2016 保育連盟総会 
   
 ☆ 平成28年4月11日(月) 鹿児島別院会議室にて開催

2016(平成28)年度 総会報告書

 4月11日(月)1600より1715まで、本願寺鹿児島別院会議室において2016(平成28)年度の教区保育連盟年次総会が開催されました。当日の出席数は、加盟85園中26名(欠席委任状25園)でした。

 開会式では「重誓偈」の勤行のあと、橋格昭教区保育連盟会長、佐々木哲生鹿児島教区保育連盟理事長の挨拶がありました。

引き続き、M上博幸氏(南隅組・細山田こども園 園長)を議長に選出して、議案についての審議が行われました。

【提出議案】

第1号議案 2015(平成27)年度事業報告の件

第2号議案 2015(平成27)年度歳計決算報告の件

〜監事監査報告〜

第3号議案 2016(平成28)年度事業計画(案)

第4号議案 2016(平成28)年度歳計予算(案)の件

その他

【議事の顛末】

先ず議長により、本総会は教区の保育連盟規約第8条2項に基づいて開催されるものであり、審議された議案は出席者の過半数をもって議決されること、並びに出席が26名(欠席委任状・25園)であることの確認が行われた後、早速第1号議案の審議に入りました。

(第1号議案)〜平成27年度事業報告

 第1号議案に関して、保育連盟の佐々木哲生理事長が平成27年度に実施した事業の経過、並びに概要について、次の通り報告を行いました。

  4月4日に監事監査を受けた後、410日に年次総会を開催しました。

理事会は、昨年度は5回開催しました。

4月6日の第1回理事会では、平成27年度から平成29年度までの役員改選を行いました。

6月6日の第2回理事会では、平成27年度の総会報告と、5月11日〜12日に開催した新任職員研修会についての研修内容と収支結果の報告がされました。また、729日の中堅職員、30日の主任(主幹)職員、8月27日の第1回理事長・園長研修会についての予算が示された他、725日〜26日開催予定のまことの全国北海道大会への鹿児島教区からの参加申込状況の報告がありました。また、821日〜22日の九州地区保育研修佐賀大会の参加申込数が、佐賀教区からの依頼数40名に対して超過しているとの報告がありました。

911日の第3回理事会では、729日〜30日の教区中堅・主任(主幹)職員研修会、8月27日の教区第1回理事長・園長研修会について、研修会ごとの実施内容と収支結果、並びに7月25日〜26日の全国保育北海道大会並びに九州地区保育研修佐賀大会についての参加状況等の報告がそれぞれありました。また、1015日開催予定の保育セミナーについての日程・予算が示されました。

1225日の第4回理事会では、1015日に開催した教区保育セミナーについての実施内容と収支結果の報告、並びに第2回理事長・園長研修会の予算が示されました。また、平成28年度の研修計画、理事会開催期日等について審議しました。

3月14日の第5回理事会では、第2回理事長・園長研修会についての実施内容並びに収支結果についての報告が行われた他、平成27年度の事業報告と予算の補正、並びに平成28年度の事業計画案と予算案等を審議しました。

 研修委員会も、昨年度は5回開催しました。

4月23日の第1回委員会では、5月11日〜12日に開催予定の新任職員研修会の日程、並びに各委員の役割分担等について協議しました。

5月27日の第2回委員会では、5月の新任職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証。7月29日の中堅職員研修会・30日の主任(主幹)職員研修会の日程、役割分担、研修内容等について協議しました。

6月24日の第3回委員会では、「入園のしおり」の内容を検討しました。

9月4日の第4回委員会では、中堅職員研修会・主任(主幹)職員研修会の実施結果、研修アンケートの分析、並びに研修全般についての検証と反省、8月28日の第1回理事長・園長研修会、1017日の保育セミナーについて協議しました。

1224日の第4回委員会では、1017日の保育セミナー、第2回理事長・園長研修会についての検証、第3回園長研修会の内容、並びに平成27年度の諸研修会・保育セミナーの方針、期日・内容等についてそれぞれ話し合いました。

 平成27年度の各研修会には、新任職員48(37)名、中堅職員88(61)名、主任(主幹)職員39(33)名、第1回理事長・園長39(54)名、保育セミナー36(38)名、第2回理事長・園長38(51)名の方々のご参加を賜りました。※(  )内は平成26年度の参加者数。

  新任職員は年度によって採用数により変動がありますが、いずれの研修会も多くの先生方のご参加を賜りました。

中堅・主任職員研修会のご講師は、外松太恵子先生。研修テーマは「まことの保育について」。第1回理事長・園長研修会のテーマは「社会福祉法人改革とこれからの法人経営について」、第2回理事長・園長研修会は「社会福祉法人改革・認定ども園・指導監査〜・認定定子ども園への移行とその実務について」、いずれもご講師は小笠原文孝先生。

1015日に開催した保育セミナーのご講師は、米衛政光先生。今回は、「気になる子どもの理解と支援」について研鑽を積みました。


(第2号議案)〜平成27度決算

1号・第2号は関連議案であることから、引き続き保育園連盟事務局(一條和眞氏)が平成27年度の決算状況について、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は補正予算の額に対しての数字を表示するようにしていることを述べたあと、次の通り説明を行いました。

まず『歳入』の部。

教区からの助成金の他、平成27年度も早期に連盟会費を全園完納して下さったおかげで10%の還付金等、概ね(補正)予算通りの収入があった他、各研修会等に多数の方々のご参加があったこともあり、歳入合計は「4,286,293円」になりました。

各研修会に、お繰り合わせ諸先生方のご参加を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。

次に『歳出』の部。

ほぼ、(補正)予算に応じた支出状況で、歳出合計は「3,682,447円」になりました。

予算補正後の決算で、歳入合計から歳出合計を差し引くと、次期繰越額は「423,846円」円。前期繰越額は「649,996円」ですから、当期繰越額は「226,150円」の欠損になります。なお、特別会計に「400,000円」の繰り入れを行いますので、実質的には「173,850円」の当期繰越額だったということになります。

特別会計は、前期の繰越額が「3,805,053円」。これに400,000円の繰入と雑収入179円を加算すると歳入合計は「4,205,232円」になります。一方、特別会計からの歳出は、平成27年度はありませんでした。

この「特別会計」は、九州地区保育研修鹿児島大会や全国保育大会等を鹿児島教区担当で開催する際、その都度教区内の加盟園に大会協賛金をお願いしなくても良いようにするために積立てているものです。これまで、1993年・2002年・2009年に鹿児島教区担当で開催した九州地区保育研修鹿児島大会、全国保育大会では、いずれもこの積立金を基金として活用したことで、教区内の加盟園には別途大会協賛金をお願いせず円滑に大会を運営することが出来ました。なお、次回鹿児島教区が九州大会を担当するのは平成32年の予定で、あと4年後ということになります。特別会計への積立の趣旨をご理解ください。

(監事監査報告)

 続いて、監事の岡野龍信氏(祁答院組・藺牟田保育所)による監査報告が行われ、4月4日決算に関して野田久教(南島組・西之表幼稚園)氏と、歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことが述べられました。

(第1号議案・第2号議案についての質疑)

  第1号・第2号議案についての質疑が行われましたが、特に質問事項はなく、第1号・第2号議案は全員一致で承認されました。

続いて平成28年度の事業計画及び予算にかかる第3号・第4号議案について、それぞれ理事長と事務局が次の通り説明を行いました。

(第3号議案)〜平成28年度事業計画

活動方針は『宗門の御同朋の社会をめざす運動(実践運動)に基づき「まことの保育」の促進をするため、理念の考究と徹底を計り、組織を充実し、もって幼児教化の確立を計る』

スローガンは『親鸞聖人の生き方に学び、まことの保育を広めよう』

研修テーマは『「すべてが、わたしを生かしている」〜つながり・縁起〜』

です。重点項目は本日の資料にある通りで、今年度は理事会4回・研修委員会4回、新任・中堅・主任(主幹)職員、園長・理事長研修会(2回)、保育セミナー等の開催を予定しています。


@     新任研修会                  5月10()11()  講師:研修委員

A     主任(主幹)職員研修会    7月27()  講師:高輪真澄 氏

B     中堅職員研修会               7月28()  講師:高輪真澄 氏

C     第一回理事長・園長研修会      829()  講師:未定

D     保育セミナー                   1018()  講師:未定

E    第二回理事長・園長研修会    14()   講師:未定

重点項目の中では、8月20日・21日に佐世保市で開催される第44回九州地区保育研修長崎大会(鹿児島教区への参加依頼数30名)の目標達成。教区及び組における研修活動の充実(「まことの保育 研修テキスト」の活用)。「卒園児(年長児)のつどい開催」等による、子ども・若者ご縁づくりとの連携。諸保育教材の活用奨励(保育連盟発行の「保育資料」講読の促進〜1園5冊以上、教区保育連盟「保育のしおり」の配布。教区保育連盟ホームページの活用。保育連盟作成の舞踊劇CD「子どもミュージカルおしゃかさま」の園での購入・使用)。まことの保育の確立(「まことの保育」の理念・主題を盛り込んだ保育指導計画の作成と実践)を推進していくことが確認されました。

 

(第4号議案)〜平成28年度予算案

事務局より、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示していることを述べたあと、次の通り説明しました。

『歳入』の部。

平成28年度の教区加盟園数は、認定子ども園への移行による保育園と幼稚園の合併に伴い1園の減があったものの、1園の加盟があったため前年度と同じく85園。

そのため、会費も前年度と同額。なお、教区より今年度も100,000円の助成を頂ける予定です。

研修参加費は、平成27年度の参加状況に鑑みて、前年度比70,000円増額しました。

また、前期繰越金は前年度より226,150円減の423,846円。

歳入全体では前年度比148,539円減の「3,773,000円」を見込んでいます。

『歳出』の部。

会議費・事務費・報奨費・宗派負担金・大会負担金・出張渉外費・慶弔費は、前年度と同額。

事業費は80,000円の減。この内、教区研修費は100,000円の増。文書伝道費は、200,000円の減。文書伝道費は平成27年度「まことの保育のしおり」を制作しましたが、2年分印刷したので今年度は印刷の費用がないため200,000円減としました。育成費は25年度から新たに設けた項目です。本願寺派保育連盟では、平成25年度から各教区の研修委員を育成するための指導者養成研修会を京都で開催しています。教区では、まことの保育の指導者を育成するため、参加者には助成をしています。平成27年度は2名参加して頂きましたが、平成28度は1名追加して3名の参加を予定しています。

特別会計への繰入金は、例年通り年度当初の予算作成の段階では見込んでおりません。

予算は、基本的には毎年当該年度の歳入で歳出を賄うことを基本方針としているため、歳入の前期繰越金と歳出の予備費が同額となるような予算編成を心がけています。予備費は431,000円計上しました。


(第3号議案・第4号議案についての質疑)

その後、第3号・第4号議案についての質疑が行われました。

他に質問はなく、第3号議案(事業計画案)、第4号議案(予算案)は、全員一致で承認されました。 

(その他)

「その他」として、理事長から次のような説明がありました。

 @   「幼児のおつとめ」について
  当初、今年の3月までに「幼児のおつとめ」のDVDが製作・配布される予定でしたが、製作業者の都合で期限に間に合わせることができず、ようやく今日11日に届きました。現在、園によっては「幼児のおつとめ」以外のお勤め(正信偈など)をしておられる園もあるかと思いますが、今回配布されましたDVDにはCDも添付されているので、これを機に「幼児のおつとめ」を取り入れて頂きたいと思います。また、おつとめの作法が今回一部変更箇されました。その内容は、既にメール配信してありますが、今後教区の職員研修会ではそれを踏襲して行きますので、園でも確認をお願いします。
A 
「まことの保育 テキスト2016」について

 教区保育連盟では、2013年から「まことの保育研修テキスト」を作成して、職員研修会で配布・活用していますが、毎年改訂を行い今年は2016年度版を作成しました。今回は「幼児のおつとめ」の作法について、最新の内容に書き改めています。
B「卒園児(年長児)のつどい開催」について
 重点項目のA教区における研修活動の充実「卒園児(年長児)のつどい開催」等による少年連盟との連携というのは、具体的には平成25年度から南隅組が始めた試みです。内容は、3月で卒園していく組内の園児が仏参(幼児のおつとめ)を行った後、和太鼓、仏典ミュージカル、組体操・合奏・合唱・遊戯などの発表を行い、閉会式ではプトリ・プトラグッズをプレゼントとして、「小学生になったら年4回開催しているキッズの集いでまた会いましょう」と呼びかけています。なお、子どもだけでなく各園の職員も演奏やコーラスなどの発表も行い、盛り上がっています。各組でも、是非このような試みを検討して頂きたいと思っています。
C 保育連盟制作の「こどもミュージカルおしゃかさま」の活用
 遊戯会・発表会で利用して下さっている園もありますが、他教区にくらべると多いものの、園数としてはまだそれほど多くないようです。理由としては、CDがあることをご存知でない、あるいは知ってはいるものの「どのように取り入れていけばよいのか分からない」という声も聞かれました。そこで、平成26年度は10月に開催した教区保育セミナーで、このこどもミュージカルを題材として取り上げました。既に実施している園での発表を録画したものを見たり、実施園での取り組みの在り方を聞いたり、振り付けなど表現の仕方についても研鑽を深めました。保育セミナーを契機として数園がCDを購入されたので、今後教区内の多くの園で取り入れて下されば有り難く存じます。

  この他、今年度から新たに認定こども園に移行された川内組・くしきの森のこども園の井上恒夫先生から、認定こども園に移行される際のご苦労と、今後の取り組みの在り方について所感が述べられました。

  最後に、鹿児島教区保育連盟副理事長・認定こども園さすえの正覺智成氏より、まことの保育の実践者を育てていくことを念頭に、今後とも加盟園が協力しあい、いっそう「まことの保育」の推進に努めていきたいとの閉会の挨拶がありました。

平成28年度は、以上のような事業計画・予算等に基づいて連盟の活動を推進して参ります。

さて、平成27年度から「子ども・子育て新システム」が実施されることになりました。早速、平成27年から認定こども園に移行された園がありましたが、平成28年度も新たに移行される園があり、この結果加盟85園中20園が認定こども園になりました。さらに、平成29年度からの移行を予定しておられる園もあるようです。これまで教区保育連盟は、主に保育園・幼稚園の加盟園で構成されていましたが、認定こども園数も増えてきたので、今後研修を行う際は、そのことを考慮して企画を進めていきたいと思います。

今後、社会福祉法人では評議員会が必置となるなど、制度改革が行われる他、新たな保育制度では、いろいろな事業を行うことで加算がついたりしますが、正しい情報を入手し、的確に理解していないと円滑な園運営に支障をきたすことが懸念されます。このような状況を踏まえて、教区保育連盟では、常に新たな情報の入手に努め、それらの提供・対処方法などお伝えしていきたいと考えています。

また、教区内研修への参加者数は増加傾向にあるのもの、新任、中堅、主任(主幹)、理事長・園長、セミナーを開催していますが、全く参加者のない園も少なからずあります。園内事情により、教区の研修には参加できなくても組主催の研修への参加しておられる園は評価できますが、やはり共にまことの保育の推進を標榜しながら、組・教区研修に誰一人の参加者もない園があるということは遺憾に存じます。

教区保育連盟では、これからも加盟園の先生方のご意見に耳を傾けながら、まことの保育を推進していくことができますよう、誠心誠意努めて参りたく存じます。今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

以上、平成28年度総会のご報告をさせていただきます。