流鏑馬祭り (yabusame maturi) やぶさめ
高山町
県指定 無形民俗文化財

見物人の人垣が3重5重に並び長さ300メートル以上続いている
疾走する馬上から鏑矢を60センチ四方の的に射る。
高山の流鏑馬は、肝付氏が高山に定住後が始まりとされています。
国家安泰、悪疫退散、五穀豊饒を祈願して行われる年占いです。
肝付氏は1036年に高山に居住し、およそ900年の伝統があります。
四十九所神社参道・宮之馬場の330mのところで行われます。
約100m毎に3ヶ所の的が立てられ、3回懸けぬけて矢を射ります。
3回チャレンジして、合計9本の的を狙うことになります。
矢は二股になった鏑「かぶら」矢で、当てても8本までと
9本全部は、命中させない慣わしになっています。
 |
 |
毎回走る前にお清めを歩いて撒く |
射る前のデモンストレーション |
 |
 |
全力疾走で矢を射る |
あいだで獅子舞い披露も |
流鏑馬祭りは、10月の第3土曜と日曜日に、武者行列や踊りのパレード、各種運動大会
歌謡ショーなど、町の各所で見られ、流鏑馬は日曜の午後2時から催されます、
昭和28年頃までは、武家屋敷群「麓」の青年「にせ」が仕切っていましたが
現在は町全体の行事として保存会が出来、そこで射手など選定しています。
射手は中学生から選ばれ、12歳から15歳の少年が選定されます。
射手は流鏑馬の前前の日から柏原浜に、汐がけに出かけます。その日から
縄を張った場所にこもり、当日は高山川で身を清めるなどの行事をこなし
本番・流鏑馬に臨みます。的は2尺「約60センチ角」の杉板です。
 |
 |
3回目、3本とも的中させて、ほっとしたのと誇らしい射手 |
真中に当たった矢は神社に奉納される |
表紙 次頁16