朝 礼 訓 辞

平成24年1月5日

 明けまして、おめでとうございます。
 皆さんお元気でよいお正月をお迎えのことと思います。昨年中は大変お世話になりましたが、今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 ご存知かと思いますが、「せいざん病院」の新築移転がいよいよ始まり4月に着工して来年3月までに完成の予定です。
 有馬病院を引き継いで5年が経とうとしていますが、皆さんのご協力の下で、悲願を達成しようと思いますので、皆さんと一緒に心を合わせて頑張りましょう。
 そして、種子島、屋久島にただ一つの精神科病院としての使命を全うできるようにしたいものだと思います。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 誰が書いたものかは、よくわかりませんが、次のような「おかげさまで」という詩があります。
 
夏が来ると冬がいいという。
冬になると夏がいいという。

太るとやせたいという。
やせるとふとりたいという

忙しいと閑になりたいといい
閑になると忙しい方がいいという

自分に都合のいい人は善い人だとほめ
自分に都合が悪くなると、悪い人だと貶す

借りた傘も雨があがれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
世帯を持てば 親さえも邪魔になる

衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ 隣を見て愚痴ばかり

どうして自分を見つめないのか 静かに考えてみるがよい

いったい自分とは何なのか 親のおかげ、先生のおかげ、
世間さまのおかげのかたまりが 自分ではないのか

つまらぬ自我妄執を捨てて 得手勝手を慎んだら 
世の中はきっと明るくなるだろう

おれが、おれが を捨てて
「おかげさまで」、 「おかげさまで」 と暮らしたい  

 この詩を心のどこかに秘めて、この寒い一月も頑張りましょう。

医療法人純青会 せいざん病院
理事長  田上 容正

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