ゆうきまさみ『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』12巻 小学館 1997年

 し・・しまったぁぁ,11巻の感想文,書き忘れてたぁぁぁ〜〜〜(まぁ,いいかっ<よくない! 以後気をつけまぁす(_○_))

 というわけで,12巻です。もう『パトレイバー』の半分超えたんですねぇ(しみじみ)。表紙には,ひびきちゃんのビキニ姿(といっても上半身だけ)。この巻には途中に渡会四姉妹の入浴シーンなぞもあり,なかなかの読者サービス。でも「ほーれ,田の字だ!」はないんじゃないですかねぇ,いい若い娘が・・・(笑)。

 さて前半は,ひさしぶりにストライク・イーグルのエピソード。前走の大阪杯で,繰り上がり優勝という,なんとも情けない勝ち方をした“彼”ですが,今回は天皇賞に挑戦。騎手は前回と同様,竹岡一人(息子の方ね)。どうやらイーグルと一人の相性は,あんまり良くなさそう。そんなこんなで,今回もしっかり2位。ほとんど2位が指定席のようなイーグルですが,天才騎手・弓削匠の一言が,なにやら期待(と不安)を持たせます。「イーグルは強いですよ。でも現在のままやと超二流馬で終わるやろうけどね。」
 この作品は,複数のエピソードが並行して描かれていますが,このイーグルネタは,ひとつの柱になるんじゃないでしょうかねぇ。

 でもって,いくつかの単発エピソードをはさんで,後半は一気にラヴコメ(?)に突入! 駿平の高校時代のガールフレンド・二階堂真理子ちゃんの登場であります。優柔不断,意志薄弱を絵に描いたよーな駿平を翻弄する小悪魔タイプの女子大生です(そっか〜,駿平も道を踏み外さなければ(笑),大学生になっている歳なんだなぁ。浪人生かもしれんけど(^^;)。
 普通のラヴコメだと,こういったタイプの女の子が登場すると,主人公のカップルは急速に接近するパターンが多いのですが,そこらへんはこの作者,そうあっさりと話を進めません。駿平に気のあるたづなちゃんは,やきもきして,嫉妬に身を焦がしますが(大袈裟な!),駿平の本命・ひびきのほうは,どこ吹く風といった感じ。でも,ときおり見せる,なにやら考え深げな表情がなんとも意味深です(もっとも,単に鈍いだけかも(笑))。さてさてどうなることやら・・・・。

 この巻のお気に入りは,若だんなの「かわいいなぁ(でれでれ)」です(笑)。

97/12/05

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