子宮頚がんについて

<子宮頸がん>

近年子宮頸がんは予防できるがんであるとされつつあります。
それは、子宮頸がんの発症にヒトパビローマウィルス(HPV)が関与し、発生機序が明らかになってきたからです。
日本では年間15,000人が子宮頸がんに罹患し(がんになること)、約3,500人が死亡しています。 
その中でも、罹患率は20〜30歳代が急増しているのです。
子宮頸がんの発症には、15種類ほどの発がん性HPV(ハイリスクタイプ)が関与していると言われています。 16・18・33・35・45・52・58等の型がありますが、16・18型の検出率は日本においても高く、特に20〜30代で高率です。

HPVに感染してもほとんどは一過性で流出するか自然治癒しますが、ごく一部の方が自然治癒されず異形成が進行し、数年から数十年かけてがん化していくと考えられています。ですから定期的な検診が必要なのです。 早期発見、早期治療が一番ということです。
少なくとも20歳以上では、1〜2年に一度は子宮頸がん検診を受けてほしいものです。
2009年からワクチンが発売されており、十分な抗体を作るために0、1、6か月で3回接種が必要です。
これによりHPV16・18型に対して、高い抗体価を維持できるようになりました。
しかし、全ての発がん性HPVの感染を予防できるわけではなく、今後も今まで通り検診により予防する必要があると思います。

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