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 3.微分係数

  つぎは、平均変化率におけるΔxをかなり小さくしてみましょう。


    長浜:0.1ぐらいですか?

    りょうかん:まだまだ。

    岩切:0.00001ぐらいにするんですか?

    りょうかん:まだまだ限りなく0に近づけるんです。


図3.1

図3.1


    りょうかん:これくらいです。

    森田:先生、それじゃよく解りません。

    りょうかん:ごめん、ごめん、では虫めがねで見たらどうでしょう。


図3.2

図3.2

  このときのΔy/Δx

   (・・・いや、もうΔx、Δyはかなり小さいので、

       区別して書いた方が解りやすいですね。

              dy/dxと表しましょう。・・・)

 これを、微分係数といいます。



  実際にもとめてみると、つぎのようになります。


 微分係数の式

  つまり、x=1における微分係数は2になります。



  ここで、記号の読み方を書きます。

    Δx:デルタエックス

    Δy:デルタワイ

    dx:ディーエックス

    dy:ディーワイ

      (dxなどはd掛けるxという意味ではなく、

       dxで一つの文字です。)

    lim :リミット

    :単にリミットと読んでもいいし、リミットΔxを0

      (に近づける)と読んでもいいでしょう。

    dy/dx:dx分のdyと読んでもいいし、dy dxと分子から読んでも

       いいでしょう。



  さあ、さっきはx=1における微分係数を求めましたが、今度はx=2にお

 ける微分係数を求めてみましょう。



  まず、平均変化率を求めます。


 



  つぎに、微分係数を求めます。


 



  今度はx=3における微分係数を求めましょう。


    前野:先生、もうイヤ。

    りょうかん:ごめん、ごめん、少しみんなを鍛えようと思いましてね。

          思いこんだらダー。


    ※ ここで、この『思いこんだらダー』について解説します。

        昔、『巨人の星』という努力・忍耐がテーマの

       テレビマンガがあって、りょうかんは大好きでし

       た。

        その主題歌に、♪おもい〜こんだら〜・・・と

       いう節があったのです。以来、りょうかんは、こ

       こでがんばらなくてはというときに、自分にも他

       人にも「思い込んだらダー」と言うのが癖になり

       ました。


 次回は、導関数です。

 これでおわります。             


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