夏場の麻しんワクチン

　Ｑ：１歳４ヶ月になる息子の予防接種のことでお聞きしたいのですが。
先日３種混合の３回目を終了しました。
次はようやく麻疹かと思っていましたら、病院で「夏場は副作用も強く麻疹の予防接種はやっていませんので、先に風疹を受けて下さい」と言われ、風疹の予約をしました。
同時に風疹の問診票をもらい、家で見ましたら「麻疹の後に風疹を受けるのが望ましい」と書いてありました。
麻疹より先に風疹を受けると何かまずいのでしょうか？
それと、息子には卵・牛乳のアレルギーがあるのですが（徐々に解除中）、予防接種で気をつけないといけないのは「麻疹」と「インフルエンザ」と言われました。
成分に卵が入っているとか。でも、３種混合を受けた病院では「麻疹にはゼラチンは入っているが、卵アレルギーは関係ないですよ。同じ物が３種混合の成分にもあるので、３種混合で大丈夫ならば大丈夫です」と言われました。
どちらが正しいのでしょうか？
ちなみに３種混合接種後は何の変化もありませんでした。

Ａ：　ご指摘の通り、麻しんワクチンには発熱等の副反応が出 ることもあり、夏場は控えるとの考え方もあります。
自然感染の場合、風疹より麻しんの方が生命に関るくら い重症になることがあるとの理由で、麻しんワクチンを 先に受けることが望ましいと記載してあるわけです。
ワクチンに使うウイルスを鶏卵培養した時代があり、卵 アレルギーの方は注意を喚起する意味で注意項目に記載 がありますが、ワクチン製剤からは生化学的手技では検 出できない程の超微量でありますので、殆ど心配要りま せん。
ただし薬液と関係なく、針を刺すことによるシ ヨックは用心しても、いつでも起こり得ますので、これ に対応出来る施設での予防接種をお願いします。
なお麻しん予防接種については多くの質問がありました。 育児相談３、３４、７０、８４、１１６などご参照下さい。
　　　　平成１２年７月７日