*過去のご質問から、抜粋したものをご紹介しています。


   Q1. 妊娠後の定期検診はどのくらいの間隔で行けばよいのですか?
   Q2. おりものについて教えてください。
   Q3. 不正出血について教えてください。
   Q4. 「しこり」について教えてください。
   Q5. 「かゆみ」について教えてください。

 Q1. 妊娠後の定期検診はどのくらいの間隔で行けばよいのですか?

A1.


安心の中で出産を迎えるためにおかあさまと赤ちゃんのために、きちんと定期的に受診することが、安心のお産への大事なポイントです。
●妊娠6ヶ月(24週)までは4週間に1回
●妊娠8〜9ヶ月(24週〜35週)は2週間に1回
●妊娠10ヶ月(36週〜39週)は1週間に1回
出血、腹痛、むくみ、その他でご心配のときは、上記にかかわらずお早めに
診察をお受けください。

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 Q2. おりものについて教えてください。

A.2

おりものは子宮頸管粘液と膣の分泌液が混じり合ったもので、月経周期に応じて量や性状が変化します。月経直後から排卵まで徐々に量が増え、排卵期には最も多く分泌され、排卵後は減少します。分泌量が少ないときのおりものは乳白色で、分泌量が増えるに従って透明でのびのよい粘液になります。

正常なおりもの
一般的に色は乳白色で下着について乾燥すると黄色になり、やや甘酸っぱいにおいがします。分泌量はかなり個人差があります。分泌量が多い人では、ピーク時に下着が濡れたり、排便時に腹圧がかかるとおりものが流れるように感じることなどがありますが、異常ではありません。

異常なおりもの
いつもより分泌量が増えたり、異臭や色に変化がみられたら、なんらかの病気が考えられます。どろっとした多量のおりもの、白くてボロボロしたおりもの、褐色のおりもの、悪臭のあるおりものなど、さらに膣や外陰部にかゆみや痛みがある場合は早めに医師に相談してください。

おりものの色 おりものの特徴 疑われる病気
黄  色    黄緑色 悪臭がある
   血が混じる
   トリコモナス膣炎・がん
   量が多い    非特異性膣炎
   下腹痛がある
   排尿痛がある
   淋病・クラミジア感染症
白  い    カテージ・チーズ状
   かゆみが強い
   カンジダ膣炎
   量が多い    非特異性膣炎
透  明    排卵期に限る    正常な状態
   量が多い
   黄色のおりものが混じる
   子宮頚管炎

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 Q3. 不正出血について教えてください。

A.3

正常な月経以外の性器出血のことで、おりものに混じる出血、セックス後の出血、月経後も出血が続くことなどがあげられます。また、血の色も鮮紅色から黒ずんだものなど、出血の量や性状も様々です。子宮からの出血が大部分ですが、子宮内膜、子宮膣部、外性器といろいろなところから出血します。子宮からの出血には、子宮に異常があるためにおこる器質性子宮出血と性ホルモンの乱れによりおこる機能性子宮出血があります。原因がわかっていれば問題はないのですが、原因が分からなければ早めに専門医に相談してください。

不正出血の部位とその原因

器質性子宮出血
子宮に病気があるためにおこるものですが、最も大きな原因として、子宮がんが考えられます。他に子宮筋腫、子宮頚管ポリープ、子宮内膜症、子宮膣部びらんなどでも不正出血がみられます。

機能性子宮出血
初経前後や出産後、また更年期などホルモンのバランスが不安定な場合に多くみられます。月経周期が定まらないため思わぬときに出血したり、月経がだらだらと続いたりするものです。

中間期出血
月経と月経の間の排卵期にみられる少量の出血のことで、卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下するためにおこる生理的な出血です。しかし自己診断せず、基礎体温をチェックして判断が難しいようであれば専門医に相談しましょう。


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 Q4. 「しこり」について教えてください。

A.4


下腹部のしこりは子宮筋腫や卵巣腫瘍が考えられます。子宮筋腫はある程度大きくなると、自分でもふれるとわかることがあります。また卵巣は子宮のややうしろにあるため、かなり大きくならないとわかりませんが、卵巣の腫瘍は悪性と良性のものがあるので、下腹部のしこりに気付いたらすぐに専門医の診察が必要です。また、外陰部のしこりは、膣口の左右にあるバルトリン腺の炎症や更年期以降にみられる子宮が膣から出てしまう子宮脱などがあります。乳房のしこりは、良性腫瘍の乳腺線維腺腫や乳腺症、乳がんなどが考えられます。月経前に乳房が張り、しこりのように感じられるのは性ホルモンの影響なので、心配はありません。乳がんのしこりはふつう痛みがないので、定期的な自己チェックを実行し、早期発見・早期治療につとめましょう。


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 Q5. 「かゆみ」について教えてください。

A.5


最も多い原因は、トリコモナスやカンジダ、細菌などによる炎症で、抗生物質等による治療を行います。また、更年期以降にみられるかゆみは、卵巣の機能低下のため膣壁が薄くなることによる萎縮性膣炎が考えられます。これには、ホルモン補充療法などが効果的です。


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