いしいひさいち『女(わたし)には向かない職業』東京創元社 1997年

yoshir1「あー,おもしろかった。はい,感想終わり」
yoshir2「おっさん,おっさん。それで終わりかい?」
y1「でも,4コママンガの感想なんて,おもしろいか,おもしろくないかしかないじゃない」
y2「あのねえ,高い通話料と契約料払って見に来てくれたお客さんに,それはないんじゃないの?」
y1「ううう,でもなあ・・・」
y2「じゃあ,とにかく笑ったセリフなりなんなりぐらいは,書いてさあ」
y1「はいはい,それじゃあ」

57話
「まずいわ,これ,私がペンネームで原作やってる劇画よ」

y1「こういうのって,ホントにあるのかなあ。」
y2「どうなんでしょうねえ」
y1「ほら,『金○一○年』とか『コ○ン』とか・・・」
y2「こらこら,滅多なこと言うんじゃない!」

61話
「選考委員の選考委員です」
「やるわ」

y1「これもありそうですねえ」
y2「お願いだから,滅多なことを・・・」

62話
「あら,高村ミユキさんがテレビに。」

y1「(テレビの画面を見て爆笑)」
y2「・・・・・・・・・・」

67話
「出てみようかな」
「はり倒されますよ」

y1「えーと,4文字の作家さんが3人に,3文字がひとり,5文字もひとり・・・・」
y2「数えるんじゃない!」
y1「やっぱり3文字はあの人でえ,5文字があの人・・・」
y2「だから,やめなさいって!」

69話
「小林久三センセのピンぼけは,あれはミステリーよね。いったいどうしたのかしら」

y1「そうそう,鋭いなあ。おれもあのころ,そう思ってたもんなあ」
y2「ノーコメントとしときましょう」

80話
「すーみません。島田先生と間違えちゃって」

y1「だ,だれを間違えたんだ?」
y2「やっぱり,あの人じゃないかなあ・・・」
y1「え,だれ,だれ?」
y2「いや,それは・・・(もごもごもご・・・・)」

127話
「この難解さと味気なさは新本格派の新人を思い起こさせますね」
「なぐられるわよ」

y1「ぎゃははははは・・・・,ああ腹が痛い,ひいひいひい・・・」
y2「こらこら,このページに来てくれる人は,新本格派好きな人もいるんだから,あんまり笑っていると,反感買うよ」
y1「いや,くくくっ,おれも新本格派は,くふくふ,好きな作品もあるんだけど,ぐふぐふぐふぐふ・・・・・」
y2「・・・・完全にツボにはまっちまったようだなあ」

147話
「猫がシャクシで殺したらしい」

y1「そうなんだよねえ,異常心理ものは,一時期,雨後の筍みたいに出てましたもんねえ」
y2「でも,おもしろいのは少なかったよねえ」
y1「あれ? 同調しちゃうの? おまえはおれの暴走を止める良心だったんじゃないのか?」
y2「誰がいったいそんなこと決めたんだ?」
y1「だって,今までの展開からすれば・・・」
y2「うるせえ! もうおまえなんかにいちいちかまってられるか! 
これからはおれはおれの好きなようにやるんだ! 
そんなこというおまえだって,ホントはそう思っているはずだ! 
おれはおまえで,おまえはおれなんだからな! 
さあ,いくぞ!」
y1「あああ! 誰か,もうひとりの『おれ』を止めてくれええええ・・・・」

yoshir3「あーあ,猫もシャクシも・・・・」

97/06/20読了

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