各組の活動

 南隅組 保育研修会  2010(平成22)年8月28日(土)開催 
 
 南隅組の夏季職員研修会を8月28日(土)願生寺本堂にて開催しました。
開会式での藤園恒弘組長の挨拶の後、教区保育連盟研修委員長の佐々木哲生氏が「まことの保育を現場でどのように実践していくか」という講題で80分講話をしました。
講話では、保育の質とは何か、またその保育の質を維持していくためにはどのようなことに配慮していくべきか。
更に、まことの保育をどの園においても同じように行うためには、各園でどのようなことに配慮すべきか。
まことの保育とは、どのような保育のことであり、なぜ仏さまの教えをよりどころにした保育を行わなければならないのか。
まことの保育を実施して行く上で、保育指導計画を立てる際に、どのようなことに留意しなければならないか。
以上の事柄について、80名の方が熱心に受講されました。
閉会式では、保育担当の藤園智信氏が挨拶を行いました。
  研修会の後は、会場をホテルこばやしに移して懇親会を行い、その中で昨年好評だった教養度を問うクイズ大会を実施。
今年は、正解率が高く、予選の10問全てに正解した人が6人。また、惜しくも1問だけ間違えた方が17名と、かなりの正解率でした。設問の内容は、電話の受け答えの仕方や、敬語の使い方、漢字の書き分けなど、日常保育の現場で即役立つものが多く、予選落ちした人たちも優勝争い、3位決定戦などの設問の答えをそれぞれ考えて答えを聞くたびに歓声をあげていました。
 鹿児島組 保育研修会  2010(平成22)年7月9日(金)開催 
常楽寺保育園・清光保育園
明信寺保育園・櫻島保育園
谷山幼稚園より42名の参加
 
鹿児島別院研修室


 保育所保育指針にも、幼稚園教育要領にも、保育者が幼児の健康と安全に十分に配慮するとともに、幼児にも健康で安全な生活習慣を身につけることが求められています。また保育の現場でも、食育ということが重視されていますが、健康と直結する問題として私たちが考えなければならないことでもあります。
 そこで、本年度の鹿児島組真宗保育研修会は、小児科医の玉江末広さん(鹿児島生協病院小児科医師)を講師に招いて『
食生活と子育て〜子どもたちに今一番何が必要か〜小児科医師から見た子どもの現状』というテーマで研修会を開催しました。

 はじめに玉江先生は、枕崎市のつの保育園に通う352人の子どもたち(保護者)へのアンケートをもとに、都市部でなく地方においても同様に、子どもたちの基本的な生活のスタイルが乱れていることを指摘されました。長時間のテレビ視聴や遅い就寝時間等が顕著にみられ、幼児期のこの様な生活スタイルが、学童期以降の子どもたちの学習を始めとする生活に悪影響を与えることを指摘されました。
 そこで、今私たちがあらためて子どもたち一人一人のよりよい育ちを保障するために、どのようなことに取り組んでいかなければならないかを(1)生活習慣(2)食(3)遊びの三つの柱に基づいて話されました。
1)の生活習慣については、よく寝ること(遅くまで起きていないこと)睡眠が足りないということは、生活のあらゆる場にマイナスのはたらきをすること、逆に寝すぎることもよくない、ほど良い睡眠をとるように生活を整えることが大切であると言われました。
2)の食については、朝食をとることの大切さ、和食(ご飯とみそ汁という食の大切さ)、孤食にならないこと、味わってゆっくり食べることのできる環境を整えることなどを特に強調されました。

3)の遊びについては、早期教育は子どもにとっての貴重な遊びの時間を奪っているものであり必要のないものであること、体験をたくさんすること、それによって心身ともに育つということ、集団遊びの大切さなどを指摘されました。
 保育の現場にいるものにとっては、かねてよりその大切さは十分に理解しているものでありながらも、社会の価値観の多様化等に左右されて、忘れがちになることもありますが、私たちと違う形で子どもたちの育ちを支えて下さる小児科の医師の方より指摘されることで、改めてそのことを深く意識して、保育を進めていかなければという思いを強くしました。
 玉江先生も「自分が今日話したことは理想です。でも理想を心にしっかりと持っておくことが大切で、そんなことを言っても現実はといつでも流されるのでなく、振り返ったり立ち止まったりすることが保育者には大切なのではないでしょうか。保育の現場におられるということはとても大切な場にいらっしゃいます。子どもを育てるものとして連携しあい支えあっていきましょう」と締めくくられました。子どもの育ちを支えるネットワークの大切さを改めて確認した研修会でもありました。
 


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