農場の概要
長島ファームは現在3つの農場を保有しています。当社の飼育法はオールイン、オールアウト方式を採用しており、各飼育段階で徹底的な衛生管理を行っております。
ここでは農場の配置や生産工程の様子を紹介致します。
農場の配置
生産工程
交 配
ここでは種付けの作業を行います。母豚の発情を確認しそれに合わせて人工授精による精液の注入を行います。豚の発情は年間を通してあり、1年間に2~3回の分娩が可能です。受精卵が無事着床すれば交配後114日~116日の 妊娠期間を経て出産にいたります。通常年間に20~30頭の子を産むことになります。
現在、種付けは人工授精が主流になっています。低温で保存しておいた精鋭を35~37℃に温めて、それを精液注入器を使って雌豚に注入します。 この時に雌豚を傷つけないように細心の注意を払い作業を行います。自然交配に比べて人工授精のメリットは沢山ありますが、逆に作業従事者の熟練度が大きく作用します。弊社では衛生管理と共に作業従事者のスキルアップにも力を入れております。
雄豚から精液の採取します
雌豚に精液を注入します
授 乳
授乳期間は約25日です。
分娩直後の温度管理は非常に気を使います。分娩直後の子豚の適温域は34~35℃で冬場だけでなく夏もヒーターが必要な場合もあります。
仔豚は母豚の胎内で免疫が与えられないため、出産後に母豚から免疫グロブリンなどを多く含んだ『初乳』を摂取することで免疫がついてきます。この時沢山の仔豚を産みますので全部の仔豚が均等に授乳できるように管理するもの大きな仕事になります。また、母豚による圧死等も防がなくてはなりません。
授乳中の子豚
肥 育
仔豚は離乳すれば肥育舎へ移されます。離乳した直後の仔豚は粉ミルクが与えられます。粉ミルクは当農園内で製造された物を与えます。その後は発育状況を見ながら与える飼料を変えていきます。
飼料は食味に大きく関わってきます。ここでも長年の経験から最適な飼料を与え品質の高い肉が取れるように配合比率を変えていきます。
また、同時に感染防止の為に肥育舎の清掃や寝床の整備、それに去勢も行われます。こうして生後約180日前後で体重が115~120㎏前後で出荷されます。
子豚舎の様子1
子豚舎の様子2
出 荷
肉豚は生れてから約180日が出荷日齢の目安です。 体重については115kg~120kgが目安です。 出荷される豚はトラックに乗せられて農場を去っていきます。
トラックに載せて出荷します
農場を後にします