ボゼ祭り (boze) 盆踊り
十島村・悪石島

見物人は村の人口の3倍、カメラマンの数・人口の2倍以上いたと思われる
2003年お盆
トカラ列島・悪石島には仮面神ボゼの祭りがある。。トカラの島々には全島に平家の
落人伝説も残っており、ここに南の国からの来訪神であろうユニークな顔のボゼ神が
伝わって面白い行事になっている。悪石島の盆踊りは県指定の無形民俗文化財に
なっていて、「俵おどり」や「魚釣り踊り」「花踊り」など7つの盆踊りが伝わっている。
踊りは男性だけが参加し、先頭で鉦をならして輪になり、お墓や寺跡各家を回る。
旧暦の7月7日から16日まで盆踊りがあり、最終日に仮面神ボゼが登場する。
南の島的な異様な面に、ビローの葉で身体を包み、長い棒を持ち女子供を突つき、
棒に塗られた赤土が付くと悪魔払いになると言う。マラ棒とかボゼマラと呼ばれている。
ボゼは死霊臭が漂う盆から、日常に引き戻す役目をするということで、盆踊りの
輪の中に飛び込み盆行事の幕を引く。それは公民館の庭で行われる最終行事だ。
盆踊り
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お寺あとで輪になって・8月12日 |
踊りは男性だけで踊る |
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祖霊を慰める意味もあり、お墓でも舞う |
各家のお墓で舞う |
ボゼを呼ぶ太鼓なのか、それを鳴らしながら口上『遠くのものは耳で聞け、近くのものは目にもみろ』
その口上や太鼓の音で、ホゼは公民館の庭にやってくる。今回は踊りの輪中でなく、終わった直後に
やってきた。子供達は何かにつけ「ホゼが来るぞ』と脅かされているようで、怖がりかたは尋常でない。
見物人、男と言わず、赤土を塗った棒や、飛び散った汁がビローの葉っぱなどに付いていて、それが
着ているものや身体につく。悪霊払いになるから、多少はガマンしよう。結構悲惨な女の子も・・・・
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8月13日公民館で盆踊り |
これでそろそろボゼ神登場の気配 |
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太鼓を叩いて、口上。ボゼの登場 |
ユーモラスなくせに、意外に迫力があった |
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キャーキャー、半ベソの小学校から中学生女子 |
太鼓で引き上げ、これで幕引き |
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