2020 保育連盟総会 
   
 ☆ 令和2年4月9日(木) 鹿児島別院会議室にて開


2020(令和2)年度 総会報告書

 

4月9日(木)16時30分より1750分まで本願寺鹿児島別院会議室において令和2(2020)年度の教区保育連盟年次総会が開催されました。当日の出席者数は、加盟8618園(欠席委任状27園)でした。

 開会式では「重誓偈」の勤行のあと、鹿児島教区保育連盟会長の森田順照鹿児島別院輪番(鹿児島教区教務所長)と佐々木哲生鹿児島教区保育連盟理事長の挨拶がありました。

その後、平川明憲氏(南隅組・田代幼稚園園長・和光こども園副園長)を議長に選出して、議案についての審議が行われました。

 

【提出議案】

第1号議案 令和元(2019)年度事業報告の件

第2号議案 令和元(2019)年度歳計決算報告の件

~監事監査報告~

第3号議案 令和2(2020)年度事業計画(案)

第4号議案 令和2(2020)年度歳計予算(案)の件

その他

 

【議事の顛末】

先ず議長により、本総会は教区の保育盟規約第8条2項に基づいて開催されるものであり、審議された議案は出席者の過半数をもって議決されること、並びに出席者が18名(欠席委任状・27名)であることの確認が行われた後、早速第1号議案の審議に入りました。

 

(第1号議案)~令和元年度事業報告

 第1号議案に関して、保育連盟の佐々木哲生理事長が令和元年度に実施した事業の経過、並びに概要について、次の通り報告を行いました。

  4月1日の監事監査を経て49日に年次総会を開催しました。総会では、平成30年度の事業・決算報告並びに令和元年度の事業計画・予算案審議を行いました。

〈理事会〉は、昨年度は4回開催しました。

79日の第1回理事会では、令和元年度の総会報告と、5月14日・15日に開催した新任職員研修会についての研修内容とアンケート結果、収支報告。並びに724日の中堅職員研修会、25日の主任・主幹職員研修会についての内容説明をした後、予算案を審議しました。また、8月28日の第1回理事長・園長研修会についての内容と予算案を審議した他、8月24日・25日に宮崎市で開催予定のまことの保育九州地区保育研修宮崎大会への申込状況を報告しました。

103日の第2回理事会では、724日開催の中堅職員研修会と7月25日開催の主任・主幹職員研修会、8月28日開催の第1回理事長・園長研修会について、研修会ごとの実施内容とアンケート結果、収支報告を行いました。また、1024日開催予定の教区保育セミナーについて、日程・内容と予算案を審議しました。

1223日の第3回理事会では、1024日に開催した保育セミナーの実施内容とアンケート結果、収支報告。並びに212日に開催予定の第2回理事長・園長研修会の研修内容と予算案について審議しました。また、令和2年度の研修会、理事会等の日程についても計画しました。

3月12日の第4回理事会では、第2回理事長・園長研修会についての実施内容並びに収支報告が行われた他、令和元年度の事業経過報告と補正予算案、並びに令和2年度の事業計画案と予算案等を審議しました。この他、令和2年7月に開催予定のまことの保育九州地区保育研修鹿児島大会について準備状況を説明しました。

 〈研修委員会〉は、昨年度は8回開催しました。

4月15日の第1回委員会では、5月14日・15日に開催予定の新任職員研修会の日程と研修内容、並びに各委員の役割分担等について協議しました。

6月17日の第2回委員会では、5月に開催した新任職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証を行いました。また、7月24日の中堅職員研修会と25日の主任・主幹職員研修会についての日程、役割分担、研修内容等、8月28日の第1会理事長・園長研修会の内容・講師等について協議しました。

9月10日の第3回委員会では、中堅職員研修会、主任・主幹職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証と反省を行いました。さらに、8月28日の第1回理事長・園長研修会について振り返った他、1024日の保育セミナーの内容と役割分担について協議しました。

1024日の第4回委員会は、教区保育セミナーの終了後、引き続き開催しました。内容は、同日開催の教区保育セミナーの反省と、九州地区保育研修鹿児島大会についての協議を行いました。

1118日の第5回委員会では、令和22月に開催予定の第二回理事長・園長研修会と、九州大会について協議しました。
  1223日の第6回委員会では、令和2年度の諸研修会・保育セミナー等の方針、期日・内容等についてそれぞれ話し合いました。
  
26日の第7回委員会では、218日に開催される7月の九州地区保育研修鹿児島大会について運営委員会に向けての話し合いを行いました。
  
39日の第8回委員会では、218日に開催された九州地区運営委員会での協議事項について精査すると共に、九州地区保育研修鹿児島大会に向けた準備を行いました。

 令和元年度の各研修会には、新任職員38名、中堅職員58名、主任・主幹職員37名、第1回理事長・園長35名、保育セミナー30名、第2回理事長・園長38名の方々のご参加を賜りました。

  新任職員は年度によって採用数により変動がありますが、いずれの研修会も多くの先生方のご参加を賜り有り難く存じます。

中堅、主任・主幹職員研修会のご講師は、保育連盟研修委員の織田智海先生。研修テーマは「まことの保育について」。まことの保育をどのように理解し、子どもたちに伝えていけばよいかということについて、「保育・教育要領」のポイントをまじえながら大変分りやすくお話いただきました。

第1回理事長・園長研修会のテーマは「産前産後休業・育児休業給付金等の活用法や申請等の流れと働き方改革」と「給食施設の運営のためのHACCPの基本?HACCPとは何か?
  講師に、武田淳氏【たけだ社労士事務所 特定社会保険労務士】、石塚昭子氏【石塚社会保険労務士事務所 社会保険労務士】、中村まり氏【株式会社幼保支援 管理栄養士/HACCPコーディネータ】を迎え、産前・産後休暇についての事務手続きの仕方や働き方改革の概要と留意点、並びに新たに法制化されたHACCPについて学びを深めました。

保育セミナーの講師は佐々木理事長。本願寺派保育連盟教材委員会で制作中の「こどもミュージカル・しんらんさま」の音源の試聴と登場人物についての講話。この他、「こどもミュージカル・おしゃかさま」の「成道会編」「涅槃会編」について、光華こども園・円乗寺こども園・明信寺こども園・細山田こども園の4園による研究発表がありました。どの園の発表も大変興味深い内容でした。  

第2回理事長・園長研修会のテーマは「これからの保育制度の動向について」

講師に、社会福祉人守破離理事長小笠原文孝氏を迎え、最新の資料をもとに、変更された事項や今後園運営をしていく上で留意しなければならない事項等について研鑽を積みました。
 教区外研修では、824日〜25日に開催されました九州地区保育研修宮崎大会には、鹿児島教区からは百名を超える参加がありました。ご協力、ありがとうございました。

 引き続き、副研修委員長から、諸研修会について概要報告と所感が述べられました。

 

(第2号議案)~令和元度決算

1号・第2号は関連議案であることから、引き続き正覺智成副理事長が令和元年度の決算状況について、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は補正予算の額に対しての数字を表示するようにしていることを述べたあと、次の通り説明を行いました。

まず『歳入』の部。

教区からの助成金の他、令和元年度も早期に連盟会費を全園完納して下さったおかげで10%の還付金等、概ね(補正)予算通りの収入があった他、各研修会等に多数の方々のご参加があったこともあり、歳入合計は「4,187,490円」になりました。

各研修会に、お繰り合わせ多くの先生方のご参加を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。

次に『歳出』の部。

ほぼ、(補正)予算に応じた支出状況で、歳出合計は「3,210,633円」になりました。

予算補正後の決算で、歳入合計から歳出合計を差し引くと、次期繰越額は「976,857円」。この内、前期繰越額は「858019円」、当期繰越額は「118,838円」。なお、特別会計に今年度は「150,000円」の繰り入れを行いますので、実質的には「268,838円」の当期繰越額だったということになります。

特別会計は前期の繰越額が「3,305,560円」。これに一般会計からの繰入150,000円と雑収入277円を加算すると歳入合計は「3,455,837」。歳出は、今夏の九州地区保育研修鹿児島大会に関する事業会計への繰入が「500,000円」。したがって、次年度への繰越は「2,955,837円」になります
  
特別会計の事業会計は、歳入の部は繰入金「349,800円」。歳出が「55,645円」。令和2年度への繰越は「952,527円」になります。

(監事監査報告)

 続いて、監事の平島義仁氏(東隅組・大隅中央幼稚園)による監査報告が行われ、4月3日決算に関して笠置信行氏(出水組・慈愛学園)と、歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことの報告がありました。

 

(第1号議案・第2号議案についての質疑)

  第1号・第2号議案については、特に質問事項はなく、第1号・第2号議案は賛成多数で承認されました。

続いて、令和2(2020)年度の事業計画及び予算にかかる第3号・第4号議案について、それぞれ佐々木哲生理事長と川口公男副理事長が次の通り説明を行いました。

 

(第3号議案)~令和2(2020)年度事業計画

活動方針は『宗門の御同朋の社会をめざす運動(実践運動)に基づき「まことの保育」の促進をするため、理念の考究と徹底を計り、組織を充実し、もって幼児教化の確立を計る』

スローガンは『親鸞聖人の生き方に学び、まことの保育を広めよう』

研修テーマは昨年度から新しくなった『「今を生きて 生かされて ともに育ち合う」~阿弥陀さまのお慈悲、報恩感謝~』です。
  
重点項目は本日の資料にある通りで、今年度は理事会4回・研修委員会4回、新任理事長・園長研修会(2回)、保育セミナー等の開催を予定しています。なお、7月に九州地区保育研修鹿児島大会の開催を予定しているため、毎年7月下旬に開催している中堅職員、主任・主幹職員の研修会は開催を見送ります。

    新任研修会 

期日5月14()15()  

講師:教区研修委員

    九州地区保育研修鹿児島大会

期日:7月18() 9()

講師:社会福祉人守破離理事長 小笠原文孝 氏

鹿児島教区保育連盟理事長 佐々木哲生 氏

    第一回理事長・園長研修会     

期日:825()  

講師:未定

    保育セミナー                   

期日:10月22()

講師:教区研修委員

    第二回理事長・園長研修会   

期日:21()  

講師:未定

 

重点項目〉の中では、

九州地区保育研修鹿児島大会
7
18日・19日に鹿児島別院で開催される「九州地区保育研修鹿児島大会」への参加推奨
(
鹿児島教区への参加要請は250)

② 教区及び組における研修活動の充実

・ 「まことの保育 研修テキスト」の活用
・ 「卒園児(年長児)のつどい開催」等による“子ども・若者ご縁づくり”との連携。
③ 諸保育教材の活用奨励

・保育連盟発行の「保育資料」講読の促進~1園3冊以上。

「保育資料」は加盟園に1冊ずつ無償配布されていますが、職員向けに作られているので、できれば各クラスに1冊ずつ配布して頂き、園内研修等でも活用して頂きたく存じます。

・ 教区保育連盟「保育のしおり」の配布。
・ 教区保育連盟ホームページの活用。
・ 教区保育連盟「制作 阿弥陀さまのお浄土を学びましょう(ミニ仏壇)の活用。
・ 保育連盟作成の舞踊劇CD「子どもミュージカルおしゃかさま」の園での使用)。

まことの保育の確立
・ 「まことの保育」の理念・主題を盛り込んだ保育指導計画の作成と実践

・ 「幼児のおつとめ」各園における仏参での実践

以上の事柄を推進していくことが確認されました。

 

(第4号議案)~令和22020)年度予算案

川口公男副理事長より、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示していることを述べたあと、次の通り説明しました。

『歳入』の部。

2令和2(2020)年度の歳入は、教区より今年度も「100,000円」の助成を頂ける予定です。

会費は、前年度と同額の「1,892,000(加盟園86園分)」を見込んでいます。
研修参加費は、中堅、主任・主幹研修を開催しないため前年度比「400,000円」減の「1,000,000円。」
雑収入は、「838円」減の「89,143円。」
前期繰越金は、前年度より「118,838円」増の「976,857円」。
歳入全体では前年度比「282,000円」減の「4,058,000円」を見込んでいます。

『歳出』の部。

会議費は、7月の九州大会に向けての実行委員会の開催があることを見込んで前年度と同額「450,000円」。事務費は前年度と同額の「100,000円」。
事業費のうち、職員研修会費は、中堅、主任・主幹研修がないので「600,000円」減の「1,050,000円」。

大会負担金は、今年度は鹿児島開催なので0。出張渉外費は、前年度は鹿児島開催だったので0でしたが、今年度は熊本教区で開催されるので「30,000円」の増。

雑費は、「119,162円」増の「231,143円」。
予備費は、前年度比「118,838円」の増で、前期繰越金と同額の「976,857円」。なお、予備費が前期繰越金と同額なのは、当該年度の収入額と支出額を同額にしたいという考えに基づくものです。
  特別会計は、歳入は年度当初は雑収入と前期繰越金のみで、特に支出の予定はありません。
  また、教材作成費にかかる特別会計は、教材の売り上げとして「500,000円」を見込み、雑収入・前期繰越金を併せて「1,453,000円」。

歳出は、管理費と雑費の合計「110,000円」を見込んでいます。

 

(第3号議案・第4号議案についての質疑)

れぞれの議案についての説明があった後、第3号・第4号議案についての質疑が行われました。

特に議案についての質問はなく、第3号議案(事業計画案)、第4号議案(予算案)は、賛成多数で承認されました。 
  なお、新型コロナウイルス感染症の影響について、南隅組・光明こども園の三島慶昭園長先生から、森田順照鹿児島別院輪番(鹿児島教区保育連盟会長)に対して、鹿児島別院を会場とする集まりについての質問がありました。

 

(その他)

 教区では、事業報告にも記載してありますように、新任、中堅、主任・主幹、理事長・園長、保育セミナー等を開催しています。それぞれ一定の参加者があるものの、一人の参加者もないという園が少なからずあります。

職員数が不足しているため、参加が難しいといったことなどがその理由として考えられますが、そのような園の中には、教区主催の研修会には参加できなくても、組主催の研修会には参加しておられるという園もあります。共に「まことの保育」の推進を標榜しながら、中央、九州管内、教区・組の研修会に誰一人の参加者もない園が少なからずあるということは、誠に遺憾なことと存じます。今後、何らかの形で、園の先生方が毎年まことの保育の研修を受講できるようご配慮くださることを願っています。
 
また、どうしても園外の研修への参加が難しい園は、保育連盟が毎月1冊『保育資料』を無償配布していますが、有償配布もしていますので、せめて各クラスに1冊ずつは置くようにして、園内研修等で活用して頂くなど、まことの保育推進のためのご配慮を賜りますようお願いいたします。
 
今年の夏は、九州地区保育研修鹿児島大会を7月18日・19日に本願寺鹿児島別院を会場に開催予定ですが、現在東京オリンピックをはじめ、保育関係の様々な催しも新型コロナウイルス感染症の影響で次々と延期や中止になっています。

保育連盟に関係するところでは、6月25日・26日に大阪の津村別院で開催予定の全国保育セミナー、8月1日-4日に京都で開催予定の第64回仏教保育大学講座、8月18日-20日に京都で開催予定のまことの保育中央講座は、いずれも今年度の開催は中止となりました。

また、各ブロックで開催されるまことの保育大学講座(九州地区保育研修鹿児島大会は、第6ブロックまことの保育大学講座と併催)は、第6ブロックよりも後に予定している第2ブロック(国府教区担当/8月29-30日)、第4ブロック(兵庫教区担当/9月5日-6日)、第5ブロック(四州教区担当/8月20-21日)が既に「中止」を決定しています。

鹿児島教区では、「非常事態宣言」が一定の効果を発揮し、ウイルスの感染が終息に向かうことを期待して、もう少し静観したいと考えています。

  
教区保育連盟では、これからも加盟園の先生方のご意見に耳を傾けながら、まことの保育を推進していくことができますよう、誠心誠意努めて参りたく存じます。今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

以上、令和2(2020)年度総会のご報告をさせていただきます。