ゆうきまさみ『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』15巻 小学館 1998年

 さてまずは,前巻から引き続き,ストライクイーグルネタ,ジャパン・カップ編であります。
 しばしば人間でも,「叩くと伸びるタイプ」とか「自由に放っておいた方が実力を発揮するタイプ」などといいますが,それは馬にも当てはまるようで,ストライクイーグルは,あきらかに後者のタイプなのでしょう。
 騎乗直前に落馬したジョッキィ竹岡一人は,怪我を隠してイーグルに乗ります。ところが,自分で思っていたより怪我は重く,イーグルの手綱さばきどころではない! しかしイーグルは,そんな騎手の様子などおかまいなし。迫り来る宿敵ヤシロハイネスの追走にやる気満々,ついにハイネスを鼻差でかわし,GI勝利! という展開です。
 いやあ,ここらへんの描き方は迫力ありますね。やっぱり巧いですよ,この作者。実際の競馬をまったく見ないわたしとしても,こう,思わず手に汗握るという感じでしたね。かなり映画的表現のようなところもありますし・・・。

 ところで,(おそらく)今さらなんでしょうが,この作品出てくる競走馬のネーミングって,けっこう楽しめますね。「ネットサーファー」とか「ヤオイユーフォー」とか・・・。そしてきわめつけは,なんといっても「アッシュリンクス」! もう思わず爆笑してしまいました。でも,こんな名前の馬がいたら,女性のお客さんが馬券買うかも(笑)。

 ところで,ストライクイーグルの勝利は,駿平にとっても思わぬ幸運をもたらします(笑)。ラジオから流れる「勝ったのはストライクイーグル!」の絶叫に,思わず抱き合って喜ぶ駿平とひびき。「ドクン」と飛び跳ねるふたりの心臓。うっうっ,なんだかシェーシュンですねぇ・・・(°°)
 で,ジャパンカップが終われば,クリスマス,そしてヴァレンタインと,ラヴ・コメモードに突入します。たづな・ひびき・悟・駿平の三角関係ならぬ四角関係がメインになります。でも,あの「抱きつき事件」以来,なんとなく駿平とひびき,ちょっといい感じですね。相変わらず駿平は優柔不断の自縄自縛ですが(苦笑)。

 それにしても悟のギャグ・・・・,「さんざ苦労す」→「サンタクロース」なんて,ホント,凍りつきそうなオヤジギャグですね(笑)。それに笑うあぶみさんの姿,ほとんどバーのちいママのような・・・・・(<をいをい,それこそオヤジギャグだよ^^;;;)

98/07/28

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