今年の合鴨ゼロ日放鳥の記録 2

合鴨ヒナ3
田圃B:石油ランプとヒナ

 この田圃Bは近くに電気が来ていないので生まれて1週間目で梅雨時まだ夜が寒いと言うことで石油ランプを焚いて暖を取ろうという計画で点けたのだが、実際は合鴨は育成小屋で雨に鍛えられていたのであんまり寄らなかった様子、温度もさほど上がらない石油ランプだったのもあるかも。

ひな4
田圃B:最初は寄っていた?

 寄っているように見えるが、私が無理矢理追い込んで写真を撮ったというのが正解だ。田圃は2500平方メートル=約2反5畝と広いから、約小屋から3m前方に網を張って2〜3日慣らすようにしているから、雨の田圃の真ん中で凍えるようなことはないが、暖があると言うことを認識させるために石油ランプの周りに追い込んだところだ。

合鴨ヒナ5
田圃B:遊ぶヒナ生後1週間目

 稲が植えて11日目、水面から約15cm内外。合鴨も稲も小さいのが判ると思います。でも植えてからこの日ぐらいに入れないとすでに稗(ヒエ=稲科の雑草で合鴨は食べないから、水掻きでかき回して浮かして除草する)やウリカワ(広葉雑草で合鴨に食べて貰う)が芽を出しているし、ウンカという害虫が梅雨前線に乗って中国大陸から渡ってきているので合鴨に食べて駆除してもらう必要がある。
 以前はもっと稲も大きくなるまで待って生後2週間くらいの大きな鴨を入れていたが、雑草が勝って苦労したので、このようにゼロ日から3日目くらいに入れる方法を編み出した。というのも、南国の稲作りは気温が高いので雑草も害虫も素早い対策が必要だ。

大海へ泳ぎ出すヒナ
田圃B:ついに大海原へ

 生まれて10日目、私の家に着いてから8日目ついに2反5畝の大きな水田に泳ぎだした合鴨のヒナたち。稲も小さいしヒナも小さいのが判ると思いますが、これくらいから入れると雑草もまだまだ弱々しいので小さなヒナたちでも十分水掻きで浮かしたり、食べたりしてくれる。この田圃に28羽入れたが、3羽はどうしても見つからなかった。おそらく夜野鳥が来ていたずらしたものと思われる。
 カラス除けには水田の上に1.5m間隔でテグスを張っているので安心だ(左下に黒く見えるヒモがそれ)。

犠牲者(鳥)
田圃A:犠牲になったヒナ

 7月5日(土)ついに犠牲者が出た。家の近くの田圃Aで3羽死んでいた。死体はいずれも目立った外傷はなかったが、1羽だけは薄く出血の痕があった。衰弱死という考えも捨てがたかったが、この出血を見てなにか外敵の陰が見えてきた。
 実は、田圃のすぐ脇の甲突川に水鳥の野鳥=特にゴイサギという大きな鳥がいるのだが、入れて2日目の夜それが田圃に入っているのを見つけた。まだ境の網や板があったのでヒナのところには至っていなかった。すぐに追い出したのだが、あいつが突いて殺害したのではという考えが浮かんできた。
 ゴイサギには悪いが、、、、

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