2004 園長研修会  2004年2月13日開催
 松藤誠哲 教区保育連盟会長(鹿児島教区教務所長)                    笠置信行 教区保育連盟理事長

 今回の研修テーマは、『男女共同参画社会が目指すもの“ジェンダーフリーとは何か”』
言葉の方が先行して、賛否両論が氾濫している感を否めないジェンダーフリーの問題。
そこで今回の研修では、テーマにあるように「男女共同参画社会」が目指すものは何なのか、またジェンダーフリーとはどのような意味かということについて、志學館大学人間関係学部助教授・河原晶子先生にお話を頂きました。
 志學館大学人間関係学部助教授・河原晶子先生

1.ジェンタ゜ー(gender)とは
2.「ジェンダー」という概念を使って性差の問題を考えることの意義
3.[男女の差別は良くないが、区別は必要だ]という言説に対する考え方について
4.[ジェンダー・フリー]とは
5.幼稚園・保育所でのジェンダー・フリー教育
上記5つの項目に分けて、具体的事例を揚げながら懇切丁寧にお話をいただきました。

 ジェンダー・フリー教育とは、「男(女)の子らしく」を言ってはいけない」ではない。「[女(男)の子らしく]でなくてもよい」「その子らしさ」を大切にする実践であり、その観点から既存の実践を見直すこと。』
「子どもに働きかける保育者自身のジェンダー意識が問われる」と提起してくださいました。

講義後の30分間の質疑では、参加者から次々と質問が出されて、この問題に関する参加者の意識の高さが窺い知られました。