鹿  その24


 お田植踊り (神社奉納踊り)  (otaue odori)

金峰町 尾下  きんぽうちょう おくだり 

4月29日、金峰町(以前は田布施地区)の南方神社からスタートする。棒踊りやカマ踊りを奉納
披露するもので、早乙女などが早苗を持って田植えをしたり、踊ったりする祭りではありません。
男子だけの勇壮な棒踊り・カマ踊りなどの披露で、400年ほど昔から伝わっている行事です。
南方神社はお諏訪さんと呼ばれて、藩主島津氏から庇護を受けて、国を天照大神に譲った諏訪神社
「建御名方命たけみなかたのみこと」を祭神に奉ってあります。この神社は薩摩にあちこちあります。
金峰町内8地域の、それぞれ2種類づつの踊りが披露されます。この年は7つの集落の披露でした。
昔は金峰山でも踊って、他に集落のあちこちでも踊るものだから、夜中までかかったという事です。



 


スタートする南方神社の2重鳥居。
鳥居のふたつある神社はそんなに珍しく無いが、北向きになっているは少ない。
神社横や後は、参加する集落の人達の食事などで、お祭りのようである。重箱などにご馳走をつめて、飲み物などもたくさん持ってきている。
歌いながら拍子を取る棒は、カラダケを使い、三人〜数人で地面を打つ。竿の先には金峰山神社の文字と、松を削ったシベが付けられている。1集落1本 集落によって、衣装も踊り方も少しづつ違う。





参加は小学生から大人までの男子。南方神社を出発して、道の駅、贔屓筋と呼ばれる
個人や会社などを回る。どこの棒踊り・カマ踊り・太鼓踊りでもそうだが、披露場所では
金一封と言うか、お祝い、おひねりが渡され、それの名前読み上げも披露される。

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