ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 缶詰微分の問題をもう一つ解いてみましょう。
5乗してから微分してもいいですが、計算が大変です。 そこで、缶詰微分の登場です。 (2x2−3x+1)を缶詰に入れます。 すると、 y=(缶詰)5 となって微分しやすい形なります。 y’=5(缶詰)5−1(缶詰)’ 最後の、(缶詰)’を忘れないでください。缶詰に入れたらかな らず、缶詰を開けましょう。(微分しましょう)
=5(2x2−3x+1)4(4x−3)
意味を考えてみます。
これは、2点を通る直線の傾きと同じでしたね。
虫めがねの図を思い出して下さい。平均変化率と違うのは、虫めがねで見 ないと見えないぐらいの小さなxの変化と、そのときのyの変化の割合で したね。 そう、dy/dxでした。このdyとdxを測量の誤差とみなすのです。 だから、微分係数が一番大切です。
導関数というのは、微分係数をxの関数で表したものです。微分係数の出 発点のx座標をxと置いただけです。 導関数を求めることを、微分する、あるいは単に微分といいます。
昔の人が研究し導いた式を公式として、ありがたく使わせていただくので す。そういう気持ちが大事ですね。
かも知れないが、応用できない。どこに応用すればいいか解らない。要するに 実務的な勉強が足りないのです。仕方ないですね、受験勉強だから。
y’=dy/dxをはっきり教えないことです。微分というのはdy÷dxで す。(dy割るdxです。)これをはっきり教えるべきです。
はっきり記憶していないのですが、y’=dy÷dxだとは教えられなかった と思います。だから単なる記号として扱っていてdy/dxよりもy’と書く 方が速いので、そのうち本来の意味も忘れてしまうということになるのでしょ う。 例を示します。 y’=3で dx=0.02 のときyの誤差はいくらか。 という問題があったときどうしますか?y’の意味が解っていないと 求められませんね。 y’=dy/dx=3より dy=3×dx =3×0.02 =0.06 と普通の計算で求められます。
迷うことになります。
微分(あるいは微分係数)というのは dy÷dx のことだ。
りょうかん:微分の意味をよく理解しておいてくださいね。 樫原:わかりました。最初から復習してみます。 りょうかん:いい心がけですね。勉強は繰り返しが大事ですからね。 濱島:先生、わたしよく解りました。こんなに解ったのは初めてです。これ からもよろしくお願します。 りょうかん:(泣きそうになりながら)思い込んだらだー。 次回は、偏微分・全微分です。 これでおわります。 |