2019 保育連盟総会 
   
 ☆ 平成31年4月9日(火) 鹿児島別院会議室にて開


2019(平成31・令和元)年度 総会報告書

 


4月9日(火)16:35より18:05まで、本願寺鹿児島別院会議室において平成31(2019)年度の教区保育連盟年次総会が開催されました。当日の出席数は、加盟86園中27園(欠席委任状25園)でした。

 開会式では「重誓偈」の勤行のあと、今年度から鹿児島別院輪番・鹿児島教区教務所長に着任された森田順照教区保育連盟会長、引き続き佐々木哲生鹿児島教区保育連盟理事長の挨拶がありました。

その後、濵上博幸氏(南隅組・細山田こども園園長)を議長に選出して、議案についての審議が行われました。

 

【提出議案】

第1号議案 2018(平成30)年度事業報告の件

第2号議案 2018(平成30)年度歳計決算報告の件

~監事監査報告~

第3号議案 2019(平成31・令和元)年度事業計画(案)

第4号議案 2019(平成31・令和元)年度歳計予算(案)の件

第5号議案 2020(令和2)年九州地区保育研修鹿児島大会について

その他

 

【議事の顛末】

先ず議長により、本総会は教区の保育連盟規約第8条2項に基づいて開催されるものであり、審議された議案は出席者の過半数をもって議決されること、並びに出席者が27名(欠席委任状・25名)であることの確認が行われた後、早速第1号議案の審議に入りました。

 

(第1号議案)~平成30年度事業報告

 第1号議案に関して、保育連盟の佐々木哲生理事長が平成30年度に実施した事業の経過、並びに概要について、次の通り報告を行いました。

  4月3日の監事監査を経て49日に年次総会を開催しました。総会では、平成29年度の事業・決算報告並びに平成29年度の事業計画・予算案審議を行いました。

〈理事会〉は、昨年度は5回開催しました。

43日の第1回理事会では、役員の改選時期にあたることから2018年度~2020年度の理事長・副理事長等の選出を行いました。
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4日の第2回理事会では、平成30年度の総会報告と、5月24日・25日に開催した新任職員研修会についての研修内容とアンケート結果、収支報告。並びに726日の中堅職員研修会、27日の主任・主幹職員研修会についての内容説明をした後、予算案を審議しました。また、8月29日の第1回理事長・園長研修会についての内容と予算案を審議した他、8月25日・26日に北九州市で開催予定のまことの保育九州地区保育研修北豊大会への申込状況を報告しました。

927日の第3回理事会では、726日開催の中堅職員研修会と7月27日開催の主任・主幹職員研修会、8月29日開催の第1回理事長・園長研修会について、研修会ごとの実施内容とアンケート結果、収支報告を行いました。また、1019日開催予定の教区保育セミナーについて、日程・内容と予算案を審議しました。

1225日の第4回理事会では、1019日に開催した保育セミナーの実施内容とアンケート結果、収支報告。並びに214日に開催予定の第2回理事長・園長研修会の研修内容と予算案について審議しました。また、平成31年度の研修会、理事会等の日程についても計画しました。

3月12日の第5回理事会では、第2回理事長・園長研修会についての実施内容並びに収支報告が行われた他、平成30年度の事業経過報告と補正予算案、並びに平成31年度の事業計画案と予算案等を審議しました。この他、2020年7月に予定している、まことの保育九州地区保育研修鹿児島大会についても準備状況を説明しました。

 〈研修委員会〉は、昨年度は4回開催しました。

4月20日の第1回委員会では、5月24日・25日に開催予定の新任職員研修会の日程と研修内容、並びに各委員の役割分担等について協議しました。

6月28日の第2回委員会では、5月に開催した新任職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証を行いました。また、7月26日の中堅職員研修会と28日の主任・主幹職員研修会についての日程、役割分担、研修内容等、8月29日の第1会理事長・園長研修会の内容・講師等について協議しました。

9月11日の第3回委員会では、中堅職員研修会、主任・主幹職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証と反省を行いました。さらに、8月29日の第1回理事長・園長研修会について振り返った他、1019日の保育セミナーの内容と役割分担について協議しました。

1225日の第4回委員会では、1019日の保育セミナーについての検証を行った他、第2回理事長・園長研修会の内容、並びに平成31年度の諸研修会・保育セミナー等の方針、期日・内容等についてそれぞれ話し合いました。

 平成30年度の各研修会には、新任職員47名、中堅職員66名、主任・主幹)職員32名、第1回理事長・園長36名、保育セミナー36名、第2回理事長・園長54名の方々のご参加を賜りました。

  新任職員は年度によって採用数により変動がありますが、いずれの研修会も多くの先生方のご参加を賜り有り難く存じます。

中堅、主任・主幹職員研修会のご講師は、保育連盟研修委員の深澤素子先生。研修テーマは「まことの保育について」。まことの保育をどのように理解し、子どもたちに伝えていけばよいかということについて、映像をまじえながら大変分りやすくお話いただきました。

第1回理事長・園長研修会のテーマは「園と保育者養成機関(大学)との意思の疎通」。

講師に、鹿児島女子短期大学児童教育学科教授の宇都弘美氏と、第一幼児教育短期大学学科長有岡由香氏を迎え、学生の気質や傾向、就職状況についてお話しいただきました。

1019日に開催した保育セミナーの講師は、教区研修委員。「幼児のための法話・幼児のおつとめ、ミニ仏壇について・まことの保育の諸問題等」のテーマで、まことの保育を実践していく上で大切なことを研鑽しました。まことの保育について、改めて学ぶ良い機会となったようです。
  第2回理事長・園長研修会のテーマは「教育・保育無償化問題と行政指導監査への対応について

講師に、社会福祉人顕真会理事長小笠原文孝氏を迎え、2019年秋から実施される保育料無償化と行政指導監査への対応について、懇切丁寧にお話いただきました。

 

(第2号議案)~平成30度決算

1号・第2号は関連議案であることから、引き続き正覺智成副理事長が平成30年度の決算状況について、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は補正予算の額に対しての数字を表示するようにしていることを述べたあと、次の通り説明を行いました。

まず『歳入』の部。

教区からの助成金の他、平成29年度も早期に連盟会費を全園完納して下さったおかげで10%の還付金等、概ね(補正)予算通りの収入があった他、各研修会等に多数の方々のご参加があったこともあり、歳入合計は「4,261,708円」になりました。

各研修会に、お繰り合わせ多くの先生方のご参加を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。

次に『歳出』の部。

ほぼ、(補正)予算に応じた支出状況で、歳出合計は「3,403,689円」になりました。

予算補正後の決算で、歳入合計から歳出合計を差し引くと、次期繰越額は「858,19円」。この内、前期繰越額は「734730円」、当期繰越額は「123,289円」。なお、特別会計に今年度も「100,000円」の繰り入れを行いますので、実質的には「223,289円」の当期繰越額だったということになります。

特別会計は前期の繰越額が「4,705,845円」。これに一般会計からの繰入100,000円と雑収入221円を加算すると歳入合計は、次年度への繰越は「4,806,056円」になります。特別会計からの歳出は、平成30年度に創設した教材作成にかかる特別会計(事業会計)1,500,000円繰り入れをしました。
  
特別会計(事業会計)は、歳入の部は繰入金1,500,000円。ミニ仏壇の売り上げが915,000円。

歳出のぶは、教材作成費1,652,400円、管理費94,608円、雑費10,420円。合計1,757,428円。
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年度への繰越は658,372円になります。

(監事監査報告)

 続いて、監事の平島義仁氏(東隅組・大隅中央幼稚園)による監査報告が行われ、4月1日決算に関して笠置信行氏(出水組・慈愛学園)と、歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことの報告がありました。

 

(第1号議案・第2号議案についての質疑)

  第1号・第2号議案については、特に質問事項はなく、第1号・第2号議案は賛成多数で承認されました。

続いて、2019(平成31・令和元)年度の事業計画及び予算にかかる第3号・第4号議案について、それぞれ佐々木哲生理事長と川口公男副理事長が次の通り説明を行いました。

 

(第3号議案)~2019(平成31・令和元)年度事業計画

活動方針は『宗門の御同朋の社会をめざす運動(実践運動)に基づき「まことの保育」の促進をするため、理念の考究と徹底を計り、組織を充実し、もって幼児教化の確立を計る』

スローガンは『親鸞聖人の生き方に学び、まことの保育を広めよう』

研修テーマは昨年度から新しくなった『「今を生きて 生かされて ともに育ち合う」~阿弥陀さまのお慈悲、報恩感謝~』です。
  
重点項目は本日の資料にある通りで、今年度は理事会4回・研修委員会4回、新任・中堅・主任・主幹職員研修会、理事長・園長研修会(2回)、保育セミナー等の開催を予定しています。

 新任研修会 

期日5月14()15()  

講師:教区研修委員

 中堅職員研修会    

期日:7月24日()

講師:織田智海氏(嬉野ルンビニこども園・理事長/保育連盟研修委員)

 主任(主幹)職員研修会

    期日:7月25日()

  講師: 織田智海氏(嬉野ルンビニこども園・理事長/保育連盟研修委員)

 第一回理事長・園長研修会     

期日:828日()  

講師:未定

 保育セミナー                   

期日:10月24日()

講師:教区研修委員

 第二回理事長・園長研修会   

期日:21()  

講師:未定

重点項目〉の中では、

① 九州地区保育研修宮崎大会
8月24日・25日に宮崎市で開催される「九州地区保育研修宮崎大会」への参加推奨
(
鹿児島教区への参加要請は60)

② 教区及び組における研修活動の充実

・ 「まことの保育 研修テキスト」の活用
・ 「卒園児(年長児)のつどい開催」等による“子ども・若者ご縁づくり”との連携。
③ 諸保育教材の活用奨励

・保育連盟発行の「保育資料」講読の促進~1園3冊以上。

「保育資料」は加盟園に1冊ずつ無償配布されていますが、職員向けに作られているので、できれば各クラスに1冊ずつ配布して頂き、園内研修等でも活用して頂きたく存じます。

・ 教区保育連盟「保育のしおり」の配布。
・ 教区保育連盟ホームページの活用。
・ 教区保育連盟「制作 阿弥陀さまのお浄土を学びましょう(ミニ仏壇)の活用。
・ 保育連盟作成の舞踊劇CD「子どもミュージカルおしゃかさま」の園での使用)。

まことの保育の確立
・ 「まことの保育」の理念・主題を盛り込んだ保育指導計画の作成と実践

・ 「幼児のおつとめ」各園における仏参での実践

以上の事柄を推進していくことが確認されました。

 

(第4号議案)~2019(平成31・令和元)年度予算案

川口公男副理事長より、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示していることを述べたあと、次の通り説明しました。

『歳入』の部。

2019(平成31・令和元)年度の歳入は、教区より今年度も100,000円の助成を頂ける予定です。

会費は、前年度と同額の1,892,000(加盟園86園分)を見込んでいます。
研修参加費は、前年度と同額の1,400,000円。
雑収入は、3289円減の89981円。
前期繰越金は、前年度より123,289円増の858,19円。
歳入全体では前年度比120,000円減の4,340,000円を見込んでいます。

『歳出』の部。

会議費は、2020年の九州大会に向けての実行委員会の開催があることを見込んで前年度比100,000円増の450,000円。
事務費は前年度と同額の100,000円。
事業費のうち、文書伝道費は2019年度・2020年度2か年分の研修テキストを作成し、2019年度は作成予定がないため、100,000円減で0円。

育成費は指導者養成実践講座が平成30年度は開催予定がなかったので0円でしたが、今年度はまた開催されるので40,000円の増。
出張渉外費は、九州地区運営委員会のかかる経費ですが、今年度は来年2月に鹿児島での開催となるので40,000円減額して0円としました。

雑費は、3,289円減の111,981円。
予備費は、前年度比123,289円増で、前期繰越金と同額の858,019円。
これは、当該年度の収入額と支出額を同額にしたいという考えに基づくものです。
  特別会計は、歳入は年度当初は雑収入と前期繰越金のみで、支出の予定はありません。
  また、教材作成費にかかる特別会計は、昨年度作成したミニ仏壇・まことの保育のしおりの残が完売となった場合、1,549,000円になり、事業費に繰り入れた1,500,000円を差し引くと49,000円の実収ということになります。

ミニ仏壇については、昨年の夏に開催された九州地区保育研修北豊大会の記念品に採用してもらった他、安芸教区で発刊している「茉莉花・2019春号」でも紹介されるなど好評を得ています。

(第3号議案・第4号議案についての質疑)

それぞれの議案についての説明があった後、第3号・第4号議案についての質疑が行われました。

特に議案についての質問はなく、第3号議案(事業計画案)、第4号議案(予算案)は、賛成多数で承認されました。 

 

(その他)

 教区では、事業報告にも記載してありまように、新任、中堅、主任・主幹、理事長・園長、保育セミナー等を開催しています。それぞれ一定の参加者があるものの、一人の参加者もないという園が少なからずあります。

職員数が不足しているため、参加が難しいといったことなどがその理由として考えられますが、そのような園の中には、教区主催の研修会には参加できなくても、組主催の研修会には参加しておられるという園もあります。共に「まことの保育」の推進を標榜しながら、中央、九州管内、教区・組の研修会に誰一人の参加者もない園が少なからずあるということは、誠に遺憾なことと存じます。今後、何らかの形で、園の先生方が毎年まことの保育の研修を受講できるようご配慮くださることを願っています。
 
また、どうしても園外の研修への参加が難しい園は、保育連盟が毎月1冊『保育資料』を無償配布していますが、有償配布もしていますので、せめて各クラスに1冊ずつは置くようにして、園内研修等で活用して頂くなど、まことの保育推進のためのご配慮を賜りますようお願いいたします。
 
今年の夏は、隔年ごとに開催されるまことの保育全国大会が727日・28日に福山市(備後教区担当)で、九州地区保育研修大会が824日・25日に宮崎市(宮崎教区担当)で開催されます。特に、宮崎は隣県でもありますので、園長先生をはじめ園の先生方の参加をご配慮くだされば幸甚に存じます。
 
また、来年の九州地区保育研修大会(2020年7月18日・19日)は鹿児島教区が担当します。鹿児島教区が前回担当したのは2009年で、この時は全国保育大会と併せて開催しました。募集は700名でしたが、全国大会ということもあり1000人余りのご参加を賜りました。その前の2002年に開催した九州大会は500人の募集に対し700人の参加を頂きました。

前回の鹿児島大会以降、各教区担当の九州大会の参加者数はおおよそ400人前後でした。近年は、キャリアアップの研修会をはじめ、いろいろな研修会が催されていますが、保育を取り巻く環境の変化は著しく、だんだん研修内容の質が問われるようになってきました。そこで来年の九州地区保育研修鹿児島大会では、この大会が「まことの保育大学講座」でもあることを強く意識して、

   この研修大会でしか受講できないような「まことの保育」に関する内容を中心に展開する。

   受講した内容が、まことの保育の現場に直結するようなものにする。

   他の教区に先駆けて、新たなまことの保育大学講座にふさわしい内容にする。

   近年の他教区の大会参加者数を考慮して、募集は450名とする。

   鹿児島別院の本堂を会場にして開催する。

   ホテルでの懇親会は催さず、天文館周辺の食事処を自由に選択できるようにする。

  ⑦ 「お釈迦さまのミュージカル」「ミニ仏壇」等に関する研究発表の場を設定する。
といった事柄を留意事項として企画を進めてています。内容については、今後実行委員会で話し合いを重ねる中で詰めていきたいと考えています。大会の開催は、まだ一年以上先のことになりますが、ご予定くだされば有り難く存じます。
  教区保育連盟では、これからも加盟園の先生方のご意見に耳を傾けながら、まことの保育を推進していくことができますよう、誠心誠意努めて参りたく存じます。今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

以上、2019(平成31・令和元)年度総会のご報告をさせていただきます。