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板碑(いたび)ってなあに?
亡くなった人の冥福(めいふく)を祈るために、また、自分が死んだ後、あの世で安らかに過ごせることや来世の幸せを願って作られた供養塔(くようとう)の1つです。鎌倉時代以降、武士の勢力が全国に広まるにつれ、各地で作られるようになりました。板や柱の形に整えた石の頭の部分を三角形にして、その下に2本の切り込みを入れ、その線の下の塔身(とうしん)の部分に文章や梵字などが刻ざまれています。五輪塔のようにいくつかの部分を組み合わせるのではなく1つの石で作られるところに特徴があります。

菅山の方柱板碑の特徴
菅山の方柱板碑は、高さ57.5cm、幅18.5cmの柱の形をした板碑です。「○」の中に「心」の文字が刻まれていますが、この「○」は禅宗で悟り(さとり)のシンボルとして描かれるで、心が完全に満たされていることを表しています。
板碑には、法華経(ほっけきょう)の経典の文字がとうとい文字であること、経典の文字69,300字を、一文字ごとに1つの石に書き写したことが刻まれています。→携帯ページ