鹿  その23


 浜競馬 (草競馬)  (hamakeiba:)

串木野市 照島海岸  くしきのし てるしまかいがん

4月の中下旬の日曜日、吹上砂丘北端・串木野市照島海岸で、砂浜の草競馬が行われます。
砂浜「日本三大砂丘」での草競馬は全国でここだけのもので、毎年沢山の見物人が訪れます。
昔から、鹿児島では馬の飼育が盛んでしたが、この草競馬は馬の需要の多かった頃・1958年
地元の荷馬車組合が花見の余興に始めたもので、今回平成16年は47回目開催になります。




 

八房川河口から照島神社までの海岸・日本三大砂丘のひとつである吹上砂丘の北端にあたる串木野市照島海岸で行われます。
競走馬・サラブレッドやアラブ「軽種」
軽種とばん馬(農耕馬)の中間 「中半血種」
ばん馬「農耕馬」
ポニー
に分けられ、午前中に11レースの予選、午後に決勝11レースが行われます。ポニーやばん馬レースでは、海に飛び込んだり、砂丘に乗り上げたり、逆走はあたりまえ、尻を叩いたり、騎手が降りて引っ張っていったりと、観客の笑いをさそいます。



観客は毎年3万人から35000人。
重箱などのお弁当を持ち、1日観戦して楽しむ人が多い。
中央競馬会(JRA)所属だった馬も何頭も出場するから、草競馬とあなどれない。格好もそれらしく立派。
ポニーレースは女の子も騎手としてレースに参加。
お昼休みは一般試乗サービス「小学生」もある。
ポニーレースも真近かで見ると早い馬は意外に迫力ある。




浜競馬はゲートはなく、スターターの旗の振り下ろしでスタートするので、完全綺麗なスタートは難しい。
もちろん、馬券販売はない。照島海岸の約2キロメートルの砂浜で、直線800−1200mレースになる。





バックには常時あの「走れコータロウ」の音楽が流され、市近郊の物産販売のテントや
露店もたくさん出て、お祭り気分満喫。迫力ある競走馬の走りや、ユーモラスなばん馬
ポニーの行動にも笑いが沸き起こる。歌の文句でないが、午前後半の競走馬レースでも
騎手を振り落とし、自分だけでゴールインする馬もいた。

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