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歌題 「春」
幕末に集成館を訪れし 佐賀人しのぶ南国の春 (ばくまつにしゅうせいかんをおとずれし さがじんしのぶなんごくのはる)
わた中に高くそびゆる桜島 春たけなはの磯邸より見る (わたなかにたかくそびゆるさくらじま はるたけなはのいそていよりみる)
禊する流れに春の気は満ちて せせらぎの音かすかに響く (みそぎするながれにはるのきはみちて せせらぎのおとかすかにひびく)
山深きここにも春は訪れて 新幹線の工事はすすむ (やまふかきここにもはるはおとずれて しんかんせんのこうじはすすむ
火の島はたをやかにして陽春の 磯の庭辺に古希を迎ふる (ひのしまはたをやかにしてようしゅんの いそのにわべにこきをむかふる)
しなやかな風と光にさやぎあふ 春の詩歌を若竹にきく (しなやかなかぜとひかりにさやぎあふ はるのしいかをわかたけにきく)
春たのし仙巌園の筆塚の 楠の梢に雀らさわぐ (はるたのしせんがんえんのふでづかの くすのこずえにすずめらさわぐ)
春風に背伸びするなと言ふ声す 夢に向ひて一歩踏み出す (はるかぜにせのびするなといふこえす ゆめにむかひていっぽふみだす) |
■ 今年の参宴者の方々 ■ |
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