肝属地域は古くから農業、とりわけ畜産が農業の主幹をなし全国的にも有数の畜産地帯として名をはせるようになりました。これも一重に畜産農家をはじめ関係機関のご指導はもとより、県内外の購買者の皆様方のご愛顧の賜物と深く敬意を表すところであります。

　 ご案内のとおり、世界的な経済不況がつづいており国内経済においても、多くの影響をうけております。それに伴い高級品の消費が低迷し、依然として先行き不透明感がつづいております。このような中、最近の肉用牛をとりまく状況は飼育農家の高齢化や担い手農家の不足等の生産基盤の脆弱化が懸念されております。しかし、当地域の子牛上場頭数は若手層を中核とした経営規模拡大や新規就農もあり19,000頭台（全国４位）を維持しており、また、肉用牛改良委員会を中心に官民一体となって肉用牛の改良増殖に努め新規優良種雄牛の発掘にも力をいれており、その成果も大きく出始めております。肝属地域の子牛出荷シェアをみますと郡外52％となっており素牛供給基地としての位置づけになっているところでございます。

　 最後に、『肝属中央家畜市場』は購買者の皆様のニーズに答えるべく、きもつき牛の特徴であります『発育・増体・肉質に優れ、健康で飼いやすい子牛』をモットーに生産者、関係機関一体となって取り組んでまいりますので今後とも末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げごあいさつといたします。