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私の保有する山あいの田圃約3反歩は私と友人の迫さん、Q里さんがそれぞれの方法で栽培している。私は、黒米を米ぬか除草で、植え付けは機械で行った。迫さんは代掻きして手植えの一本植え、苗は箱苗+田車と手除草で約2畝を、Q里さんは不耕起で、昔風に苗は畑で育てたものを1本植え+合鴨除草にチャレンジとそれぞれが自分の方法を追究している。 四方を山で囲まれた田んぼは、一般には谷地田(やちだ)と言われるが、鹿児島では迫(さこ)という。迫さんは文字通り迫田で仕事をしていることになる。 この写真は坂の上から撮ったのだが、鮮明さは今一ながら構図としては結構気に入っている。毎年秋に鹿児島県で開催される「農美展」に出展しようと思っている。 日本百景に迫る? 拡大写真 |
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迫さんはひげを生やしている。某焼酎関係の会社のオーナーだが、稲作りは趣味を超えた域である。鹿児島市内に住んでいた頃よりチャレンジしている。私の住んでいる田舎町に引っ越して4年、2年前より私の田んぼを作って3年目。でも昨年は出来秋に鹿かイノシシに収穫物を簒奪されて惨憺たる結果だった。今年は3人で電気柵を張って防御する予定だ。 ところで、迫さんが被っているのは鹿児島では「バッチョ傘」と呼ばれる。芭蕉の葉で作った傘で昔からの農民の傘だ。で、これはベトナムの「ノン」と呼ばれるやはりバナナの葉で作った傘にそっくりなのだ。鹿児島では男も被るが(私も被っている)、ベトナムでは女性しか被らない。しかも、バッチョ傘は頭に当たるところには輪っかがあるが、ベトナムの「ノン」は輪っかが無くてそのまま頭に載せてヒモできつく縛る。 迫さんからは掲載を許可していただいた。 |
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Q里さんは、雑草をエンジン草刈り機で買って、5月初めから畑で育てた大きな30cm位の苗を一本ずつ30cm間隔で植えていく。植える時は直径1cm位の竹で穴を開けてそこに入れていく。 合鴨を入れたのだけど、この合鴨はカラスに半日で全滅させられた。テグスは張っていたのだが、耕していないので田んぼに水があっても丘もあってカラスが着陸しやすかったのだろう。我々の代掻きした田んぼは水があるのでカラスは降りないし、合鴨もスイスイと逃げられるから大丈夫なのだ。 次の合鴨を入れる日を待っているが、合鴨は大きくなるのに稲が大きくならないので困っている。 |
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米ぬかを田植え後3〜4日後に散布して雑草の発芽を押さえようとする方法だが、南国鹿児島の6月田植えは雑草も発芽が早くてオチオチしていられない。少しでも日を置くと雑草が特にヒエとウリカワが大きくなって、米ぬかが肥料になってしまうからだ。 ここには田は三枚あるが6月30日機械植えして、水の溜まる田は7月4日、後二枚は5日に散布。雨で水が溢れそうだったから二日に分けた。7月8日現在雑草はそう目立っていない。深水管理。 |