歌題「時」

徳川 康久 

 冬の夜を三つ星光るオリオン座 幾光年の時今届く
 (ふゆのよをみつぼしひかるおりおんざ いくこうねんのときいまとどく)


毛利 元敬 様

 幾百年時を刻みて君を寿ぐ 緑は深し磯庭の松
 (いくひゃくねんときをきざみてきみをことほぐ みどりはふかしいそにわのまつ)


島津 光久 様

 関ヶ原の心尊し時を越え 四百年を語りつぎたり
 (せきがはらのこころたうとしときをこえ よんひゃくねんをかたりつぎたり)


岩切 成郎 様

 南の空おだやかに澄みわたり 時は静かに海原渡る
 (みんなみのそらおだやかにすみわたり ときはしずかにうなばらわたる)


山之口 康人 様

 音立ててデジタル時計は時を刻み 二000年の新しき春は来にけり
 (おとたててでじたるどけいはときをきざみ にせんねんのあたらしきはるはきにけり)


市来 栞 様 

 吾が生れし江南の地より来し竹か 風吹く時のさやぎ優しさ
 (わがあれしこうなんのちよりきしたけか かぜふくときのさやぎやさしさ)


坂元 勝儀 様

 研鑽の時を重ねて筆とれば 気はまた充つる西暦二千年
 (けんさんのときをかさねてふでとれば きはまたみつるせいれきにせんねん)


堂園 まゆみ 様

 伝統を守りて時は流れつつ 墨の香清し曲水の宴
 (でんとうをまもりてときはながれつつ すみのかすがしきょくすいのえん)


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