2011 保育連盟総会 
   
 ☆ 平成23年4月18日(月) 鹿児島別院会議室にて開催


☆ 富永眞秀 教区保育連盟会長
 
 ☆ 笠置信行 教区保育連盟理事長
 ☆ 正覚智成氏(指江保育園長)を議長に選出
   
 
☆ 平成22年度事業報告並びに
    平成23年度事業計画案について説明
    平島義仁 教区保育連盟運営管理委員長
 ☆ 平成22年度決算報告並びに
   平成23年度予算案計について説明
   佐々木哲生 教区保育連盟研修委員長
  
 ☆議事の審議に入る前の提案により、執行部席を設けて議事を進行しました。
☆ 監事監査報告

  石神慶正 保育連盟監事  
 
 ☆ いろいろな意見、提案がなされ、今後の連盟の運営に際して、有意義な総会となりました。 ☆ 伊地知征明 教区保育連盟副理事長
2011(平成23)年度 総会報告書


 4月18日(月)1600より1805まで、本願寺鹿児島別院会議室において2011(平成23)年度の保育連盟年次総会が開催されました。当日の出席数は、加盟89園中52園(内、欠席委任状32園)でした。

 開会式では「重誓偈」の勤行のあと、富永眞秀鹿児島教区保育連盟会長(鹿児島教区教務所長)、並びに笠置信行鹿児島教区保育連盟理事長の挨拶がありました。

挨拶の中では、先ず東日本大地震に被災された方へのお見舞いと哀悼の言葉が述べられました。また、本年は宗祖親鸞聖人750回大遠忌法要が勤まる年であることに鑑み、親鸞聖人への報恩の思いを子ども達に伝えて行くことの大切さが強調されました。さらに、昨年口蹄疫の影響で中止になった九州地区保育研修宮崎大会が、今年は宮崎大会として開催されますが、宮崎教区から当教区に対して大会への後援要請があったことが報告されました。

議案の審議に先立ち、見渡したところ総会への出会者が加盟園数に比べると少ないのではないか。また、総会のスタイルにも問題があるのではないかとの指摘があり、理事長、副理事長、委員会委員長は前の席に向かい合うような形で座るよう提案があり、それに従い執行部席の設定を行った上で審議に入りました。

引き続き、正覚智成氏(出水組・指江保育園長)を議長に選出して、議案について審議が行われました。

 

【提出議案】

 

第1号議案 2010(平成22)年度事業報告の件

第2号議案 2010(平成22)年度歳計決算報告の件

〜監査報告〜

第3号議案 2011(平成23)年度事業計画(案)

第4号議案 2011(平成23)年度歳計予算(案)の件

その他 

【議事の顛末】

    

議長がまず、今総会の出席者数が52(委任状32園を含む)園であることの確認を行った後、早速第1号議案の審議に入りました。

 

(第1号議案)〜平成22年度事業報告

 第1号議案に関して、保育連盟の平島理事が平成22年度に実施した事業の経過、並びに概要について、次の通り報告を行いました。

  監事監査を412日に受けた後、414日に総会を開催しました。

理事会は、昨年度は3回開催しました。8月の会議では、5月の新任職員研修会、7月の中堅職員・主任職員研修会についての実施結果並びに収支についての報告が行われた他、口蹄疫のために中止になった8月の九州地区保育研修宮崎大会について話し合い、九州ブロックの理事会において平成23年度に再び開催することを宮崎教区に勧めることになりました。

12月の理事会では、8月の第1回園長研修会、10月の保育セミナーについての実施結果並びに収支についての報告が行われた他、「まことの保育のしおり」改訂、2月の第2回園長研修会、及び平成23年度の研修計画について審議しました。

3月の理事会では、第2回園長研修会についての実施結果並びに収支についての報告が行われた他、平成22年度の予算の補正並びに平成23年度の事業計画と予算案を審議しました。

 研修委員会は、昨年度は4回開催しました。4月の委員会では、5月の新任職員研修会について日程、役割分担等について話し合いました。6月の委員会では、5月の新任職員研修会の反省を行った他、7月の中堅職員・主任職員研修会、8月の第1回園長研修会について話し合いました。9月の委員会では、中堅職員・主任職員研修会、第1回園長研修会についての反省を行った他、次年度に向けての改善点を話し合いました。12月の委員会では、第2回園長研修会、並びに平成23年度の諸研修会の方針、期日等について話し合いました。

 平成22年度の各研修会には、新任52名、中堅69名、主任39名、第1回園長26名、第2回園長40名の方々のご参加を賜りました。中堅・主任職員研修会のご講師は外松太恵子先生、第1回園長研修会は小笠原文孝先生、第2回園長研修会は伊藤周平先生でした。

運営管理委員会は、昨年度は3回開催しました。

9月の委員会では、10月の保育セミナーについての内容を検討しました。11月の委員会では、10月の保育セミナーの実施結果並びに収支についての報告が行われた他、食前・食後のことばが新しくなったことを受けて「保育のしおり」改訂について話し合いました。1月の委員会では、改定作業中の「保育のしおり」について再度内容を検討しました。

10月に開催した保育セミナーは52名の参加者(前年度は35名の参加)がありました。内容が「まことの保育」の指導計画作成についてであったためか、これまでの保育セミナーでは最多の参加者数でした。

この他の教区外研修については、資料に基づいて報告をしました。

(第2号議案)〜平成22年度決算

1業・第2業は関連議案であることから、引き続き保育園連盟の佐々木理事が平成22年度の決算状況について、今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は補正予算の額に対しての数字を表示するようにしていることを述べたあと、次の通り説明を行いました。

まず『歳入』の部。

教区からの助成金の他、平成22年度も早期に連盟会費を全園完納して下さったおかげで、10%の還付金等、ほぼ補正予算通りの収入があった他、各研修会等に例年に比べて多数の方々のご参加があったこともあり、合計4,476,379円の歳入となりました。

各研修会等に多数の方々のご参加がありましたこと、改めて御礼申し上げます。

次に『歳出』の部。

九州地区保育研修宮崎大会が口蹄疫の影響で中止になったため「大会負担金」の支出が0であった以外、ほぼ予算に応じた支出状況でした。

予算補正後の決算で、歳入合計から歳出合計を差し引きますと、280,768円ですが、これに前期繰越金から 219,232円を取り崩して500,000円を特別会計に繰り入れました。これにより、平成22年度は当期欠損219,232円。になります。また、平成23年度への繰り越しは、前期繰越金837,622円と欠損額を合算して618,390円となりました。

 平成22年度の特別会計は、500,000円の積み立てを行った他、預金利息417円の雑収入がありました。これは、通常特別会計の預金利息は、満期が来た時点で自動的に一般会計の普通預金に繰り入れられるように設定しているのですが、22年度は定期預金の一部で手続きを行っていないものがあったために、そのまま定期預金に利息がついたものです。今年度からは、満期時に普通預金に自動的に入るよう手続きをしました。

これにより、特別会計の累計額は前年度繰越額2,664,466円と合算すると、3,164,883円になります。なお、この積立金は、今後鹿児島教区担当で九州大会等を開催する際などの基金として活用する予定です。

(監事監査報告)

 続いて、監事の石神慶正氏による監査報告では、決算に関して歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことが述べられました。 

(第1号議案・第2号議案についての質疑)

 その後、第1号・第2号議案についての質疑が行われました。

・会議費に関連して、理事会・研修委員会・運営管理委員会への出席状況についての質問がありました。

〜事務局よりそれぞれの会議・委員会への参加状況の報告がありました。

・これに対して、理事会への理事の参加が少ないようであるとして、参加の奨励を図るようにとの意見が述べられました。

・理事が、理事会に出席できない場合は、代理者の出席を検討するようにとの意見もありました。

・各組の理事の選出方法、並びに組の保育連盟があるところは、運営方法や規約があれば教えて欲しいとの要望がありました。

・保育連盟の理事の報奨費は、理事長・副理事長(2名)の3名に支払われているが、研修委員長と運営管理委員長にまで支給の範囲を広げて良いのではないかとの提案がありました。

他の事項については、特に質問もなく、第1号・第2号議案は全員一致で承認されました。

続いて平成23年度の事業計画及び予算にかかる第3号・第4号議案について、それぞれ担当の平島理事(3号)、佐々木理事(4号)が次の通り説明を行いました。

(第3号議案)〜平成23年度事業計画

 教区保育連盟の活動方針・スローガン・研修テーマ・重点項目は資料にある通りで、今年度は理事会4回・研修委員会4回・運営管理委員会2回、職員研修会、セミナ−の開催を予定しています。

     

@     新任研修会         5月24()25()

A     中堅職員研修会    7月27()

B     主任職員研修会     7月28()

C     第一回園長研修会    829()

D     保育セミナー       1026()

E     園長研修会         2月1()

また、教区内・教区外で実施される諸研修等についても、「まことの保育」推進のために、予め園の年間計画に組み込んでお繰り合わせご参加くださいますようお願いをいたしました。

重点項目の中では、7月に京都で開催される第28回全国保育大会(鹿児島教区への参加要請数130名〜総会当日の申込み状況は40名)と、8月に宮崎教区で開催される保育研修宮崎大会(鹿児島教区への参加要請数80名)、教区及び組における研修活動の充実(まことの保育者の育成)、諸保育教材の活用奨励(保育連盟発行の「保育資料」講読の促進〜13冊以上、教区保育連盟「保育のしおり」の配布、教区保育連盟ホームページの活用、保育連盟作成の舞踊劇CD「子どもミュージカルおしゃかさま」の園での購入・使用など)まことの保育の確立(「まことの保育」の理念・主題を盛り込んだ保育指導計画の作成と実践)を推進していくことが確認されました。

なお、資料の「教区外研修」の欄には記載してありませんでしたが、各ブロックでの保育大会や、中央での保育大学講座・保育セミナ−等は、7月に京都で開催される全国保育大会の開催にともない実施が見送られる中、真宗保育学会のみは1111日(金)〜12日(土)に「岡山くらしき作陽大学」を会場に開催されることが付言されました。

 

(第4号議案)〜平成23年度予算案

今年度も当初予算・補正予算を併記し、比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示していることを述べたあと、次の通り説明しました。

『歳入』の部。

平成23年度の加盟園数は、前年度より1園減って89園。

そのため、会費は前年度比22,00円の減。教区からは今年度も100,000円の助成を頂ける予定です。

研修参加費は、前年度と同額としました。また、前期繰越金は219,232円の減。

歳入全体では前年度比242,500円減の4,025,500円を見込んでいます。

『歳出』の部。

会議費・事務費・報奨費・大会負担金・出張渉外費・慶弔費・特別会計繰入金は、前年度と同額。事業費の内、組研修会費の減は加盟園の1園減によるもの。文書伝道費の減は、前年度「保育のしおり」を改訂をした際に、今年度の分も印刷したことによります。大会負担金については、九州地区保育研修宮崎大会が、口蹄疫の影響で中止となり、そのため負担金の支出は行いませんでした。今年度は、宮崎大会として開催されるものの、昨年度中止になった九州地区保育研修大会と同じ内容であり、本教区は隣接教区でもあるので、今年度は支出することにしたいと述べました。なお、特別会計への繰入金は、当初は見込んでおりません。

また、当該年度の歳入で歳出を賄えるよう意識しているため、歳入の前期繰越金と歳出の予備費が同額となるような予算編成を行ったことを付言しました。

次に、周知の通り、3月11日に発生した東日本大地震は未曾有の災害を引き起し、未だに多くの方の行方が不明であるばかりでなく、被災された方は大変な苦労をしておられます。本願寺では義援金を募っていますので、保育連盟としても義援金を拠出することにしたいと存じます。ただし、他の保育団体や地域等でも義援金の要請がなされているようですので、これから各園に要請するのではなく、前年度末に特別会計に繰り入れした額と同額の500,000円を鹿児島教区保育連盟として本願寺の「たすけあい募金」に送金することにしたいとのことで、特別会計3,164,883円の中から500,000円を東日本大震災への義援金として拠出することが提案されました。

 

(第3号議案・第4号議案についての質疑)

・保育を取り巻く環境は激変しているが、理事会、研修委員会、運営管理委員会でもこのことを重視し、研修等を通じて多くの情報を加盟園に提供するようにして頂きたいとの要望がありました。

・宮崎大会に後援するのであれば、金額として50,000円は少ないのではないか。宮崎は隣接県でもあり、100,000円ほど出して良いのではないかとの意見がありました。

・平成23年度の出張渉外費は、全国保育大会、宮崎大会、九州地区運営委員会の3回出張の機会が予定されているが、現行予算額(50,000円)では少ないのではないかとの質問がありました。

・理事等への報奨費も、各委員会委員長にまで広げて良いのではないかと、重ねての提案がありました。

・宮崎は、教区の研修大会ということであるが、これに負担金を拠出することになれば、他の教区の研修大会に協賛金を出すことの前例になりはしないかとの懸念が示されました。

〜これについては、事務局、理事長から経緯の説明があり、宮崎教区への大会負担金は宮崎教区から依頼文が届いた時点で予算の執行を行うということで参加者からの了解を得ました。

他の事項については、特に質問もなく第3号・第4号議案は全員一致で承認されました。

(その他)

「その他」の中で、事務局から、全国保育大会への中央からの参加要請は160名ですが、教区の現状に鑑みて130名の参加を期待したものの、現状ではその半分以下、中央からの要請の4分の1となる40名の申込みにとどまっていることが報告され、目標に少しでも近づくように、参加のお願いがありました。

宮崎教区の研修大会については、昨年度は九州地区保育研修として開催される予定でしたが、周知の通り口蹄疫の感染拡大を防止するために大会の開催が見送られました。今年度は、研修会の内容は昨年度の九州地区保育研修と同じであるものの、宮崎教区の研修大会として開催されるため、宿泊施設や懇親会等の設定は宮崎教区で行えないということです。そこで、宮崎大会に参加される場合は、各園で個々にホテルの確保等することになるため、事前調査で50名以上の参加が見込まれる南隅組で既に80名分のホテルの部屋の確保並びに懇親会の設定を行っているとの報告がありました。

 

最後に、鹿児島教区保育連盟副理事長の伊地知征明氏より、本日ご提言頂いたことを、今後理事会や各委員会で審議して、実現していくよう努めたいとの閉会の挨拶がありました。

平成23年度は、以上のような事業計画・予算等に基づいて連盟の活動を推進して参ります。

周知の通り、昨年は「幼保園一体化」の問題が浮上し、10年を目途に保育園・幼稚園を「子ども園」に収斂するとの方針が打ち出されました。しかし、保育団体、地方議会などからの反対が相次ぎ、保育制度の変更の内容についても二転三転するなど、不透明感が漂い始めた頃に東日本大震災が発生し、その被害のあまりの大きさに政府は震災の対応に終始しているように窺えます。

けれども、おそらく今後数年の間に保育を取り巻く環境は激変して行くことが予想されます。また、行政による制度の見直しだけではなく、保護者の意識や保育に対する要望もますます多様化・複雑化の度合いを増して行くことが懸念されます。

とはいえ、どの地域でご縁があっても、等質の「まことの保育」を受けて頂けるような加盟園間の連携が今後ますます大切になってくると思われます。これからも、皆様方のご意見に耳を傾けながら、そのことの実現に鋭意努めてまいりたく存じます。

今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

以上、平成23年度総会のご報告とさせていただきます。