雅楽とは?

雅楽」とは、古来からわが国で培われたきた音楽と、
奈良時代前頃より順次伝えられた大陸各地の音楽とが融合し、
平安時代に整えられたものをいいます。
いわば、「千年前の音色」です。
宮廷の祭祀や貴族のたしなみに、また寺院や神社の宗教儀礼に取り入れられ、
連綿と受け継がれてきました。
かつては、宮中をはじめ、限られた場面でしか演奏されることがありませんでしたが、
明治維新以降は、民間でも習得できるようになり、今日では、単に儀礼音楽としてだけでなく、
伝統芸術としても脚光を浴び、マスコミ等でも取り上げられる機会が増えています。
「雅楽」は、演奏形式から、
管絃(かんげん)」「謡物(うたいもの)」「舞楽(ぶがく)」の3つにわけられます。
「管絃」とは、洋楽のオーケストラに相当する演奏形態です。
「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の3種類の管楽器と、
「琵琶(びわ)」「筝(そう)」の絃楽器、
それに「鞨鼓(かっこ)」「太鼓(たいこ)」「鉦鼓(しょうこ)」の3種類の打楽器からなります。
通常は、管楽器各3人、絃楽器各2人、打楽器各1人の計16人で奏されます。
「謡物」は、声楽曲のことで、古くからわが国に伝わる「神楽(かぐら)」、
平安期に風俗歌をもとにつくられた「催馬楽(さいばら)」、
漢詩に節をつけて謡う「朗詠(ろうえい)」などがあり、
雅楽器の伴奏にあわせてうたいます。
「舞楽」は、雅楽の伴奏にあわせて、舞を舞うもので、管絃に比べ、やや早いテンポで奏されます。

この他、楽器の紹介、雅楽の諸情報など、順次、整備していきたいと考えておりますが、
近年、関係書籍やCD等が充実していますので、2、3紹介しておきます。

『雅楽への招待』(東儀俊美監修/小学館/1700円)←写真が充実しているわりには、値段が手ごろ。
『雅楽への招待』(押田良久著/共同通信社/円)←上と同書名だが別もの。嘗ての『雅楽鑑賞』のコンパクト判。
『雅楽がわかる本』(安倍季昌スエマサ著/たちばな出版/円)←カラー写真が多く、解説もくどくない。
『雅楽―僕の好奇心』(東儀秀樹著/集英社新書/700円)←あの東儀氏が自身の生い立ちや雅楽の魅力をかたる。

最近は、充実したページをお持ちの演奏団体も多いです。
検索すると、結構あります。

以下、ただいま整備中。 しばらく、お待ちください。

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