鹿  その26


 御田植祭 (鹿児島神宮)  (otaue maturii)

隼人町  はやとちょう かごしまじんぐう 

旧暦五月五日に近い日曜日、山幸彦こと、ヒコホホデミノミコトが祭神の鹿児島神宮で
御田植祭が行われます。1560年島津貴久が遷座祭を行い、神田を寄進。翌年から
毎年行われるようになったものです。午前に本殿で本宮祭があり、午後から神宮横の
神田で斎田祭が行われます。ここには宮内の田の神像があり、この前に祭壇が造られ
神事や田の神舞いがあり、スゲカサ、タカンバッチョにたすきがけの早男と早乙女の
田植えがはじまります。    
2004.6.27 取材


 


神主先頭に田の神、本宮を出て神田を一周
田の神、振れ太鼓のあとに、早男と早乙女の行列
田の神像の前で斎田祭のはじまり、一礼する。 翁面をつけた田の神の古式豊かな田の神舞いを
五穀豊饒を願って、つぶやきのような口上と舞い 舞い終わると、神主から小さなクワをもらい神田を均す仕草を
早男と早乙女の稲の植え付けのスタート。真中から左右に後下がり 神田への田植え。40−50人が左右に分かれて
田植えが終わって田の神像に報告 本殿でトド組による田植え歌の奉納


 

鹿児島神宮では、田の神の役割が大きいようです。田圃の中の、土をこねるのは、小さなクワを
神主から預かった田の神で、これは、この神田横にまつらわれている田の神の分身のようです。
田植えは、苗を作った近くのトド組「木田」の田植え歌に合わせて、順番に稲を植えていきます。


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