2018 保育連盟総会 
   
 ☆ 平成30年4月9日(月) 鹿児島別院会議室にて開催

2018(平成30)年度 総会報告書

 

平成30(2018)年度  保育連盟年次総会報告書

4月9日(木)16:35より18:05まで、本願寺鹿児島別院会議室において平成30(2018)年度の教区保育連盟年次総会が開催されました。当日の出席数は、加盟86園中23名(欠席委任状27園)でした。

 開会式では「重誓偈」の勤行のあと、黒田正宣教区保育連盟会長、佐々木哲生鹿児島教区保育連盟理事長の挨拶がありました。

引き続き、畑中淳承氏(南隅組・恵心保育園園長)を議長に選出して、議案についての審議が行われました。

 

【提出議案】

第1号議案 2017(平成29)年度事業報告の件

第2号議案 2017(平成29)年度歳計決算報告の件

~監事監査報告~

第3号議案 2018(平成30)年度事業計画(案)

第4号議案 2018(平成30)年度歳計予算(案)の件

第5号議案 事業会計の新設について

第6号議案 役員改選(2018年度~2020年度)について

その他

 

【議事の顛末】

先ず議長により、本総会は教区の保育連盟規約第8条2項に基づいて開催されるものであり、審議された議案は出席者の過半数をもって議決されること、並びに出席者が23名(欠席委任状・27園)であることの確認が行われた後、早速第1号議案の審議に入りました。

 

(第1号議案)~平成29年度事業報告

 第1号議案に関して、保育連盟の佐々木哲生理事長が平成29年度に実施した事業の経過、並びに概要について、次の通り報告を行いました。

  4月4日の監事監査を経て413日に年次総会を開催しました。総会では、平成28年度の事業・決算報告並びに平成29年度の事業計画・予算案審議を行いました。

〈理事会〉は、昨年度は4回開催しました。

6月26日の第1回理事会では、平成29年度の総会報告と、5月17日~18日に開催した新任職員研修会についての研修内容と収支結果の報告。725日の中堅職員研修会、26日の主任・主幹職員研修会についての内容説明をした後、予算案を審議しました。また、8月28日の第1回理事長・園長研修会についての内容と予算案を審議した他、729日~30日に京都市で開催予定のまことの保育全国保育会への申込状況を報告しました。

928日の第2回理事会では、725日の中堅職員研修会と7月26日主任・主幹職員研修会、8月28日の第1回理事長・園長研修会について、研修会ごとの実施内容と収支結果についての報告を行いました。また、1017日開催予定の教区保育セミナーについて、日程と予算案を審議しました。

1226日の第3回理事会では、1017日に開催した保育セミナーの実施内容と収支結果の報告、並びに216日に開催予定の第2回理事長・園長研修会の研修内容と予算案について審議しました。

3月15日の第4回理事会では、第2回理事長・園長研修会についての実施内容並びに収支結果についての報告が行われた他、平成29年度の事業経過報告と補正予算案、並びに平成30年度の事業計画案と予算案等を審議しました。この他、平成29年度末で役員改選となることから、49日の総会前の3日に理事会を開催することを確認しました。

 〈研修委員会〉も、昨年度は4回開催しました。

4月19日の第1回委員会では、5月17日~18日に開催予定の新任職員研修会の日程と研修内容、並びに各委員の役割分担等について協議しました。

6月15日の第2回委員会では、5月に開催した新任職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証を行いました。また、7月25日の中堅職員研修会と26日の主任・主幹職員研修会についての日程、役割分担、研修内容等、8月28日の第1会理事長・園長研修会の内容・講師等について協議しました。

9月26日の第3回委員会では、中堅職員研修会、主任・主幹職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証と反省を行いました。さらに、8月28日の第1回理事長・園長研修会について振り返った他、1017日の保育セミナーの内容と役割分担について協議しました。

1226日の第4回委員会では、1017日の保育セミナーについての検証を行った他、第2回理事長・園長研修会の内容、並びに平成30年度の諸研修会・保育セミナー等の方針、期日・内容等についてそれぞれ話し合いました。

 平成29年度の各研修会には、新任職員4(4)名、中堅職員73(8)名、主任・主幹)職員38(48)名、第1回理事長・園長3(3)名、保育セミナー38(51)名、第2回理事長・園長58(43)名の方々のご参加を賜りました。※(  )内は平成28年度の参加者数。

  新任職員は年度によって採用数により変動がありますが、いずれの研修会も多くの先生方のご参加を賜り有り難く存じます。

中堅、主任・主幹職員研修会のご講師は、保育連盟研修委員長の加藤憲先生。研修テーマは「まことの保育について」。まことの保育をどのように理解し、子どもたちに伝えていけばよいかということについてお話いただきました。

第1回理事長・園長研修会のテーマは「子ども・子育て支援制度における園運営のあり方について(講師・亀川耕介氏・小林さゆり氏、他)。処遇改善Ⅱの内容や、園運営の諸留意事項についてお話いただきました。

1017日に開催した保育セミナーの講師は、教区研修委員。「幼児のための法話・幼児のおつとめ、仏教行事と仏参の意義・まことの保育の諸問題等」のテーマで、まことの保育を実践していく上で大切なことを研鑽しました。セミナーでは、この内容を今年度も踏襲する予定です。
  第2回理事長・園長研修会は「教育・保育要領、保育指針、教育要領をどのように使うか(講師・小笠原文孝先生)。平成30年度から保育園・幼稚園・認定こども園の「保育指針」「教育要領」「保育教育要領」が一斉に改定されますが、改定の外と要とそれを保育の現場でどのように使うかということについて懇切丁寧にお話いただきました。

  また、副直子研修委員長から、諸研修会についての報告が行なわれました。

 

(第2号議案)~平成29度決算

1号・第2号は関連議案であることから、引き続き正覺智成副理事長が平成29年度の決算状況について、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は補正予算の額に対しての数字を表示するようにしていることを述べたあと、次の通り説明を行いました。

まず『歳入』の部。

教区からの助成金の他、平成29年度も早期に連盟会費を全園完納して下さったおかげで10%の還付金等、概ね(補正)予算通りの収入があった他、各研修会等に多数の方々のご参加があったこともあり、歳入合計は「4,330,029円」になりました。

各研修会に、お繰り合わせ多くの先生方のご参加を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。

次に『歳出』の部。

ほぼ、(補正)予算に応じた支出状況で、歳出合計は「3,959,299円」になりました。

予算補正後の決算で、歳入合計から歳出合計を差し引くと、次期繰越額は「734,730円」。この内、前期繰越額は「550,265円」、当期繰越額は「184,465円」。なお、特別会計に今年度も「100,000円」の繰り入れを行いますので、実質的には「284,465円」の当期繰越額だったということになります。

特別会計は、前期の繰越額が「4,605,496円」。これに一般会計からの繰入100,000円と雑収入285円を加算すると歳入合計は、次年度への繰越は「4,05,781円」になります。一方、特別会計からの歳出は、平成29年度はありませんでした。

この「特別会計」は、九州地区保育研修鹿児島大会や全国保育大会等を鹿児島教区担当で開催する際、その都度教区内の加盟園に大会協賛金をお願いしなくても良いようにするために、毎年当期繰越金があった場合は積立てているものです。  これまで、1993年・2002年・2009年に鹿児島教区担当で開催した九州地区保育研修鹿児島大会、全国保育大会では、いずれもこの積立金を基金として活用したことで、教区内の加盟園には別途大会協賛金をお願いせず、円滑に大会の準備・運営をすることが出来ました。

なお、鹿児島教区が次に九州大会を担当するのは2020年の予定で、あと2年余りということになります。そこで、今年の秋には九州地区保育研修鹿児島大会について企画会を立ち上げ、大会期日・会場の選定、大会主旨の設定、講師・内容等について検討を始める予定です。特別会計への積立の趣旨をご理解くださいますよう、宜しくお願いいたします。

(監事監査報告)

 続いて、監事の岡野龍信氏(祁答院組・藺牟田保育所)による監査報告が行われ、4月4日決算に関して野田久教氏(南島組・西之表幼稚園)と、歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことが述べられました。

 

(第1号議案・第2号議案についての質疑)

  第1号・第2号議案については、特に質問事項はなく、第1号・第2号議案は賛成多数で承認されました。

続いて、平成30年度の事業計画及び予算にかかる第3号・第4号議案について、それぞれ佐々木哲生理事長と川口公男副理事長が次の通り説明を行いました。

 

(第3号議案)~平成30年度事業計画

活動方針は『宗門の御同朋の社会をめざす運動(実践運動)に基づき「まことの保育」の促進をするため、理念の考究と徹底を計り、組織を充実し、もって幼児教化の確立を計る』

スローガンは『親鸞聖人の生き方に学び、まことの保育を広めよう』

研修テーマは昨年度から新しくなった『「今を生きて 生かされて ともに育ち合う」~阿弥陀さまのお慈悲、報恩感謝~』です。
  
重点項目は本日の資料にある通りで、今年度は理事会5回・研修委員会4回、新任・中堅・主任・主幹職員研修会、理事長・園長研修会(2回)、保育セミナー等の開催を予定しています。

 新任研修会 

期日5月24()25()  

講師:教区研修委員

 中堅職員研修会    

期日:7月26日()

講師:大澤素子氏(京都幼稚園・主事/保育連盟研修委員)

 主任(主幹)職員研修会

    期日:7月27日()

  講師: 大澤素子氏(京都幼稚園・主事/保育連盟研修委員)

 第一回理事長・園長研修会     

期日:829日()  

講師:未定

 保育セミナー                   

期日:1019日()

講師:教区研修委員

 第二回理事長・園長研修会   

期日:21()  

講師:未定

重点項目〉の中では、

① 九州地区保育研修北豊大会
8月25日・26日に北九州市で開催される「九州地区保育研修北豊大会」への参加推奨(鹿児島教区への参加要請は40)

② 教区及び組における研修活動の充実

・ 「まことの保育 研修テキスト」の活用
・ 「卒園児(年長児)のつどい開催」等による“子ども・若者ご縁づくり”との連携。
③ 諸保育教材の活用奨励

・保育連盟発行の「保育資料」講読の促進~1園3冊以上。

「保育資料」は加盟園に1冊ずつ無償配布されていますが、職員向けに作られているので、できれば各クラスに1冊ずつ配布して頂き、園内研修等でも活用して頂きたく存じます。

・ 教区保育連盟「保育のしおり」の配布。
・ 教区保育連盟ホームページの活用。
・ 保育連盟作成の舞踊劇CD「子どもミュージカルおしゃかさま」の園での購入・使用)。

まことの保育の確立
・ 「まことの保育」の理念・主題を盛り込んだ保育指導計画の作成と実践

・ 「幼児のおつとめ」各園における仏参での実践

等を推進していくことが確認されました。

 

(第4号議案)~平成30年度予算案

川口公男副理事長より、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示していることを述べたあと、次の通り説明しました。

『歳入』の部。
  予算額については、平成29年度補正予算額と対比します。

平成30年度の歳入は、教区より今年度も100,000円の助成を頂ける予定です。

会費は、前年度と同額の1,892,000(加盟園86園分)を見込んでいます。
研修参加費は、145,000円減の1,400,000円。
雑収入は、149,073円減の7,270円。
差額が大きいのは、平成29年度は「保育指針・保育教育要領」のテキストを販売して雑収入で受け入れましたが、平成30年度は書籍等の販売予定はないことによります。
前期繰越金は、前年度より184,465円増の734,730円。
歳入全体では前年度比109,08円減の4,220,000円を見込んでいます。

『歳出』の部。

会議費は、理事会が例年より1回多い5回あるので前年度比50,000円の増。
事務費は前年度と同額の100,000円。
事業費のうち、職員研修会費は前年度より50,000円増の1,650,000円。

組研修会費は、前年度より30,000円の増。

文書伝道費は、100,000円減の100,000円。平成29年度は「まことの保育のしおり」を2年分印刷しましたが、平成30年度はその必要がないので、その分を減額しました。
情報通信費は、前年度と同額の50,000円。
育成費は、毎年1月に本願寺で開催されている指導者養成研修会が、今年度は次年度から始まる中級指導者養成のための研修会カリキュラム作成のため1年休止されるので、今年度は0としました。

報奨・宗派負担金・慶弔費は前年度と同額。
大会負担金は、九州地区保育研修大会に際して、毎年50,000円ずつ協賛しているものですが、平成29年度はまことの保育全国保育大会が京都で開催されたことにともない、各プロックで行われる研修大会の開催が見送られたため0でしたが、今年度は北豊教区担当で北九州市において開催されるため、50,000円計上しました。
出張渉外費は、昨年度は九州地区の運営委員会が2回(6月・2月)北九州市で開催されましたが、今年度は宮崎市で1回の予定なので40,000円減額しました。

雑費は、96,730円減の115,270円。
予備費は、前年度比187,1225増で、前期繰越金と同額の734,730円。
これは、当該年度の収入額と支出額を同額にしたいという考えに基づくものです。
  特別会計は、歳入は年度当初は雑収入と前期繰越金のみで、歳出は第5号議案でもお諮りしますが、新たに設ける事業会計に1,500,000円支出します。


(第3号議案・第4号議案についての質疑)

説明の後、第3号・第4号議案についての質疑が行われました。

特別会計から新たに設ける事業会計への繰入が予算計上されているが、それはミニ仏壇を作るための経費捻出のためであるが、ミニ仏壇については事業計画にあげられていない。一般には事業計画として承認されたものを予算計上するので、ミニ仏壇についても事業計画案に入れるべきではないかとの意見がありました。
  これに対して、佐々木理事長は、事業会計については第5号議案で提議しているので、承認されてから事業計画案に入れることにしたいと考えていたが、「事業計画案⇒予算案」という流れが理にかなっているので、重点項目の「① 九州地区保育研修北豊大会」の前に「① ミニ仏壇の制作・普及」の文言を入れ、あとは一つずつ繰り下げて5項目とすることにしたいと答えました。

他は、特に議案についての質問はなく、第3号議案(事業計画案)、第4号議案(予算案)は、賛成多数で承認されました。 

 

(第5号議案)~事業会計の新設について

続いて、佐々木哲生理事長が、「事業会計」の新設について次のように説明しました。
  おそらく、大半の加盟園では「幼児のおつとめ」をはじめとして、園で仏参や仏教行事が行われ子どもたちは阿弥陀さまに手を合わせて拝んでいることと思います。ところが、帰宅すると、園児の若い保護者の家庭にはほとんど仏壇がありません。そこでこの度、鹿児島教区保育連盟において制作用の教材として「ミニ仏壇」を作り、教区内の加盟園、さらに他教区の加盟園にも頒布して活用してもらいたいと考えています。既に、京都で開催された保育連盟の評議員会の折りに仮予約をいただき、400セットほどは販売の見込みがあります。これに鹿児島教区の分と、子ども会などでの利用分を含めると、600セット程度需要の見込みがあります。業者の見積もりでは、これにかかる経費として約150万円近くを要します。
  なお、このミニ仏壇は「年長児(および学童)」を対象としているので、今年度だけでなく、これから毎年作成・頒布していきたいと考えています。そこで、この度独立した事業会計を立ち上げて運営することができればと思っています。

財源は、平成29年度末の時点で4,05,781円となっている特別会計から1,500,000円を繰り入れて、新たに事業会計を設定することを提案します。
  
事業会計については、教区で作成している「まことの保育のしおり」も他教区の加盟園で利用して頂きたいと考えているので、要望があれば年度の途中で印刷し、それに係る経費と収入もこの事業会計で処理したいと思っています。


  (第5号議案についての質疑)

説明の後、第5号議案についての質疑が行われました。

ミニ仏壇の活用の仕方や、サンブルの配布について質問があり、佐々木理事長が説明した後、第5号議案は、賛成多数で承認されました。 

 

(第6号議案)~役員改選(2018年度~2020年度)について

議長より今年度は役員改選の年に当たり、そのことについて事務局への説明が求められました。これを受けて、事務局より、今月3日に開催された理事会において、佐々木哲生理事長、正覺智成副理事長、川口公男副理事長の3人が再選されたことが述べられました。

議長から、連盟規約に基づき承認の可否が問われ、特に異論は出ず、理事会で選出された3名が承認されました。

次に、監事の選出について協議が行われ、新たに慈光幼稚園理事長・笠置信行氏と、大隅中央幼稚園園長・平島義仁氏が選出されました。

 

(その他)

  今年度は、既に終了予定時間になり、議案の審議も十分に尽くされていたこともあり、特にありませんでした。

教区では、事業報告にも記載してあるように、新任、中堅、主任・主幹、理事長・園長、保育セミナー等を開催していますが、近年参加者は増加傾向にあるものの、その一方全く参加者のない園も少なからずあります。園内事情により、教区の研修には参加できなくても組主催の研修会に参加しておられる園もありますが、やはり共にまことの保育の推進を標榜しながら、中央、九州管内、教区・組の研修会に誰一人の参加者もない園が少なからずあるということは遺憾に存じます。
 
園外の研修への参加が難しい園は、保育連盟が毎月1冊『保育資料』を無償配布していますが、有償配布もしていますので、せめて各クラスに1冊ずつは置くようにして、園内研修等で活用して頂くなど、まことの保育推進のためのご配慮を賜りますようお願いいたします。
  教区保育連盟では、これからも加盟園の先生方のご意見に耳を傾けながら、まことの保育を推進していくことができますよう、誠心誠意努めて参りたく存じます。今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

以上、平成30年度総会のご報告をさせていただきます。