鹿 (日本の竹) その2

鹿児島県は竹の産地で有名です。特に、北薩・宮之城町は竹の里として、竹林の面積はもちろん
伝統工芸品としての竹製品も、全国にシェアを誇っています。花器等は全国の80%以上占めています。

宮之城町の街路樹

町内の道路の街路樹として、竹が植えられています。さすが、竹の里です。この竹は金明孟宗竹ですが、ほかにも違う種類が植えられています。
また、商店街の柱には孟宗竹で作られた花差しが、所狭しとくくりつけられています。


孟宗竹モウソウチク
おなじみの太〜い竹です。島津氏が中国から取り寄せ、日本中に広がりました。その子孫が磯公園にあります。120o
雲紋竹ウンモンチク
夏からメラニン色素によって斑紋ができます。撮影冬。
県下では、鹿児島市の一部にしか生育していません。20o
布袋竹ホテイチク

根元の節が間隔短く、ほてい様のお腹のように、膨れています。
釣り竿などに加工されます。25o
霧島小鈴キリシマコスズ
霧島山系にだけ自生する熊笹です。隈笹とも呼ばれ、登山者に親しまれています。 2o
亀甲竹キッコウチク
根元の節が亀の甲羅のように変形してきます。水戸の黄門が、ステッキにしているのは、この種です。38o
真竹マダケ
やや太めで、物干し竿などにも使われます。60o
黒竹クロチク
こげ茶色と、茶に紋様が入ったのがあります。15o
業平竹ナリヒラチク
斑入りの笹の目立つ竹です。節間が紫色になります。20o
大葉矢竹オオバヤダケ
日本の竹の中で、葉が最大で長さ65センチにもなります。国内では鹿児島市にしか見られません。節句の団子巻に使用してました。3o
ラッキョウヤダケ
見ての通り、節と節との間がラッキョのようにふくれてきます。25o
蓬莱竹ホウライチク
鹿児島では、川の土手、山の中、人家の端っこなどに、丸く固まってよく見られます。太いのは水鉄砲、細い物では紙鉄砲を作りました。35o

同じ竹でも太さがだいぶ違うのもあります。色も季節や年代を重ねると色変わりしたり、剥げてきているのもあります。
解説の最後の数字は、撮影したものの太い部分のおおよその直径です。

竹Bに