その18


天孫降臨 御神火祭  (goginka maturi) ごじんかまつり 

霧島町

 
神木と、祈願棒と絵馬を燃やす

ニニギノミコトが、霧島の高千穂の峰に降りてくるときに
火を焚いて道しるべにしたとの故事に由来する祭り。
これは、古事記・日本書記にも書かれております。
毎年11月10日に、高千穂の峰と高千穂河原の古宮址で、
このお祭りが行われます。2003年は雨のため、本宮の
霧島神宮中庭で行われました。
衣冠束帯の神主が厳かに祝詞をあげて・・



雨の為早く暗くなった午後5時から神事が始まった 神木を燃やす。笙や笛、太鼓などの生の雅楽も
竹の先で持ってきた火が絵馬や祈願札につけられる 神薪や絵馬、祈願札が勢い良く
小一時間で神事は終わる 神祭りのあと、神饌を頂戴、お神酒も頂く

空が広々とした空間の高千穂峰の登山口にあたる高千穂河原古宮址での
祭事も良いが、本宮の杉の大木に囲まれた、霧島神宮の中庭もまた一興
神祭りのあと、奉飲食供物の神饌を下げて、参加者が頂戴「撤下神饌」も




霧島神楽 「天孫降臨神楽」  きりしまかぐら


一時期途絶えていたのを、80年ぶりに復活。6つの座で構成されていて
今回は、ふたつが天孫降臨御神火祭りで披露された。天の岩戸から
天孫降臨まで、古文書に基づいて現代風神楽にアレンジされている。


  天岩戸から天照大神が出てくるところ  神々は鼻の長い面を付けている





九面太鼓 「天孫降臨太鼓」  くめんたいこ


神話の9人の神々のお面が、霧島神宮に秘蔵されています。
霧島の太鼓は九面太鼓とか天孫降臨太鼓と呼ばれています。
神のお面を付けて、撥さばきだけでなく、踊りも取り入れられ、
女性などは、なよなよとした仕草で、恐ーいお面と対比・・




  赤い髪の毛の女神?耳まで裂けた面とのギャップが  神々のお面は恐い



  表紙     次頁19