薩摩郷句 鹿市医郷壇 

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− 薩摩狂句 平成29年度 目 次 −

 「息」 (いっ) [平成29年12月号]

「痛て」(いて) [平成29年11月号]  

「植えっ」(うえっ) [平成29年10月号]  

「一番」(いっばん) [平成29年9月号]  

「魚」(いお) [平成29年8月号]  

「甘め」(あめ) [平成29年7月号]  

「売っ」(うっ) [平成29年6月号]  

「上がっ」(あがっ) [平成29年5月号]  

「愛」(あい) [平成29年4月号]  

「悲し」(かなし) [平成29年3月号]  

「外っ」(はじっ) [平成29年2月号]  


「振っ」(ふっ) [平成29年1月号]  

平成29年12月号  兼題 「息」 (いっ)
(人位) 酷で鼾 止めば止んだで 息が心配 (ひでいびっ やめばやんだで いっがせわ)   
(唱)(病院に行って 相談ぬせんな) (びょいんにいって そだんぬせんな)

立会の 息が合わんじ 遣い直えっ  (たちあいの いっがあわんじ やいなえっ)    
(唱)(勝っ為い 早よ立っ上がっ) (かっためい はよたっちゃがっ)

水泳い 下手な息継ぎゃ 水ず飲っ  (みっじゃびい へたないっつぎゃ みずくろっ)
 (唱)(息の仕方を 早よ覚えんな) (いっのしかたを はよおぼえんな)

植物も 目にな見えんが 息くし居っ   (しょくぶっも めになみえんが いくしちょっ )
 (唱)(炭酸ガスを 酸素い替えっ) (たんさんガスを さんそいかえっ)

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平成29年11月号  兼題 「痛て」(いて)

.(地位) 予防注射 痛てごあっどん せんと損  (よぼちゅうしゃ いてごあっどん せんとそん)
(唱)(予防注射を すれば安心) (よぼうちゅうしゃを すればあんしん)

(秀作) 痛て灸を 交替すい 老夫婦 (いてえつを かたいごてすい おんじょみと)
(唱)(見た目にゃ痛てが 気持が良かど) (みためにゃいてが きもっがよかど)

 あしこそこ 痛てち言ながら 行くゴルフ   (あしこそこ いてちゆながら いっゴルフ)
  (唱)(行きは辛せどん 帰や鼻歌) (いきはてせどん もどやはなうた)

 優勝ち 弾ん打ったや 痛てOB  (ゆうしょうち はずんうったや いてオービィ)
  (唱)(現在は 木をば切い出す 人はおらんど) (げんざいは きをばきいだす ひとはおらんど)

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平成29年10月号  兼題 「植えっ」(うえっ)

.(地位) 怖え疱瘡 ワクチン植えっ 退治しっ  (こえほうそ ワクチンうえっ たいじしっ)
(唱)(若か衆な 種痘痕な無かど) (わっかしな しゅとうこんななかど)

(秀作) ?つげ植えっ 高こ売れた日ん 父の笑顔 (つげうえっ たこうれたひん ちゃんのえご)
(唱)(黄楊をば売って 嫁支度くしっ) (つげをばうって よめじたくしっ)

 芋も植えっ 飢をば凌だ 戦時中    (いもうえっ うえをばしのだ せんじちゅう)
  (唱)(勝までは 我慢ぬせえち言っ) (かつまでは がまんぬせえちゆっ)

 木を植えっ 銭になっ時きゃ 主しゃあの世  (きをうえっ ぜんになっときゃ ぬしゃあのよ)
  (唱)(現在は 木をば切い出す 人はおらんど) (げんざいは きをばきいだす ひとはおらんど)

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平成29年9月号  兼題 「一番」(いっばん)

.(天位) 一番と 二番じゃ大違げ 選挙戦  (いっばんと にばんじゃうちげ せんきょせん)
(唱)(議員になった 一人しか無で) (ぎいんになった ひといしかねで)

(秀作) 医師会報 一番先に 見っ狂句 (いしかいほ いっばんさきに みっきょうく)
(唱)(狂句仲間ん 句に教えられ) (きょうくなかまん くにおしえられ)

 転倒っ 一番最後に 凄ぜ拍手    (はんとけっ いっばんげっに わぜはくしゅ)
  (唱)(偉かち皆な 凄ぜ褒めっ) (えらかちみなが わぜほめっ)

 虐待児 母親を一番 好っち言っ  (ぎゃくたいじ ははをいっばん すっちゆっ)
  (唱)(頼いの親が 鬼の虐待) (たよいのおやが おんのぎゃくたい)

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平成29年8月号  兼題 「魚」(いお)

.(天位) 地引網 大魚ち解い 魚が飛っ  (じびっあん たいぎょちわかい いおがとっ)
(唱)(大漁じゃっどち 力が入っ) (たいりょじゃっどち ちからがはいっ)

(秀作) 早よ起きっ 魚籠一杯釣っ 学校け行っ (はよおきっ てごいっぺつっ がっけいっ)
(唱)(親孝行な 良か子じゃったど) (おやこうこうな よかこじゃったど)

 太て魚は 力で引かじ 疲れを待っ    (ふていおは ちからでひかじ だれをまっ)
  (唱)(暴れたぐらせ 疲るっと待たな) (あばれたぐらせ だるっとまたな)

 魚焼い 短気が焼っと 身が壊っ  (いおあぶい たんきがやっと みがくえっ)
  (唱)(焦げいなる前 じっと待たんな) (こげいないまえ じっとまたんな)

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平成29年7月号  兼題 「甘め」(あめ)

.(地位) 甘め芋ん 産地ゆ聞たや 我が郷里  (あめいもん でどこゆきたや わがきょうり)
(唱)(唐芋ん旨さが見直されっ) (かいもんうまさがみなおされっ)

(秀作) 甘め物ぬ 好っな程食っ 糖尿ん心配 (あめもんぬ すっなしこくっ とにょんせわ)
(唱)(甘め物な程々い食んな) (あめもんなほどほどいかんな)

 頑固爺が 孫ん躾にゃ 甘めで心配   (がんこじが まごんしつけにゃ あめでせわ)
  (唱)(親ん言事ちゃ聞かん孫) (おやんゆこちゃきかんまご)

 山登い 甘め計画が 事故を呼っ  (やまのぼい あめけいかっが じこをよっ)
  (唱)(細心の注意をして登らんな) (さいしんの ちゅういをしっ のぼらんな)

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平成29年6月号  兼題 「売っ」(うっ)

.(地位) 上がったで 売った株奴 倍い上がっ  (あがったで うったかっわろ ばいあがっ)
(唱)(儲くち慌つれば陸な事ちゃ無ど) (もくちあわつれば ろくなこちゃねど)

(秀作) 医療費は 売った買ったの 商売じゃ無 (いりょうひは うったかったの あっねじゃね)
(唱)(患者ん命つ守っとが仕事) (かんじゃんいのつ まもっとがしごっ)

 売ってから 買戻しゃ難儀ん 遺産品   (うってから けもどしゃのさん いさんひん)
  (唱)(考げが浅かった罰じゃが) (かんげがあせかったばっじゃが)

 不動産 売っとは良どん 税と勝負  (ふどうさん うっとはえどん ぜいとしょっ)
  (唱)(所有した期間で税率ちゃ違ごど) (しょゆうしたきかんで ぜいりちゃちごど)

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平成29年5月号  兼題 「上がっ」(あがっ)

.(天位) 役職が 上がれば苦労も 付て上がっ  (やっしょっが あがればくろも ちてあがっ)
(唱)(皆な頑張っで 苦労ん甲斐あっ) (みんなきばっで くろんかいあっ)

(秀作) 彼女が家 男ん下駄が 上がっ居っ (かのじょがえ おとこんげたが あがっちょっ)
(自唱)(こげな娘とな 縁ぬ切らんな) (こげなおごとな えんぬきらんな)

 兄貴弟子も 土俵い上がれば 好敵手   (あにょでしも どひょいあがれば こうてきしゅ)
  (唱)(早よ関取に ならんないかん) (はよせきといに ならんないかじ)

 点数が 上がっ褒めたや 頑張い出っ  (てんすうが あがっほめたや きばいでっ)
  (唱)(やる気を出せば 子供な伸びっ) (やるきをだせば こどんなのびっ)

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平成29年4月号  兼題 「愛」(あい)

.(地位) 西郷殿な 人を愛せち 教せっ  (せごどんな ひとをあいせち いっかせっ)
(唱)(人を愛すっ気持つ忘れんど) (ひとをあいすっきもつわすれんど)

(秀作) 折檻ぬ 愛の鞭とな 言えん今 (せっかんぬ あいのむちとは ゆえんいま)
(唱)(悪いか事した子はどげんすっとか) (わいかこつしたこはどげんすっとか)

 命つ救く 愛のピーポが 飛で走っ   (いのつすく あいのピーポが つではしっ)
  (唱)(命ちゃ何にも 替えがならんで) (いのちゃないにも かえがならんで)

 計量器でな 量いが出来ん 親ん愛  (ちきいでな はかいができん おやんあい)
  (唱)(山よっか重び 親ん愛) (やまよっかおび おやんあい)

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平成29年3月号  兼題 「悲し」(かなし)

.(天位) 我がよっか 子が先き逝たっ 悲し親  (わがよっか こがさきいたっ かなしおや)
(唱)(御免ち子供み母親は頭下げっ) (ごめんちはははびんたさげっ)

(秀作) 地震被害 瓦礫現場は 生き地獄 (なえひがい がれっげんばは いっじごっ)
(唱)(住ん家も無し 仮設ち住ん) (すんいえものし かせちすん)

 同窓会 あいもこいもち 悲し訃報   (どうそかい あいもこいもち かなしふほ)
  (唱)(病気いならんごっ運動をせんな) (あんべいならんごっ うんどうをせんな)

 虐めをば 止めもならんじ 悲し娑婆  (いじめをば とめもならんじ かなししゃば)
  (唱)(虐めん無か学校いせんな) (いじめんなかがっこいせんな)

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平成29年2月号  兼題 「外っ」(はじっ)

.(地位) 恋敵ぎ 負けた上司が 外かれっ  (こいがたぎ まけたじょうしが はじかれっ)
(唱)(人を見っ目ん 娘い喝采 (ひとをみっめん おごいかっさい)

(秀作) 隠れ接吻 知らん振ゆしっ 場を外っ (かくれキス しらんふゆしっ ばをはじっ)
(唱)(キスした後はどげんなったか) (キスしたあとは どげんなったか)

 外じた鍵ぐ 入れたまましっ 無ち大騒動   (はじたかぐ いれたまましっ ねちうそど)
  (唱)(見付け出せたで 安堵しっ ) (みしけだせたで ほっとしっ)

 当確の 油断が外じた 知事選挙  (とうかっの ゆだんがはじた ちじせんきょ)
  (唱)(女性パワーが 爆発ばしっ) (おなごパワーが ばくはつばしっ)

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平成29年1月号  兼題 「振っ」(ふっ)

.(地位) 別れ船ハンカちょ振って目にゃ涙  (わかれぷね ハンカちょふって めにゃなんだ)
(唱)(島を忘るっなまた来てち叫っ (しまをわするっなまたきてちおらっ)

(秀作) 宝籤じょサイコロを振っ買ち決めっ (たからくじょ サイコロをふっ こちきめっ)
(唱)(どうせ当らんで十枚で我慢っ) (どうせおたらんでじゅうめできばっ)

 偉いさん銭子に負けっ職ば振っ   (えらいさん ぜにこにまけっ しょくばふっ)
  (唱)(公約くを忘れっ私欲く出すっで ) (こうやくわすれっ しよくだすっで)

 本番と素振いはがらっ違ごゴルフ  (ほんばんと すぶいやがらっ ちごゴルフ)
  (唱)(気楽な気持でボールを打たな) (きらっなきもっで ボールをうたな)

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