれ うまれたじゅんに うえすわっ)
(唱)(良か習慣な 継じっ行かんな (よかしゅうかんな つじっゆかんな)

(人位) 成績が 上えなっ長男い やい気出っ (せいせが うえなっすよい やいきでっ)
(唱)(今ん気持つば 忘れじ頑張れ) (いまんきもつば わすれじきばれ)

 流鏑馬は 馬ん上え乗っ 弓ぬ射っ   (やぶさめは うまんうえのっ ゆんぬいっ)
  (唱)(的を射止めっ 拍手喝采 ) (まとをいとめっ はくしゅかっさい)

 関取は 土俵ん上でな 上下げ無し  (せきといは どひょんうえでな じょうげなし)
  (唱)(稽古をしっせえ 技を磨かにゃ) (けこをしっせえ わざをみがかにゃ)

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