綱引き(横引き) (thunahiki) 十五夜行事
知覧町・門之浦(かどのうら)

フンドシ姿の二才「にせ」対、子供達と女子の対抗試合になっている。太い綱を横に引き合う。
2003年十五夜「9月11日」
南薩摩の十五夜行事には、綱引きと相撲が、どこでも極普通の催しとなっている。
知覧町では、変った十五夜行事として有名な「ソラヨイ」と呼ばれる行事もあるが
ここ門之浦の綱引きも、ほかの所のものと、ちょっと違った形で行われている。
南薩摩の十五夜行事は、国と県の、無形民俗文化財に指定されている。
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囃し言葉のおさらいが書いてある |
集落長のあいさつ |
子供達もお弁当 |
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子供達がそろそろやろうと誘いに来る |
まだ早いと言って菓子など渡す。掛け合いが妙味 |
待つ二才。焼酎は欠かせないもの |
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そろそろ準備完了 |
公民館から外へ |
並んで現場へ唄を歌いながら |
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時折満月も顔を出す |
現場には清めの焼酎 |
報道・取材・カメラマンも |
公民館に参加する集落の人達が集まる。挨拶などのあと、食事。夕方6.30頃
早くに食べ終わった子供達は、早くも褌姿になり「早くやろう」と催促に来る。
受けたニセは「まだ早い」と言って、お菓子をもたせて、また酒盛りを続ける。
3回ほど、これを繰り返して4度目8.00頃、やっとOKを出す。掛け合いは妙味
褌姿になった二才と子供達は、公民館を出て「愛宕参り」を歌い、会場に向う。
子供達をじらせるのもあるのか、本来は砂浜から潮が引くのを待つということのようだ。
二才「にせ」の酒盛り「薩摩ではショチュノン・ノンカタ」の時間を欲しいとの願いもあるのでは
・・と、個人的・独断と偏見で、思う。以前は海岸の砂浜で・今年は横の広場で・綱引き会場
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縄は綺麗な円筒でない。引き合いを上から見ると竜がのたくって見える |
二才が来る前、子供と女子は枝縄を持ち用意 |
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二才が整列して、縄の横に並ぶ |
合図と同時に引っ張り合う。二才の方は大綱直に持つ人が多い |
3‐4回綱引きをして、「気分が乗ればもっと多いかも・・また、報道陣の為に余分なデモンストレーション回も・・」
その後、縄を丸くして土俵を作り、子供相撲が始まる。勝ったほうには、お菓子とか、文具が与えられる。
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最近の子は相撲を見ないのか、し切りが・・ |
大相撲に |
この行事にも前夜祭というか、本番前に、綱綯い用・櫓作りのヤマタテ行事(9月6日)
綱綯い・綱カキ行事が(9月7日)に開催されました。(2003年十五夜9月11日)
素朴で、かつ勇壮。集落の人達も親切で素朴。しかも、継承者の小学生も多いので
この伝統行事が長く続いてゆくものと思う。砂浜が無くなったり、小子化が進んだり
少しづつ、形は変ってしまうものも出てくるだろうが・・・
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