薩摩郷句(その3)平成14年度用
鮫島爺児医 作 三條風雲児 選
平成11年作はこちらへ
平成12年作はこちらへ
平成13年作はこちらへ
平成14年作はこちらへ
平成15年作はこちらへ
平成16年作はこちらへ
平成17年作はこちらへ
平成18年作はこちらへ
 鮫島爺児医 作 永徳天真 選
 平成19年作はこちらへ
 平成20年作はこちらへ
平成21年作はこちらへ
平成22年作はこちらへ
平成23年作はこちらへ
平成24年作はこちらへ

実方天声選薩摩狂句は こちらへ
慶田乱雲選薩摩狂句(医壇笑壇)
平成17年度作は こちらへ
平成18年度作は こちらへ
平成19年度作は こちらへ
平成20年度作は こちらへ
平成21年度作は こちらへ
平成22年度作は こちらへ
平成23年度作は こちらへ
平成24年度作は こちらへ

− 目 次 −

「雑炊」(ずし)   [平成14年12月号]
「茸露」(なば、きのこ)   [平成14年11月号]
「露」(ち、つゆ)   [平成14年10月号]
「台風」(うかぜ)   [平成14年9月号]
「花火」(ひやなっ)   [平成14年8月号]
「夕立」(さだっ)   [平成14年7月号]
「梅雨」(ながし)   [平成14年6月号]
「筍」(たけんこ)   [平成14年5月号]
「花見」(はなん)   [平成14年4月号]
「灸」(えつ、やいと)   [平成14年3月号]
「馬踊い」(うまおどい)   [平成14年2月号]
「風邪」(かぜ、かぜひっ)   [平成14年1月号]



平成14年12月号  吟題 「雑炊」(ずし)
(入賞 地位)
飽食で 芋雑炊ん味ず け忘れっ
(ほうしょくで いもずしんあず けわすれっ)
( 唱 )命つばつねだ 雑炊や水団 
(いのつばつねだ ずしやすいとん)

(佳作)
芋雑炊は 見向っどません 茶髪族
(いもずしは みむっどません ちゃぱっぞっ)  
(唱)(良か物ばっかい 食って育っ)
(よかもんばっかい たもってそだっ)

目次へ


平成14年11月号  吟題 「茸」(なば、きのこ)
(入選 4席)
見事てどん 蝿も寄っちゃこん 毒茸
(みごてどん へもよっちゃこん どっきのこ)
( 唱 )色や匂どみ 騙されはせじ  
(いろやかざどみ だまされはせじ)

(佳作)
茸狩い 地五郎ん衆共が ずるっ採っ
(まったけがい じごろんしとが ずるっとっ)  
(唱)(隅くじらずい 分かっちょい山)
(すんくじらずい  わかっちょいやま)

(佳作)
松茸は 煮ってん焼てん美味め 料理言っ
(まったけは にってんえてんうんめ じゅいちゅっ)  
(唱)(とは言うもんの 買きらん値段)
(とはいうもんの こきらんねだん)

目次へ


平成14年10月号  吟題 「露」(ち、つゆ)
(入選 3席)
露を踏ん 早朝ゴルフで 気も晴れっ
(つゆをふん そうちょうゴルフで きもはれっ)
( 唱 )早起きすれば 三文の得  
(はやおきすれば さんもんのとっ)

(佳作)
人工芝 露がでけんち 地団駄踏ん
(じんこしば つゆがでけんち たたらふん)  
(唱)(誠て すっきいならん 運動)
(まこて すっきいならん うんどう)

目次へ


平成14年9月号  吟題 「台風」(うかぜ)
(入賞 天位)
病児を 台風ん最中け 背負っ来っ
(やんめごを うかぜんさなけ かるっきっ)
( 唱 )ひったまがっておじゃい 医者様  
(ひったまがって おじゃい いしゃさあ)

(入選 5席)
台風後 修繕い大工の 手が足らじ
(うかぜあと こそぐいでっの てがたらじ)  
(唱)(いけんすよも無 家じゅ 雨漏い)
(いけんすよもね いえじゅ あまもい)

目次へ


平成14年8月号  吟題 「花火」(ひやなっ)
(入選 2席)
夕涼ん  線香花火を  孫と競っ
(ゆうすずん せんこはなびを まごとせっ)
( 唱 )向きなっちょっち  婆様が笑るっ   
(むきなっちょっち  ばさまがわるっ)

(佳作)
花火ショい 負けじ灰を撒っ  桜島
(はなびしょい  まけじへをまっ  さくらじま)
(唱)にっぎゃけ街つば 嫉妬んだとじゃろ
(にっぎゃけまつば  しょのんだとじゃろ)

目次へ


平成14年7月号  吟題 「夕立」(さだっ)
(入選 3席)
久振い  干せた布団が  夕立ち遭っ
(さしかぶい ほせたふとんが さだちおっ)
( 唱 )平常 せん事っ すっでよち主人  
(かねっせんこっ すっでよちとと)

(佳作)
降灰に猛暑 夕立ちゃ良か態い  荒い流げっ
(へにもうしょ  さだちゃよかふい  あれなげっ)
(唱)涼しゅなって  美味かビール
(すずしゅなって  うんまかビール)

目次へ


平成14年6月号  吟題 「梅雨」(ながし)
(入選 1席)
八六の  水害ゆ梅雨し  思め出せっ
(はちろっの すいがゆながし おめだせっ)
( 唱 )何十年に  一度ん豪雨  
(なんじゅうねんに いっどんうあめ)

(佳作)
梅雨時期き 傘を忘れっ  叱るわれっ
(ばいうどき  かさをわすれっ  くるわれっ)
(唱)降っちゅは  分かっおっどがち 女房
(ふっちゅは  わかっおっどがち かか)

(佳作)
サッカーが 梅雨の憂鬱っ  蹴飛ばけっ
(さっかーが  ながしのゆうっ  けとばけっ)
(唱)ルールは知たんどん  見い婆様
(るーるは  したんどん みいばさま)

目次へ


平成14年5月号  吟題 「筍」(たけんこ)
(入選 4席)
晩酌は  旬の筍  肴けしっ
(だいやめは しゅんのたけんこ しおけんしっ)
( 唱 )こいじゃこいじゃち  握ったコップ  
(こいじゃこいじゃち にぎったコップ)

(佳作)
筍ん 掘り時か見しけ  次第ち言っ
(たけんこん  ほいどかみしけ  しでちゆっ)
(唱)料理いかても  良か潮時ち 女房
(じゅいかても  よかしおどっち かか)

目次へ


平成14年4月号  吟題 「花見」(はなん)
(入選 4席)
花見み来っ  焼酎と煮染で  踊い出っ
(はなみきっ しょうちゅうとにしめで おどいでっ)
( 唱 )どこんお重いも  石蕗と筍  
(どこん おじゅいも  つわとたけんこ)

(佳作)
花見にな 女房ん料理と  焼酎が合っ
(はなんにな  おかたんじゅいと  しょうつうがおっ)
(唱)好んの品が 詰めちゃい 肴
(このんのしなが  つめちゃいしおけ)

目次へ


平成14年3月号  吟題 「灸」(えつ、やいと)
(入選 3席)
虐待と  間違われそな  五合灸
(ぎゃくたいと まっごわれそな ごんごえつ)
( 唱 )障子どん締めっ  そろいと据えっ
(しょしどんしめっ  そろいとすえっ)

(佳作)
名医でん  治らん患者  灸ち頼っ
(めいでん  なおらんかいじゃ  えちたよっ)
(唱)そいも効かんにゃ 行たちょい呪ね
(そいもきかんにゃ  いたちょいましね)

目次へ


平成14年2月号  吟題 「馬踊い」(うまおどい)
(入賞 地位)
馬踊い  手綱裁っで 調子乗せっ
(うまおどい たづなさばっで ちょしのせっ)
( 唱 )まこて良か態い  仕込んだ調教
(まこてよかふい  しこんだちょうきょう)

(入選 5席)
午ん年  馬踊いにも  気合が入っ 
(うまんとし  うまおどいにも  きえがいっ)
(唱)頑張らんこてな  民族文化
(きばらんこてな  みんぞくぶんか)

(佳作)
馬踊い  負けじ婆様も  尻ゆば振っ 
(うまおどい  まけじばさまも  しゆばふっ)
(唱)人を笑わせ上手な道化者
(ひとわわらわせじょしな  きよっじん)

目次へ


平成14年1月号  吟題 「風邪」(かぜ、かぜひっ)
(入選 3席)
頑固爺が  罹らんはっの  風邪を引っ
(がんこじが かからんはっの かぜをひっ)
( 唱 )太てこつ言てん  敵わん病気
(ふてこつゆてん  かなわんやんめ)

(佳作)
小児科医  風邪が流行れば  笑るっ診っ 
(こどんいしゃ  かぜがはやれば  わるっみっ)
(唱)笑顔でねや 診らせん子供
(われづらでねや  みらせんこどん)

目次へ