2021 保育連盟総会 
   
 ☆ 令和3年4月13日(火) 鹿児島別院会議室にて開


2021(令和3)年度 総会報告書

 

令和3(2021)年度  保育連盟年次総会報告書

4月13日(火)16時30分より1755分まで、本願寺鹿児島別院会議室において令和3(2021)年度の教区保育連盟年次総会が開催されました。当日の出席者数は、加盟8625園(欠席委任状24園)でした。
 開会式では「重誓偈」の勤行のあと、鹿児島教区保育連盟会長の森田順照鹿児島別院輪番(鹿児島教区教務所長)と佐々木哲生鹿児島教区保育連盟理事長の挨拶がありました。
 その後、平川明憲氏(南隅組・田代幼稚園園長・和光こども園副園長)を議長に選出して、議案についての審議が行われました。

【提出議案】

第1号議案 令和2(2020)年度事業報告の件
第2号議案 令和2(2020)年度歳計決算報告の件
~監事監査報告~
第3号議案 令和3(2021)年度事業計画(案)
第4号議案 令和3(2021)年度歳計予算(案)の件
5号議案 役員改選(2021年度~2023年度)について
その他

 【議事の顛末】

先ず議長により、本総会は教区の保育連盟規約第8条2項に基づいて開催されるものであり、審議された議案は出席者の過半数をもって議決されること、並びに出席者が25名(欠席委任状・24名)であることの確認が行われた後、早速第1号議案の審議に入りました。 

(第1号議案)~令和2年度事業報告

 第1号議案に関して、保育連盟の佐々木哲生理事長が令和2年度に実施した事業の経過、並びに概要について、次の通り報告を行いました。

4月3日の監事監査を経て49日に年次総会を開催しました。総会では、令和元年度の事業・決算報告並びに令和2年度の事業計画・予算案審議を行いました。
〈理事会〉は、昨年度は4回予定していましたが、コロナ禍の影響で2回の開催となりました。
計画では、7月6日と928日に予定していたのですが、いずれも中止しました。
1223日に第1回目の理事会を開催し、1022日に開催した新任職員研修会の実施内容とアンケート結果、収支報告。並びに212日に開催予定の教区保育セミナーの研修内容と予算案について審議しました。また、令和3年度の研修会、理事会等の日程についても計画しました。
3月24日の第2回理事会はリモートによって開催しまし、2月に開催した教区保育セミナーについての実施内容並びに収支報告が行われた他、令和2年度の事業経過報告と補正予算案、並びに令和3年度の事業計画案と予算案等を審議しました。この他、令和3年8月に開催予定の「まことの保育九州地区保育研修鹿児島大会」についての見通しについて説明しました。
〈研修委員会〉は、昨年度は3回開催しました。
4月15日の第1回委員会では、5月に予定していた新任職員研修会を10月に予定している保育セミナーの開催予定期日に移行して実施することにしました。また、九州地区保育研修鹿児島大会について、事前に令和3年度開催予定の熊本教区から1年延期の提案があったことについて協議し、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、先の状況の見通しが立たないことと、他の5つのブロックの研修大会がことごとく中止になっている状況に鑑みて、熊本教区の提案を受け入れて「令和3年度への延期」を九州地区の他の理事に諮ることとしました。その結果、各教区理事の賛同を得て、「延期」とすることを決定しました。
令和2年度は、7月に九州地区保育研修大会を予定していたこともあり、例年7月に開催している中堅職員、主任・主幹職員研修会は開催予定がありませんでしたが、8月下旬の理事長・園長研修会は予定していました。けれども、依然として新型コロナウイルスの感染拡大が終息していなかったこともあり、開催は見送りました。そのため、4月以降研修委員会の開催はなく、ようやく910日にリモートで開催しました。
 9月10日の第2回委員会では、5月に予定していたものの開催を先送りにしていた新任職員研修会を例年の1泊2日ではなく、1日で行うことにして、日程の再構築を協議しました。

12月23日の第3回委員会は、新任職員研修会の検証と、2月に予定している理事長・園長研修会の開催を見送り、予定していた期日に教区保育セミナーを実施することにしました。また、令和3年度の諸研修会・保育セミナー等の方針、期日・内容等についてそれぞれ話し合った他、8月に延期した九州地区保育研修鹿児島大会についての方針について話し合いました。
紆余曲折ありましたが、令和2年度は、新任職員38名、保育セミナー36名のご参加を賜りました。

新任職員は年度によって採用数により変動がありますが、コロナ禍の中にもかかわらず多くの先生方のご参加を賜り有り難く存じます。
引き続き、副研修委員長から、諸研修会について概要報告と所感が述べられました。

 (第2号議案)~令和2度決算
1号・第2号は関連議案であることから、引き続き正覺智成副理事長が令和2年度の決算状況について、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は補正予算の額に対しての数字を表示するようにしていることを述べたあと、次の通り説明を行いました。
まず『歳入』の部。
教区からの助成金の他、令和2年度も早期に連盟会費を全園完納して下さったおかげで10%の還付金等、概ね(補正)予算通りの収入があったこともあり、歳入合計は「3,264,044円」になりました。
各研修会に、お繰り合わせ多くの先生方のご参加を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。
次に『歳出』の部。
ほぼ、(補正)予算に応じた支出状況で、歳出合計は「2,094,082円」になりました。
予算補正後の決算で、歳入合計から歳出合計を差し引くと、次期繰越額は「1,169,962円」。この内、前期繰越額は「976857円」、当期繰越額は「193,105円」。なお、特別会計に今年度は「600,000円」の繰り入れを行いますので、実質的には「793,105円」の当期繰越額だったということになります。
特別会計は前期の繰越額が「2,95,837円」。これに一般会計からの繰入600,000円と雑収入125円を加算すると歳入合計は「3,555,962」。歳出は、ありませんでした。したがって、次年度への繰越は「3,55,962円」になります
特別会計の中の事業会計は、歳入の部は売上金「178,800円」。前期繰越金が「952,527円」。合計で「1,131,327円」。

歳出の内、管理費が「15,840円」。雑費が「485,573円。この雑費は、九州大会の記念品として屋久杉の腕輪念珠を贈呈することにしていましたが、大会が延期となったものの発注済みだったこともあり、購入しておく必要があったので、事業会計から立替払いをしました。今夏、九州大会が開催されれば、同額は大会経費から事業会計に戻し入れする予定です。とりあえず、歳出合計は「501,413円」。
この結果、令和3年度への事業会計の繰越額は「629,914円」になります。

(監事監査報告)
続いて、監事の平島義仁氏(東隅組・大隅中央幼稚園)による監査報告が行われ、4月5日、決算に関して笠置信行氏(出水組・慈愛学園)と、歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことの報告がありました。

 (第1号議案・第2号議案についての質疑)
第1号・第2号議案については、特に質問事項はなく、第1号・第2号議案は賛成多数で承認されました。
続いて、令和3(202)年度の事業計画及び予算にかかる第3号・第4号議案について、それぞれ佐々木哲生理事長と正覺智成副理事長が次の通り説明を行いました。

(第3号議案)~令和3(2021)年度事業計画
活動方針は『宗門の御同朋の社会をめざす運動(実践運動)に基づき「まことの保育」の促進をするため、理念の考究と徹底を計り、組織を充実し、もって幼児教化の確立を計る』
スローガンは『親鸞聖人の生き方に学び、まことの保育を広めよう』
研修テーマは昨年度から新しくなった『「今を生きて 生かされて ともに育ち合う」~阿弥陀さまのお慈悲、報恩感謝~』です。
 
重点項目は本日の資料にある通りで、今年度は理事会5回・研修委員会4回、新任職員研修会、理事長・園長研修会、保育セミナー等の開催を予定しています。また、8月には昨年予定していた今年に延期した九州地区保育研修鹿児島大会の開催を予定しています。なお、今年度も毎年7月下旬に開催している中堅職員、主任・主幹職員の研修会と、8月下旬に開催している理事長・園長研修会は開催を見送ります。

  ①  
新任研修会 

期日5月1()
講師:教区研修委員

 九州地区保育研修鹿児島大会
期日:8月21() 22()
講師:社会福祉人守破離理事長 小笠原文孝 氏
鹿児島教区保育連盟理事長 佐々木哲生 氏
  保育セミナー                   
期日:10月19日()
講師:未定
  
 理事長・園長研修会   

期日:214()  

講師:未定

重点項目〉の中では
九州地区保育研修鹿児島大会
8
21日・22日に鹿児島別院で開催される「九州地区保育研修鹿児島大会」への参加推奨
(
鹿児島教区への参加要請は150)

② 教区及び組における研修活動の充実
・ 「まことの保育 研修テキスト」の活用
・ 「卒園児(年長児)のつどい開催」等による“子ども・若者ご縁づくり”との連携。
③ 諸保育教材の活用奨励

・保育連盟発行の「保育資料」講読の促進~1園3冊以上。
「保育資料」は加盟園に1冊ずつ無償配布されていますが、職員向けに作られているので、できれば各クラスに1冊ずつ配布して頂き、園内研修等でも活用して頂きたく存じます。
・ 教区保育連盟「保育のしおり」の配布。
・ 教区保育連盟ホームページの活用。
・ 教区保育連盟「制作 阿弥陀さまのお浄土を学びましょう(ミニ仏壇)の活用。
・ 保育連盟作成の舞踊劇CD「子どもミュージカルおしゃかさま・しんらんさま」の園での活用。

まことの保育の確立
・ 「まことの保育」の理念・主題を盛り込んだ保育指導計画の作成と実践

・ 「幼児のおつとめ」各園における仏参での実践

以上の事柄を推進していくことが確認されました。

(第4号議案)~令和3(2021)年度予算案

正覺智成副理事長より、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示していることを述べたあと、次の通り説明しました。
『歳入』の部。
令和3(2021)年度の歳入は、教区より今年度は例年の半額の「50,000円」の助成を頂ける予定です。
会費は、前年度と同額の「1,892,000(加盟園86園分)」を見込んでいます。
研修参加費は、例年12日で開催している新任職員研修会を今年度も1日開催のため、前年度比「575,000円」減の「425,000円」
雑収入は、「1,105円」減の「208円。」
前期繰越金は、前年度より「193,105円」増の「1,19,962円」。
歳入全体では前年度比「433,000円」減の「3,62,000円」を見込んでいます。
『歳出』の部。
会議費は、8月の九州大会に向けて何度が実行委員会を開催しますが、リモートでの開催も見込んでいることもあり、前年度比「50,000円」減の「400,000円」。事務費は前年度と同額の「100,000円」。
事業費のうち、職員研修会費は、「505,000円」減の「545,000円」。

大会負担金は、今年度は鹿児島開催なので0。出張渉外費は、前年度は鹿児島開催だったので0でしたが、今年度は熊本教区で開催されるので「30,000円」の増。
雑費は、「28,895円」増の「260,038円」。
予備費は、前年度比「193,105円」の増で、前期繰越金と同額の「1,19962円」。なお、予備費が前期繰越金と同額なのは、当該年度の収入額と支出額を同額にしたいという考えに基づくものです。

特別会計は、歳入は年度当初は雑収入と前期繰越金のみで、特に支出の予定はありません。
また、教材作成費にかかる特別会計は、教材の売り上げとして「400,000円」を見込み、雑収入・前期繰越金を併せて「1,516,000円」。

歳出は、管理費と雑費の合計「60,000円」を見込んでいます。

(第3号議案・第4号議案についての質疑)
それぞれの議案についての説明があった後、第3号・第4号議案についての質疑が行われました。
特に議案についての質問はなく、第3号議案(事業計画案)、第4号議案(予算案)は、賛成多数で承認されました。 

 

(第5号議案)~役員改選(2021年度~2023年度)について
議長より今年度は役員改選の年に当たり、そのことについて事務局への説明が求められました。これを受けて、事務局より、今月5日に開催された理事会において、理事長に南隅組・アソカ幼保連携型認定こども園園長の佐々木哲生氏、副理事長に出水組・認定こども園さすえ園長の正覺智成氏と竜谷学園・認定こども園鴨池幼稚園園長の野村修氏が選出されたとの報告がありました。
議長から、連盟規約に基づき承認の可否が問われ、特に異論は出ず、理事会で選出された3名が承認されました。
次に、監事の選出について協議が行われ、慈光幼稚園理事長・笠置信行氏と大隅中央幼稚園園長・平島義仁氏が選出されました。

 

(その他)

昨年から新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、日本でも緊急事態宣言が発令されるなど、終息に向けた対策が実施されているものの、なかなか先の見通せない状況が続いています。また、その影響は多岐にわたり、経済に与えているダメージにはかなり深刻なものがあります。今年になって、複数の製薬会社で開発されたワクチンの接種が始まっていますが、既にウイルスの主流は変異種に置き換わり始めているため、その効果は当初期待されたほどとは言い難く、依然として人類は目に見えないウイルスからの攻撃によって、漠然とした不安に苛まれる日々が続いているとの感を否めません。
 昨年は「未知のウイルス」ということで、ウイルスへの情報不足から過剰な反応が見られ、自粛警察や同調圧力という言葉に象徴されるような行き過ぎた対応も社会問題になりました。けれども、だんだんウイルスについての情報が集まり、感染対策への共通理解も浸透してきました。

 これらの状況を踏まえて、8月に予定している九州地区保育研修鹿児島大会は、当初は450名の参加を想定していましたが、鹿児島教区内への参加要請を150名とし、他教区には恒例となっている参加者の要請数を示さず、7教区で50名の参加を見込み、全体での参加者数を当初の半分以下の200名とすることにしました。
 鹿児島大会では、準備の段階からこれまでない試みを用いることとし、「会場を鹿児島別院本堂とする」「ホテルは各園の手配に委ね旅行業者への依頼をしない」「懇親会は行わず、鹿児島で人気ある店を7店事前に予約して分散型で紹介する」ということにしていました。そのため、延期をしても特に違約金等が発生することはなく、今夏もこの形を踏襲するため、参加者人数によって赤字が発生したりすることのない大会運営ができるようにしてあります。
 なお、夏になっても感染拡大が沈静化せず、やむを得ず大会を開催できない場合は、他の担当教区や全国大会との兼ね合いもあり、昨年のように延期とはせず中止する予定です。このことについては、九州地区の理事長に打診・了解済みです。
 最後に、教区保育連盟では、これからも加盟園の先生方のご意見に耳を傾けながら、まことの保育を推進していくことができますよう、誠心誠意努めて参りたく存じます。今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、令和3(2021)年度総会のご報告をさせていただきます。