朝 礼 訓 辞
平成24年5月1日
ロンドンオリンピックまで、100日を切り、代表選手の選考会が激しさを増し、最後の追い込みに入りました。 今年のオリンピックでの中で、もっとも注目を集めているのは、水泳の北島選手ではないでしょうか。17歳の時、初めて出場し、100m平泳ぎで4位に入り、21歳の時、アテネで100m、200mの両種目で金メダルを取りました。25歳の時の北京でも両種目ともに金、今までのオリンピックの歴史の中では初めてのことでした。 ところが今年29歳にして、4度目のオリンピック出場を果たし、そして密かにメダルを狙っているようです。 アテネでの金メダルの時には「チョー気持ちいい」と言い放ち、北京では「もう何も言えねぇ」と言い、今回の代表選手に決まった時には「自分でもさすがだと思う」とインタビューに答えました。 今までの日本選手の中には、オリンピック選手に選ばれただけで大変な国民的名誉ですので、それだけで満足し、大会までの練習を怠り、初戦で敗れたり、今までの自分の記録を下回ったりした選手がいたとも伝えられています。 それに引換え北島選手のあの根性、自分の決めた目標に向かって決して努力を惜しまないあの態度、私達にいろいろなことを教えてくれます。 私達は、この種子島、屋久島の精神科の患者のための医療に一生懸命努力するということ、そして新しい「せいざん病院」を建て直すという目標に向かって、頑張っていかなければならないと思います。 「人を助けるということこそが、医の原点である」と九大精神科の神庭教授は言っておられます。 北島選手を少年の頃から指導してきたコーチは北島の目の輝き、あの何かを狙うようなギョロッとした眼は、小さい時からどこか違っていたと言っておられます。 「目の輝き」と共に「心の輝き」が私達医療人にも求められているように思います。 5月に入り連休も続きますが、病気や交通事故などにも注意して過ごしてください。 今月も何卒よろしくお願い申し上げます。 |
医療法人純青会 せいざん病院 理事長 田上 容正 |