魔夜峰央『パタリロ!』12・13巻 白泉社文庫 1997年

yoshir1「こんにちは,yoshir1号で〜す」
yoshir2「2号で〜す。でも『複製症候群』ではありませ〜ん」
y1「いきなり,しょうもないボケをかまさないように。リンクはるのもめんどくさいんだから」
y2「まあまあ,というわけで文庫版『パタリロ!』の12・13巻です」
y1「しかし,このマンガも長いですねえ」
y2「そうですねえ,コミック版だと60巻以上ですからね」
y1「めざせ! 『亀有』『ゴルゴ13』!!」
y2「その前に,『ガラスの仮面』をどうにかせんと・・・」
y1「どないするっちゅうねん」
y2「ほら,最近神がかってきてるって噂だし・・・」
y1「おいおい,過激な発言はしないように」
y2「ええやん,これくらい。とにかく内容にはいりましょうや」
y1「そやね。12巻は一応「タマネギ部隊出動の巻」ってサブタイトルがついてますが,あんまり意味ないみたいですね」
y2「そうですね,ごった煮という感じです。それはそれでいいんですが」
y1「それにしてもこの作者,けっこう映画ネタが多いね。「8年目の奇跡」の元ネタは『ブリキの太鼓』でしょ」
y2「「王女様の一日」はモロ『ローマの休日』ですしね」
y1「映画じゃないですが「はぐれタマネギ」の植物人間って,新井素子の『グリーン・レクイエム』を思い出させますね」
y2「それにあいかわらずミステリ好きです」
y1「「大盗賊」のトリックって元ネタがあるのかどうか知りませんが,けっこういい線いってるんじゃないですか」
y2「まあ,3時間ウロウロするってのはギャグとしてね」
y1「で,13巻はアスタロト編です」
y2「きゃあああああ,アスタロトさまあああ・・・」
y1「なんじゃなんじゃ,いきなり」
y2「その冷たい視線,うるわしい御髪,真っ赤な唇,どれもこれもす・て・き!!」
y1「誤解を招くよーな発言はひかえるよーに。ま,わたしもこの異色のシリーズは好きですね」
y2「そうそう,悪魔と天使の法王の魂争奪戦なんて発想はなかなか楽しいです」
y1「大魔王がそれに参加できないっていうルールもいいですね」
y2「もともとこの作者は怪奇マンガでデビューしたんでしたよね」
y1「そうそう,あの耽美的な絵柄がなかなか迫力ありました。『怪奇生花店』なんかが好きでしたね」
y2「そういった怪奇趣味みたいのを描きたくなったんじゃないですか? ギャグだけじゃなくて」
y1「でもしっかりギャグも入ってるじゃないですか。「安全地帯」のボーカルってのには大笑いしました」
y2「こう見ると,けっこうそのときそのときの流行ネタが多いですね。いま見るとなつかしい」
y1「でも,ちょっと尻切れトンボみたいな終わり方が残念ですね」
y2「この続きって描かれてるんでしょうかね。最近は読んでないからわからないんです。もし描いていて,コミック版何巻に掲載されているかご存じの方がおられたらご一報ください」
y1「ま,それじゃこのへんで」
y2「え,前回みたいにオチはないの?」
y1「いいやん,べつに噺家ってわけじゃないし」
y2「風の谷のハナシカ?」
y1「はいはい,他人のギャグを使わないよーに」
y1・2「それじゃあ,ど〜も〜」

97/07/29

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