ミルクでも大丈夫

　Ｑ：生後３ヶ月になったばかりの男の子がいます。
出産前から、母乳で育てたいと思っていましたが、 こんなにも難しいものだとは知りませんでした。
産院での哺乳瓶のミルクは、飲んだのに、 家に帰ってからのおっぱいは、体をのけぞらせて泣いて嫌がり、 私も疲れ、根気負けして、ミルクを作ってしまいました。
それからも搾乳を続けながら、挑戦していましたが、 直接おっぱいから飲めるようになったのは、1ヶ月半になった位でした。
この時は、嬉しかったです。でも、母乳が足りてないと、思い込んでいた私は、 夜や、すぐ泣いて起きてしまう時は、やはりミルクでした。
そして、うっ血かばい菌か何が原因だかわかりませんが、2ヶ月中ごろに、 おっぱいがひどく痛み、高熱が出て、乳腺炎だと、薬で治療しました。
その間、母乳は与えませんでした。その後も体調を崩し、母乳は与えませんでした。
すると、先日、母乳マッサージをしてくれる助産院にいきましたが、 おっぱいは、機能を落としていると言われました。
子供は吸ってくれるのですが、もう母乳は出てきませんでした。
３、４度挫折し、がんばってきましたが、もう、ミルクで育てることになりました。
周りには、母乳がいいからがんばれと、まだ言われ、私もそうしたいけれど、 できません。
人工栄養は、突然死の要因にもなっているらしいので、 とても心配でたまりません。
出産直後の初乳や、搾乳した母乳も毎日少し、そして約一ヶ月直接飲んだ 母乳で、この病気を引き起こさないことはできるのでしょうか。
子供を丈夫に育てたいと願っていますが、ミルクでもできるのでしょうか。
とても不安で悩んでいます。

Ａ：　乳児の栄養剤としては母乳が良いのは確かです。私も機会ある毎に母乳の良さを指摘してきました。
でも母乳をうまく飲ませられない事もあります。科学や技術が進んで、日本のミルクは母乳に遜色無い位立派に造られております。
ミルクで育てたから、病気に罹りやすいとか、発育が遅れるとかのご心配は殆ど要りません。
無理な理想を追っかけるよりも、現状を大事に頑張って下さい。

　　　　平成１２年９月１４日