2007 保育連盟総会
    ☆ 平成19年4月16日(月) 鹿児島別院会議室にて開催

☆ 出席25名/委任状提出29名
 
☆ 中山知見 教区保育連盟会長
    ☆ 笠置信行 教区保育連盟理事長
   
 
☆ 議長に三島慶昭 氏(光明保育園長)選出   ☆ 平成18年度事業報告並びに
    平成19年度事業計画案について説明
    平島義仁 教区保育連盟運営管理委員長
☆ 平成18年度決算報告並びに
   平成19年度予算案計について説明
   佐々木哲生 教区保育連盟研修委員長 
     ☆ 佐藤常昭監事より監査報告      ☆ 資料をもとに、詳細に予決算を審議       ☆ 伊地知征明 教区保育連盟副理事長
2007(平成19)年度 総会報告書

 4月16日(月)1630より1755まで、本願寺鹿児島別院会議室において2007(平成19)年度年次総会が開催されました。当日の出席者は加盟90園中25園(欠席委任状29園/電話連絡2園)でした。

 開会式では「重誓偈」勤行のあと、教区保育連盟会長・理事長の挨拶がありました。引き続き総会に入り、下記の議案についての審議が行われました。

 

【審議事項】

 

第1号議案 2006(平成18)年度事業報告の件

第2号議案 2006(平成18)年度歳計決算報告の件

      〜監査報告〜

第3号議案 2007(平成19)年度事業計画(案)の件

第4号議案 2007(平成19)年度歳計予算(案)の件

第5号議案 脇田副理事長退任に伴う後任副理事長選出の件

その他

 

【議事の顛末】

議事は、まず三島慶昭氏(南隅組・光明保育園長)を議長に選出。

早速議案の審議に入り、保育連盟の担当理事が平成18年度の事業・決算にかかる第1号議案(平島)、について、概ね次の通り説明を行いました。

理事会は3回開催しました。理事会においては、各研修会の実施結果並びに収支についての報告が行われた他、平成18年度の連盟の活動内容及び予算の執行状況についての確認、それに基づいての補正予算の作成、平成19年度の予算作成・事業計画、研修方針の確認等についての審議を行いました。

 研修委員会は、新任・中堅・主任・園長研修会の前後に研修日程・内容の企画、検証並びに次年度の研修内容等についての会議を4回催しました。

 なお、平成18年度の各研修会は、新任60名、中堅58名、主任33名、園長30(第一回)36(第二回)のご参加を頂き、いずれも充実した内容の研修となりました。

運営管理委員会は、保育セミナーについての企画、次回への展望、教区保育連盟ホームページのあり方に関する内容検討のための会議を1回催しました。

また、保育セミナーには43名の方のご参加がありました。

次に、第2号議案(佐々木)については概ね次の通り説明を行いました。

決算について。

監事による「監査指摘」に基づき、近年は年度末に予算の執行状況に応じて特別会計繰入金の設定、並びに補正予算を組むようにしています。

まず歳入の部。

各研修会に当初の見込みよりも多数の方々のご参加があったことを受けて、平成18年度も補正段階で「研修参加費」を増額しました。また、教区保育連盟で予め購入した「子ども向け法話集」を職員研修会において頒布・販売した売り上げを収納したため雑収入を増額しました。

歳出の部。

補正段階での支出実績に基づき会議費・事務費・事業費の中から職員研修会費、出張渉外費を減額しました。一方、事業費の中では幼児向け法話集を購入したことにより、文書伝道費を計上。また教区内園の慶弔に合わせて慶弔費を、領収書の作成のため雑費を増額しました。

この他「入園のしおり」を更新したばかりで、今後数年は大きな変更点はないものと見越して平成1819年度に使用する部数2カ年分を印刷したため、例年文書伝道費として見込んでいる金額は積立金として計上しておきましたが、研修会の参加者が多かったことなどもあり、平成18年度は積立金に500,000円の繰り入れを行うことが出来ました。この結果「積立金」の合計額は 3,360,955円となりました。

また、予算補正後の決算では、歳入合計から歳出合計を差し引きますと、平成19度への繰り越しは前年度比 27,105円増の 425,247円となりました。

 監事による監査報告では、決算に関して歳入・歳出ともに帳簿及び領収書を照合して慎重に審査した結果、計数並びに費目等に誤りのなかったことが重ねて述べられました。

 第1号・第2号議案が承認されたあと、続いて担当理事が平成19年度の事業計画・予算にかかる第3号・第4号議案について、概ね次の通り説明を行いました。

 教区保育連盟の活動方針・スローガン・研修テーマ・重点項目は資料にある通りで、今年度は理事会(4回)・研修委員会(4回)・運営管理委員会(2回)の開催を予定しています。

     

@ 新任研修会        5月15()16()

A 第1回園長研修会   7月30()

B 中堅職員研修会    27()

C 主任職員研修会   8月28()

D 保育セミナー       1016()

E 第2回園長研修会  2月13()

 

また、教区内・教区外で実施される諸研修等についても、「まことの保育」推進のために、予め園の年間計画に組み込んでお繰り合わせご参加くださいますようお願いをいたしました。

次に予算について。監事監査での指摘により当初予算・補正予算を併記し、また比較増減は前年度の当初予算の額に対しての数字を表示するようにしています。

歳入の部。

加盟園数は前年度同様90園。教区助成費は50,000円の増額があり、100,000円になりました。会費は前年度と同額。研修参加費は、例年並を見込んだことから前年度当初予算と同額。今年度も引き続き法話集の頒布を行う予定なので、売上分を雑収入に見込みました。繰越金は27,105円増額。歳入全体では、前年度比 131,458円の増となります。

歳出の部。

会議費・事務費・報奨費・本山負担金・大会負担金・出張渉外費・慶弔費は前年度と同額。また、事業費の内、文書伝道費は平成17年度中に18年・19年度2カ年分を一括印刷したため0としましたが、平成19年度は事業費の中の文書伝道費を例年同様300,000円計上しました。

 情報通信費の大半はホームページの維持管理費(プロバイダへの支払い)ですが、容量を50MB確保していますので、今後とも研修報告を中心に多くの情報を掲載していきたいと考えています。また、園でホームページは作成された場合はリンクを張りますのでご一報下さい。

 

  最後に、これまで副理事長をお務め下さった和光幼稚園の脇田正氏が平成19年3月末で退任されたことに伴い、副理事長が1名欠員となりました。そこで、保育連盟規約にしたがい総会の前に理事会を開催して、後任の副理事長に和光幼稚園の新園長になられた伊地知征明氏を選出しました。なお、保育連盟の規約では、副理事長は「理事会で互選、総会で承認」となっておりますので、総会の第5号議案にあげて、伊地知氏を後任の副理事長として承認して頂きました。任期は、前任者の残任期間である平成19年4月から平成20年3月までの1年間です。

 

近年、保育を取り巻く環境の変化には著しいものがあり、昨年秋から幼稚園・保育園両方の機能を併せ持つ「幼保総合施設」が『認定子ども園』という呼称でスタートしました。これが、今後の幼保一元化の流れを作る橋頭堡となるのか、あるいは幼稚園・保育園と並ぶ第三の施設として定着していくのか…、現段階ではまだ何ともいえませんが、今後の推移・動向を見守りたいと思います。

また、これらの問題については、中央の情勢に詳しい顕真福祉会理事長の小笠原文孝先生に夏・冬の二回、園長研修会にご出講を賜り、懇切丁寧なご講義を頂きましたが、今後とも教区保育連盟ではこの問題について引き続き関心を寄せて行きたいと考えています。

この他、乳幼児への虐待、発達障害児の問題などが社会問題化・顕在化して参りました。教区保育連盟では昨秋の保育セミナーにおいて「虐待の現状と対応について」「保育に配慮を要する子どもたちへの対応」についてというテーマの設定をしたところ、教区内加盟園の皆様の関心も高く、多数の方々のご参加を賜りました。今後ともその時々の課題をいち早くテーマに取り上げて、まことの保育推進のため共に研鑽を深めていきたいと考えています。

この他、各園においては、保護者の意識の変化(苦情相談・解決)の分析・対応方法の検討、世情を反映した安全管理及び危機管理態勢の構築なども急務となっています。

このようないわゆる混迷状況のなかにあって、幼稚園・保育園共に「保護者から選ばれる」時代になっていることを強く意識せざるを得なくなり、そのようなことから今後取り組むべき事項として、近年は「保育者の資質の向上」ということが研修課題として鮮明になってきました。このことを受けて、平成19年度も職員研修会では引き続き「保育者の資質の向上」研修テーマに設定しました。また、秋のセミナーでも「問題のある子ども」についての課題を取り上げるとなど、今日的課題の研鑽を深めたいと考えています。(ただし、その時点で優先する課題があれば柔軟に変更致します)

なお今年度から保育連盟の研修テーマが次のように変わります。

 「あなたがいて わたしがいる」〜願われ 育まれるいのち〜

(テーマの設定理由)

モノの豊かさ、便利さを追求してきた今日の社会は、人間らしさ・心の豊かさを見失い、自己中心の考えがいよいよ強まり、虐待・いじめなど、多くの尊いいのちが傷つき失われています。
 この迷いの時代にこそ、「あなたがいて わたしがいる」という仏教の縁起の道理、浄土真宗の阿弥陀如来の願いに力強く生かされる道に出遇い、自己中心的な考えをのりこえ、真に平和・安穏の世界を築いていける依りどころを見い出していこうではありませんか。

尊いご縁があって迎え入れた乳幼児に対して、保育連盟の保育方針として掲げる「子ども達が幸せな生活のできるいしずえを築く」ことが出来ますよう、連盟加盟園が共に手を携え合って日々「まことの保育」を推進していけたら…、と思います。

今後とも、なにとぞ皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げ、平成19年度総会のご報告とさせていただきます。

                                                  以上