歌題    
山内 豊功 様

竹生ふる花倉仮屋の藪陰に 蕗の葉青く開きはじめぬ
(たけをふるけくらかりやのやぶかげに ふきのはあをくひらきはじめぬ)

黒田 長高 様
曲水の流れもぬるみ蓬萌ゆ 仙巌園の小径づたひに
(きょくすいのながれもぬるみよもぎもゆ せんがんえんのこみちづたひに)

島津 忠之 様
草もゆる反射炉跡に立ちて想ふ 集成館事業の百五十年
(くさもゆるはんしゃろあとにたちておもふ しゅうせいかんじぎょうのひゃくごじゅうねん)

平野 俊明 様
桜岳と青き海原見はるかす 庭にも草のもえはじめたり
(おうがくとあをきうなばらみはるかす にわにもくさのもえはじめたり)

上釜 守善 様 
わらべうた聞ゆる里の野辺に摘む くさかんむりの母のかかやき
(わらべうたきこゆるさとののべにつむ くさかんむりのははのかかやき)

大和 てるみ 様
ふるさとの春まだ浅き道のべに ほの明りして母子草咲く
(ふるさとのはるまだあさきみちのべに ほのあかりしてははこぐささく)

徳田 正美 様
蘭草を採りて流れに禊せし 唐人しのび庭に立ちゐつ
(らんそうをとりてながれにみそぎせし からびとしのびにわにたちいつ)

福田 珠代 様
潮風にゆれゐる草の芽のごとく みづみづとして我も伸びたし
(しおかぜにゆれいるくさのめのごとく みづみづとしてわれものびたし)



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