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 4.導関数

  昔の人は、いいことを考えついたものです。

  x=1、x=2、x=3とひとつずつ微分係数を求めるのはたいへんなので、

 最初、x=xのときの微分係数を求め、後でxに数値を代入する方法を考案し

 たのです。



  まず、x=xからx=x+Δxまでの平均変化率は、

   bibun32.gif



  次に、x=xにおける微分係数は、

   bibun33.gif



  これにx=1を代入する(x=1のときの微分係数を求める)と、

   


  x=2を代入する(x=2のときの微分係数を求める)と、


   bibun35.gif



  ここまで、答えが合っていますね。


  ここで、x=3のときを求める(x=3のときの微分係数を求める)と、


   bibun36.gif


    りょうかん:どうですか?

    川原:先生、簡単ですね。

    りょうかん:おっ、解ってくれましたか。


  さて、x=xのときの微分係数を求めると、いろいろなxに対する微分係数

 が簡単に求められることが解りましたね。

  このx=xのときの微分係数を、導関数といいます。

                                     

 5.微分

  さらに、x=xにおける微分係数、つまり導関数を求めることを微分する

 いいます。あるいは、単に微分ともいいます。



  これまで述べたことを図にあらわすと、次のようになります。

図4.1

図4.1



  つまり、一番の親玉は微分係数なのです。微分係数を求めるために、平均変

 化率があり、導関数があるのです。




    :だんだん解ってきましたが、微分係数を求めて何をするのですか?

    りょうかん:そこが大事なところですが、それは次回に説明します。

          ここでは、

            平均変化率、微分係数、導関数、微分

          の意味を、しっかり理解してください。


 次回は、微分の応用です。(99/1/25頃)

 これでおわります。             


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