鹿  その25


 御田植祭 (新田神社)  (otaue maturii)

川内市  せんだいし にったじんじゃ 

6月初旬、川内市の新田神社で、御田植祭が開催される。新田神社は薩摩の一の宮を
開聞神社と競った程の社挌で、本殿裏は宮内庁管轄のニニギノミコトの陵の可愛山です。
頂上本殿と、下の神社での神事のあと、小さな子供たちが稲をかついで行列し、神田まで。
農協や市役所の職員、ミス・留学生もまじり、烏帽子姿の早男と菅笠緋袴の早乙女になり
豊作を願い、神田にヒノヒカリの苗を植えつけていきます。隣の田圃や田の横の道路では
県指定無形文化財の「奴振踊り」やっこぶりおどり・が披露されます。      
2004.6.6 取材


 


新田神社の鳥居。階段下の方から見る。階段は322段もある。
9時の本殿の神事のあと、下の●神社での神事の始まり10.00から
苗を担いで新田まで行列行進する幼稚園児代表と早男早乙女の代表も、神主と共に神妙に一礼する。 祭りに参加する菅笠「すげがさ」緋袴「ひばかま」姿の女子園児と菅笠着物の男児と、早男「さおとこ」と早乙女「さおとめ」
神事が終わって神主先頭に新田に向う行列 苗を担いで神田をひと周り、苗は早男が受け取る
早男と早乙女の稲の植え付け 神田へのヒノヒカリの田植え


  県指定の無形民俗文化財「奴振踊り」やっこぶりおどり


田植えの間に休憩・焼酎を飲むヤッコぶり踊りのメンバー。道路で踊る方は、たしなむほど。田圃の中で舞う方は、しこたま・

神田横の道路で舞う方は、少しだけ足に来ているように片足を上げて、ひとりづつ踊り終えて、去って行く。


酔っ払って、足を取られ倒れたりするのが多くなる。補助・介添えの助っ人も入っているが・・
長さ三mほどのカラダケで作った割り竹のまといや、布のまといを、順番に振りまわし、
田圃の中の虫を追い散らしたり、土をこねる意味合いもあり、日吉町の「せっぺとべ」と
良く似ている部分もある。単独で回すのではなく、唄に合わせて変わりばんこに回してゆく。




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